今回、ご紹介するボールペンは、私が何十年も愛用しているものである。
男のファッションは、洋服、靴、鞄に限らず、持ち物すべてがクールでないとならないと私は思っている。
君は、品の良いボールペンを使っている人物に対し、よい印象を持つのではないだろうか。
ボールペン1本で「人となり」が判るほど、筆記用具は非常に重要なアイテムである。
インクが終わったら簡単に捨てられてしまうような書くだけの機能しか持ち合わせていないプラスチック製のボールペンを使うのはもったいない。
質の良いボールペンを一度でも使ってみると、その存在感に圧倒され、君はもう使い捨てのボールペンなど触れたくもなくなるかもしれない。
君がかっこいいボールペンを出来るだけ早い段階で手に入れ、長い年月をかけて育てていってほしいと、私は願っている。
※ 本ページは、個人の感想です。
ボールペンの王者「Cross(クロス)」
クロスボールペン クラッシック センチュリー
永久保証付きのクロスはアメリカでもっとも長い歴史をもつ筆記具メーカーである。
クロスは1846年に英国はバーミンガムでペンシルを製造していたリチャード・クロスの長男により創業された。
長男のアロンゾ・タウンゼント・クロスは、アメリカのロードアイランド州で、装飾を施した金銀のペンシル用ホルダーを作っていたのだ。
クロスのボールペンが、今でも金色・銀色のものが多いのはその由縁からである。
おすすめのポイント
やはり装飾の美しさであろう。
スマートな姿ではあるが、この存在感は大きい。
芯は太いものから細いものまでバリエーションが豊富なので、自分好みのものを選ぶことが出来る。
そして素材は是非とも14金製を選んでほしい。クロスボールペンの素晴らしさはエイジングが基本であり、古びてくると非常にかっこよくなるぞ。
名門「FABER-CASTEEL(ファイバーカステル)」
アンビション オプアート ブラックサンド ボールペン
1761年に、ドイツはニュンベルク近郊の町「カスパー・ファイバー」が鉛筆の製造を始めたことから始まる。
鉛筆が六角形のものが圧倒的に多いことを君もご存知だろう。
この六角形を考案したのが、カスパー・ファイバーの後継者であるローター・フォン・ファーバーである。
その後、ファーバーカステル伯爵家が経営を続け、今に至っている名門のメーカーである。
おすすめのポイント
回転して芯を繰り出すタイプで、非常に高級感がある。
ストレートな形と、幾何学的な線と色の視覚が美しい。程よい重みがあり持ちやすい。
滑らかな書き味はバツグンである。
長野県木曽の老舗「野原工芸」
木のボールペン
1923年に創業した、老舗「野原工芸」のボールペンもおすすめしたい。
15歳から木地師(きじし=ろくろを使って椀や木工品を製造・加工する職人)として現在に至る職人を始めとするプロフェッショナルが1本1本丁寧に作り上げた、いわば「工芸品」と言えるだろう。
おすすめのポイント
長野県木曽の伝統工芸品。一つも同じ木目がない「唯一無二」のボールペンであり、使い込むごとに深みが増して、味わい深い色になる。
ボディの木は、好きな木材から自由に選択することが出来るのも魅力的だ。
なお、替え芯(リフィル)は三菱またはパイロットで、ボールペンの種類により異なるが、文具店で気軽に手に入るのも良い。
真鍮が美しい「トラベラーズノートのボールペン」
TRCブラスボールペン無垢
銃弾のようなデザインが面白いボールペンだ。
現在は妻に譲ったが、トラベラーズノートのオリジナルグッズであるボールペンは、旅先で役に立つ。
このボールペンは、東京下町のプレス工場で作られている。
ペンを本体の内側に入れるので、コンパクトに持ち歩くことが出来る。
おすすめのポイント
無垢の真鍮は、最初こそ金色でピカピカしているが、長い年月使い続けるうちに、表面が酸化し、非常に味わい深い色に変化してゆく、まさに「エイジング」を楽しむボールペンである。
書き味は細く、コンパクトにまとまるので大変使い勝手がよい。
かっこいいボールペンを選ぶ時のポイント
修理の保証があるもの
質の良いボールペンは、「永久保証」の製品が多い。そのため、何十年使ってもメンテナンスが効く。
不具合が生じた時に諦めて廃棄せず、まずはカスタマーサービス等に相談してほしい。
メーカーによっては、保証書を提示しなくても受け付けてくれる場合もあるが、保証については、購入時に確認しておくと良いだろう。
口コミやレビューにとらわれない
口コミやレビューなどは、あくまでも参考にするだけにとどめてほしい。
人の評価と、自分がどう感じるかは別物であることは君も理解しているだろう。
ボールペンは、ノック式や、クリップノック式、回転式やキャップ式などタイプは様々だ。
一度 自分の手に触れ、姿を確認し、書き味を試してほしい。
まとめ
今回は、私が何十年も愛用しているボールペンを紹介させていただいた。
現代社会は、簡単にものを捨ててしまう悲しい世の中になってしまったような気がする。
しかし私は、本物の良さというものを君たちに知ってもらいたいと思う。
身の回りのものを簡単に「使い捨て」してはならない。
長い年月をかけ、自分の相棒として育ててゆくことが、真の男のおしゃれであると私は考える。
※ 本ページは、個人の感想です。
[紹介商品]