農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「地這いキュウリの育て方」について、ご案内いたします。
今回ご紹介する、木嶋先生の裏ワザ「草むら植え」は、キュウリを草と一緒に育てる方法で、キュウリが自然生態に近づき、たくましく旺盛に育ちます。
木嶋先生がおすすめされている栽培ポイントについてご紹介いたしますので、参考になさってください。
地這いキュウリ「草むら植え」の育て方
草とキュウリを一緒に育てるメリット
木嶋先生の裏ワザ「地這いキュウリの草むら植え」は、キュウリ本来の性質を活かした栽培です。
蔓性のキュウリは、周囲にツルを絡ませることが出来る草が生えたあと、遅れて発芽します。
キュウリの周りに生える草は、「ゆりかご」の役割を果たし、キュウリは自然生態に近い状態の中で、草にツルを絡ませながら たくましく育ってゆきます。
地這いキュウリの栽培ポイント
直まきより苗がおすすめです
キュウリを草の中で育てますので、生育初期に草に負けてしまわないよう、普通栽培と同じように「苗」を準備し、本葉3~4枚で植え付けます。
種を畑に直まきしますと、草に負けてよく育ちません。
草を繁茂させておきます
苗を植えるウネは、草を繁茂させておきます。
苗を定植する3週間前に、苗を植える位置から直径30cmの範囲に生える草を低く刈り取り、中心から直径15cm程度まで 完熟たい肥を入れてよく耕しておきます。
旺盛に育つ草むら植えのキュウリ
草の中に植えたキュウリの苗は、周囲の草に巻きひげを絡ませて、自然生態に近い状態の中で旺盛に育ってゆきます。
栽培で気を付けたい点
キュウリの実が雑草やキュウリの葉で隠されてしまいますので、肥大に気付かないことがありますので、見逃して収穫が遅れないように気を付けましょう。
追肥で栄養を補います
キュウリは生育途中で栄養不足になりやすいので、追肥で栄養分を補います。
苗を植え付けた2週間後に、株元の草を刈りこんだ場所にボカシ肥などをほどこして、土となじませます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「地這いキュウリの育て方」についてご案内いたしました。
木嶋先生の裏ワザ「草むら植え」は、キュウリを自然生態に近づける育て方ですので、たくましく旺盛に育ちます。
雑草を生やしても問題ない広い畑で栽培できる場合は、おためしになってみられてはいかがでしょうか。
[参考文献]
伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ
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