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キャベツのコンパニオンプランツ|害虫忌避・生長促進に効果的な野菜と雑草

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キャベツのコンパニオンプランツ|害虫忌避・生長促進に効果的な野菜と雑草

農学博士の木嶋利男先生が紹介されているキャベツのコンパニオンプランツをご案内いたします。

今回ご紹介するコンパニオンプランツは、害虫を忌避したり、土を肥沃にしてキャベツの生長を促進する効果があるものです。

野菜だけでなく、畑に生える雑草もコンパニオンプランツになりますので、参考になさってください。

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1.キャベツのコンパニオンプランツ「ソラマメ」

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キャベツのコンパニオンプランツは、ソラマメ・エンドウです。

キャベツがソラマメの寒風よけに

年越し前にソラマメの苗が大きくなってしまうと、凍死のリスクが高くなると、耳にされたことはないでしょうか。

農学博士の木嶋利男先生によりますと、ソラマメの種まきが遅れた時にキャベツを一緒に育てますと、キャベツがソラマメの寒風よけになる効果を発揮するのだそうです。

私は今年初めてソラマメ栽培に挑戦していますが、同じ畑を借りているおじいさんに、ソラマメはよく根が付かないうちに寒風や霜にあたると苗が凍死してしまうと聞いて、ドキドキしているところです。

ソラマメの植え付けが遅れたときがチャンス!

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木嶋利男先生によりますと、春どりキャベツの株の間にソラマメを植えることで、ソラマメが寒さをしのぐことができ、根っこをしっかり張らせることもできるとのことです。

私は関東在住で、ソラマメの植え付け時期には遅い11月上旬~12月上旬にソラマメの苗をキャベツの株の間に植え付けました。

上の写真は4月上旬の春キャベツとソラマメです。

ソラマメの本葉1.5枚のときに根の先端を切って植えつけますと、根っこの張りが良くなります。また、わき芽も多くでるので、たくさんの収穫が期待できます!

根粒菌で土が肥沃になる効果

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マメ科の野菜は、土を肥沃にする働きがあります。

ソラマメもマメ科ですので、その効果が期待できます。

翌春になりますと、ソラマメは 根っこに共生する根粒菌によって土が肥沃になりますので、キャベツの生育を促します。

害虫と天敵を呼ぶ効果

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アブラムシが付くのでソラマメを栽培するのを敬遠される方もいらっしゃるほど、ソラマメはアブラムシが付きやすい野菜ですね。

キャベツとソラマメを一緒に育てますと、アブラムシはやってきますが、テントウムシなどの益虫もやってきますので、アブラムシを駆除してくれます。

寒風よけ目的であれば、冬どりキャベツでもOK

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春どりキャベツとソラマメを一緒に育てますと、翌春の収穫までお互い助け合いながら育ってゆきます。

なお、単にソラマメの風よけにしたいだけの場合は、9月に植え付ける「冬どりキャベツ」を使うこともできます。

方法は、キャベツの根っこを抜かずに外の葉っぱを5枚程度残し、その株元にソラマメを植え付けるだけです。

すると、キャベツの葉っぱが風よけになります。

なおキャベツの根を抜かずにそのまま春まで育てますと、キャベツのわき芽が成長して、こぶし大のキャベツが2~3個収穫できる場合があります。

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2.キャベツのコンパニオンプランツ「ハコベ」

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キャベツのコンパニオンプランツは、畑に生える雑草も有効です。

木嶋先生は、「ハコベ、シロツメクサ」がキャベツの生長をサポートする優れた植物と述べられています。

天然のマルチ「ハコベ」

ハコベは秋から春に生える草で、春の七草に入っています。

ハコベをコンパニオンプランツにする方法は、キャベツの苗をウネに植え、ハコベのタネをまきます。

すると10月の終わり頃、ハコベは一斉に芽を出してウネや通路を覆い、マルチのようになります。

ハコベを刈り取らずにそのまま生やしてキャベツと一緒に育てますと、土に冷たい風が当たらなくなって保温・保湿され、キャベツがよく育ちます。

土が肥沃になる効果

ハコベが生える土はキャベツがすくすく育ちます。

なぜなら冬の間も土が使われることで、微生物相が豊かになり土が肥沃になるためです。

背丈が高くなったら刈り込み

ハコベの草丈が高くなってキャベツの外葉を覆うようになってきましたら、カマなどで短く刈り込んで、キャベツの葉を日によく当てるようにします。

3.春植え夏どりキャベツは「シロツメクサ」

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春植え夏どりのキャベツは、地表をおおうように生えるシロツメクサ(白クローバー)をマルチ代わりにすると有効です。

マメ科の特性を活用

シロツメクサはマメ科の植物ですので、土を肥沃にする効果があります。

また、益虫のすみかになりますのでキャベツに付きやすいアブラムシなどの害虫を食べてくれる効果もあります。

背丈が高くなったら刈り込み

シロツメクサがキャベツを覆うような草丈にのびましたら、短く刈り込んでキャベツの葉に日をよく当てます。

シロツメクサをコンパニオンプランツにする場合の注意点

シロツメクサを利用される場合は、11月にタネをまきます。すると、1年を通して地表を覆います。

なおシロツメクサは一度根付きますと、草取りをしても根っこから再生してどんどん繁殖してゆきます。

わが家の経験上、雑草化したシロツメクサは管理が手間になる場合がありますので、育てる範囲を限定して栽培されることをおすすめいたします。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、キャベツのコンパニオンプランツ、「ソラマメ・エンドウ」「ハコベ」「シロツメクサ」をご案内いたしました。

木嶋先生によりますと、キャベツは近くで生長する野菜や雑草と相性が良いそうで、このタイプを「共栄型」と呼びます。

一方で、ハクサイは「排除型」で、周囲に野菜や雑草を植えてもほとんど育たないのだそうです。

木嶋先生は、畑に生える雑草を敵とせず、上手に利用して野菜と草を共生させる栽培を紹介されていますので、あなたの畑にハコベが生えていましたら、キャベツと一緒に育ってみられてはいかがでしょうか。

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[参考文献]

育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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