毎年、ウリ科の作物がウリハムシに食害されて困っておりました。
農学博士の木嶋利男先生は、最も効果的な対策として「あんどん」で囲うことをを紹介されていますが、それを作るのがどうしても億劫で、手を打たずに栽培していたところ、昨年はウリ科作物がほぼ全滅という悲しい結果となりました。
重い腰を上げて、今年「あんどん」を立ててみたところ、ウリ科野菜はウリハムシにほとんど食害されることなく順調に育っており、大変効果的な対策であることを実感しているところです。
今回は、ペットボトルと牛乳パックを使った「あんどん」の作り方を、ご紹介いたします。
簡単にお作りいただけますので、参考になさってください。
あんどんでウリハムシ対策ができる理由
あんどん仕立てが、ウリハムシ対策になる理由は、この虫は「垂直飛行ができない」習性を活かしているからです。
ウリ科野菜の葉に飛来するウリハムシをよく観察しておりますと、葉っぱと同じ高さにスーっと飛んできて止まります。
つまり、ウリ科野菜を囲ってしまえば、ウリハムシは囲いが障壁となって、野菜に近づけなくなるのです。
あんどんでウリハムシ対策「ペットボトル版」
用意するもの
・ペットボトル(容量4リットルのもの)
・支柱となる棒(3~4本)
・テープ
・カッター
※ 苗は大きく生長しますので、ペットボトルの口径が長いものをご利用になってください。
ペットボトルあんどんの作り方
1.ペットボトルの上部と底とカッターで切り、筒状にします。
2.ウリ科の苗に、1のペットボトルを置きます。
3.ペットボトルの内側から棒をしっかり挿し、テープで固定して完成です。
※ ペットボトルは硬いので、カッターを使う際、手を切らないように気を付けてくださいね。
あんどんでウリハムシ対策「牛乳パック版」
用意するもの
・牛乳パック 2本分(洗ってカットして開いたもの2枚)
・支柱となる棒(4本)
・テープ
※牛乳パックの底(四角い部分)は使いませんので切り離します。
牛乳パックあんどんの作り方
1.牛乳パック2本分を並べてテープで留め、角柱のように成型します。
2.ウリ科の苗に置きます。
3.牛乳パックの内側から棒をしっかり挿し、テープで固定して完成です。
「あんどん」でウリハムシ対策をした効果について
ペットボトルあんどん
6月9日
6月20日
7月2日
ペットボトルで作ったあんどんは、まったくウリハムシの侵入がなく、元気に育っております。
株が大きくなってきて、少し窮屈そうです。
※写真左:あんどんを設置する前に、ウリハムシに葉を食害されています。
牛乳パックあんどん
6月9日
6月20日
7月2日
牛乳パックで作ったあんどんも、ウリハムシの被害にほとんど遭っておりません。
なお、7月2日は、あんどんからはみ出した葉が、ウリハムシと思われる虫の食害を受けています。
ペットボトル・牛乳パック あんどんの難点
今回は、ペットボトルと牛乳パックという 身近にあるもので「あんどん」を作りましたが、いずれもサイズ感が乏しいので、3週間ほどであんどんから葉っぱが出てきてしまいました。
木嶋先生によりますと、株が生長してゆくと、ウリハムシに食害されても重篤なダメージにはならないそうですが、もう少し大きい「あんどん」で対策したほうが安心かなという感想を持ちました。
来シーズンの課題にしたいと思います。
ウリハムシ対策:ペットボトルと、牛乳パックのどちらが効果的?
あんどんを設置して、3週間経過した感想は、「いずれも効果絶大」ということです。
なお、容量4リットルのペットボトルの入手が困難な方もいらっしゃると思いますので、個人的には牛乳パックのあんどんのほうが手軽かと思います。
また、4リットルのペットボトルより、牛乳パックのあんどんのほうが、空間に余裕がありますので、ウリ科野菜をのびのびと育てられるとも思いました。
まとめ
ペットボトルと牛乳パックを使った「あんどん」の作り方について、ご紹介いたしました。
簡単にお作りいただけますので、参考になさってください。
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