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キャベツ栽培の裏ワザ|種まきの時期から収穫までのポイントをご紹介いたします

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「キャベツ栽培の裏ワザ」をご案内いたします。

種まきの時期から、鉢上げ、植え付けのタイミング、収穫までのお世話のポイントについて、参考になさってください。

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キャベツについて

キャベツの原産地

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―画像はイメージです―

キャベツはアブラナ科の多年草で、原産地は地中海沿岸です。

先祖はケールの仲間で、原種に近いものは、今でも地中海沿岸の石灰質の岸壁の割れ目に根を張って自生しています。

キャベツは他の植物と共同して岩や石の間に根を伸ばす性質があり、アスファルトやコンクリートの小さな割れ目でも根を伸ばして生育するほど頑強です。

キャベツの歴史

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キャベツは、日本でも古くから栽培されていましたが、はじめは観賞用の葉ボタンとして利用されていました。

現在、私たちが食している丸いキャベツは、江戸時代(1850年代)に導入され、明治時代(1893年)から外国人の避暑客のために軽井沢で栽培が始まりました。

キャベツ栽培の時期

キャベツの原産地である地中海沿岸は、冬が比較的温かく、乾期と雨期が分かれています。

日本で栽培するには、12~23℃の涼しい気候の頃が適しています。

キャベツ苗の植え付け時期

・一般地 9月上旬~9月下旬
・寒冷地 8月下旬~9月上旬
・温暖地 9月中旬~10月中旬

キャベツ栽培の裏ワザ

この章では、木嶋先生が紹介されている、キャベツ栽培の裏ワザをご案内いたします。

畑の土づくり

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キャベツは栄養の低い土を好みます。

木嶋先生は、有機栽培を続けている肥沃な畑であれば、元肥は不要ですと述べられています。

新規の畑

新規の畑、化学肥料を使っていた痩せた畑の場合、土づくりをします。

キャベツの根には、有機物を分解するのが得意な「根圏微生物」が共生しているため、すこしアンモニア臭のするような牛ふんたい肥などを元肥にするのがおすすめです。

ウネの高さ

・水はけのよいウネ 平らなウネ
・粘土質の畑 ウネの高さ10cm

キャベツの種まき

種から栽培する場合は、苗を植え付ける40日前に種をまきます(品種で前後する場合があります)。

よく発芽する裏ワザ
種をまいたらフルイなどで薄く覆土し、乾燥しないようにワラや新聞紙、不織布などで覆います。

鉢上げのタイミング

キャベツの種を播種箱にまいた場合、本葉2枚の頃にポリポットに鉢上げをして、本葉5~6枚の苗に育てます。

鉢上げ時の裏ワザ
胚軸をカットして挿し木にしますと、病害虫に強い苗に育ちます。
詳細は、本ページ最後の「関連記事」を参考になさってください。

苗の植え付け

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苗を植え付ける時間帯

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キャベツの苗は、曇天の夕方に植え付けをします。

苗の植え付け方法

「ブクブク植え」を行いますと、根がしっかり活着して健全に育ちます。

苗の株間について

木嶋先生は、株間が広いほど、キャベツの栽培は難しくなりますと述べられています。

なぜならキャベツは菌根菌ネットワークを持たず、自分の根のみで育ちます。

そのため、密植したほうが互いに協力し合って旺盛に育つ性質があるからです。

・大きく育てたい場合 株間45cm
・小さく育てたい場合 株間25cm

定植するときの裏ワザ
キャベツは寒い時期に向かって育ちますので、低温にさらし、日照時間を短くしますと、その後の生育がよくなります。
詳細は、本ページ最後の「関連記事」を参考になさってください。

栽培期間の雑草について

キャベツは、他の植物との共栄を好む性質があります。

苗を植え付けた後に生えてきた雑草をそのまま残しておきますと、旺盛に育ちます。

害虫を寄せ付けない裏ワザ
アブラナ科のキャベツは、モンシロチョウやコナガ、ヨトウガの幼虫に葉を食害されやすいため、キク科の野菜をそばに植えますと 害虫忌避の効果があります。詳細は、本ページ最後の「関連記事」を参考になさってください。

追肥と2回の土寄せがカギ

木嶋先生がおすすめされているキャベツの追肥は、油かすなどの有機質肥料です。

土寄せを2回行うことで、土がほぐれて空気が入り、土壌の生物活性が上がって肥料の効果が発揮されます。

本葉16枚あたりから葉がまき始め、後半も順調に生育が進んで大きな玉になりあす。

追肥の裏ワザ
・1回目 本葉8~10枚の頃にキャベツの片側に双葉が隠れるくらい土寄せをします。
・2回目 さらに本葉が2~3枚 増えた頃、反対側の土を同様に寄せます。

収穫のタイミング

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結球がはじまり、手でギュっと押してかたく締まっていましたら、収穫時期です。

キャベツの性質を活かした裏ワザ

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キャベツの根を抜かずに外葉を5枚以上残し、そのまま春まで育てますと、キャベツのわき芽が生長して、こぶし大のキャベツが2~3個収穫できる場合があります。

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わが家はキャベツを収穫後、根っこをポリポットで育ててミニキャベツを作ります。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「キャベツ栽培のポイント」をご案内いたしました。

キャベツの性質をしった上で育てますと、栽培がより楽しくなるかと思いますので、参考になさってくださいね。

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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