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大根のコンパニオンプランツ|害虫忌避と生育促進効果のある野菜・草・花をご紹介いたします

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、大根のコンパニオンプランツをご案内いたします。

コンパニオンプランツ栽培は、1つの空間で複数の野菜を収穫できるメリットがありますが、ほかにも害虫忌避の効果、双方の作物の生育が促進する効果があると言われていますので 参考になさってください。

※ 栽培期間は、一般地にてご案内しております。

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大根のコンパニオンプランツ

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、大根のコンパニオンプランツは、次のとおりです。

科目 作物
ナス科 ナス
サトイモ科 サトイモ
セリ科 ニンジン
アブラナ科 ルッコラ
ナデシコ科 ハコベ(草)
キク科 マリーゴールド

大根のコンパニオンプランツ「ナス」

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水分を好むナスは 水やりを欠かすことが出来ない野菜ですが、真夏になりますと草丈が高くなり、根っこが地面の深くに伸び、少しの乾燥に耐えられる状態になります。

生長して草丈の高くなったナスの株元は「空間」ができますので、このスペースにダイコンを栽培します。

大根・ナスの組み合わせの効果

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※ わが家はナスの近くに大根を育てています

大根とナスの組み合わせは、空間を利用して栽培できるメリットがあります。

また、互いの生育が促進する効果も期待できます。

なお、大根は肥料が少なくてもよく育ちますので、ナスの近くで栽培しても互いに養分を奪い合うことは起こりません。

大根とナスの品種選び

大根もナスも特に品種は選びませんが、大根は「夏まき用」のタネを使います。

8月上旬に大根の種まき

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8月の上旬にナスの枝の切り戻し(更新剪定)で、根っこをシャベルで切り取ります。

このタイミングで大根の種まきを行います。

大根は、ナスの生い茂った葉っぱで夏の強い日差しから守られますので、発芽しやすくなります。

大根の収穫時期

夏大根は、9月下旬~10月頃に収穫することができます。

夏に種まきした大根は、60~80日と短期間で育ちますので、秋のサンマに間に合います♡

ナスと大根の栽培ポイント

木嶋先生は、大根の種まきのタイミングが大切ですと述べられています。

ナス栽培のあとに別の野菜を育てたい場合は、8月中旬までに大根のタネまきを終わらせるのがおすすめです。

お盆を過ぎた頃に種まきをしますと、雨降りで発芽はしやすくなりますが、収穫が遅くなってしまいます。

大根のコンパニオンプランツ「サトイモ」

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大根のコンパニオンプランツに「サトイモ」を使うこともできます。

大根は、6月下旬~7月下旬に収穫する「春大根」、10月下旬~翌年2月頃に収穫する「秋冬大根」が一般的ですね。

サイトイモのそばに大根を栽培しますと、ナス栽培と同じように、貴重な夏の大根を収穫することが出来ます。

大根・サトイモの組み合わせの効果

サトイモの日陰(空間)を利用して、涼しい環境で夏でも大根を栽培することができますので、ナス栽培と同様、夏に貴重な大根を収穫することが出来ます。

また、互いの生育促進の効果も期待できます。

大根とサトイモの品種選び

大根は夏の栽培に適した病害虫に強い品種を選びましょう。

サトイモの品種は特に選びません。

土づくり(例:ウネ幅 50cm、高さ15cm)

サトイモの植え付けの3週間前に土を耕して、ウネを立てます。

サトイモは、肥料分が少なくてもよく育ちますが、必要であれば完熟たい肥かぼかし肥を入れても構いません。

サトイモの植え付け

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まず、サトイモの植え付けを行います。

地域によって前後しますが、一般地での植え付けの適期は 4月中旬~5月中旬です。

種イモを植え(株間50cm)、種イモの上に5~7cmほど土を覆います。芽の出る側を下にする「逆さ植え」にしますと旺盛に育ち、収量がさらに増えます。

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サトイモの追肥、土寄せ

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サトイモの茎葉が3枚の頃とその1か月後に、ウネの表面にぼかし肥か、米ぬかを施して軽く混ぜます。

5月下旬~6月中旬に1度目の土寄せを行います。さらに1か月後、もう一度土寄せをします。

逆さ植えの場合は、土寄せの必要はありません。

大根の種まき

6月中旬~7月中旬に(サトイモの2回目の土寄せが終わっている時期)、サトイモの株間もしくは脇に種まきします。

梅雨明けに土が乾かないよう、敷きワラなどでウネを覆いましょう。

梅雨が明けますと、サトイモは大きな葉っぱを広げて日陰を作り、涼しい環境で大根が育ちます。

梅雨明けに土が乾かないように、早めに敷きわらなどでウネを覆って保湿するのがオススメです。

大根の間引き

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大根は本葉1枚で3本に、本葉3~4枚で2本に、本葉6~7枚で1本に間引きます。

収穫

大根
サトイモの大きな葉の下で育つ大根は、8月中旬~9月下旬に収穫することが出来ます。(種まきから60~70日で収穫です。)

サトイモ
11月上旬~中旬の霜が降りる前に収穫します。

大根栽培のポイント

大根が日陰になるように種まきをするのがコツです。

東西ウネ サトイモの日陰になるように北側にダイコンの種をまきます。
南北ウネ サトイモの株間に種まきします。脇に植えたい場合は、東側に種をまいて西日を避けるようにします。

大根のコンパニオンプランツ「ニンジン」

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大根のコンパニオンプランツに、「ニンジン」を使うことも出来ます。

おなじウネで大根とニンジンを育てますとメリットがたくさんありますのでご紹介いたします。

大根・ニンジンの組み合わせの効果

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※ 毎年 わが家は、大根とニンジンをセットで栽培しています。

どちらもよく育ちます

大根とニンジンはどちらも直根性で競合しないため、少ない肥料で栽培することが出来ます。

大根とニンジンはともに根菜類で深く根を張ります。すると、土の中の空気の通りが良くなり、互いの根が伸びやすくなります。

その結果、大根もニンジンもどちらもよく育ちます。

害虫を寄せ付けない効果

aomushi,caterpillar-2ダイコンの葉に付いたアオムシ

Papilio machaon-2,kiagehaニンジンの葉に付いたキアゲハの幼虫

大根とニンジンを同じウネで混植しますと、それぞれに寄り付く害虫を忌避する効果が期待できます。

大根はアブラナ科、ニンジンはセリ科と科が異なりますが、害虫も違う種類が寄ってきます。

具体的に挙げますと、大根はモンシロチョウ・コナガの幼虫やアブラムシが付きやすく、ニンジンはキアゲハの幼虫に葉を食害されます。

別種の害虫は、互いを避け合う性質がありますので、大根にもニンジンにも害虫が寄り付かなくなる=野菜全体の害虫被害が少なくなります。

大根とニンジンの品種選び

春まきの場合は、どちらもトウが立ちにくい品種を選びましょう。

夏から秋にまく場合は、大根もニンジンも、どの品種でも構いません。

大根栽培のポイント

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春まき

3月下旬~4月中旬に、大根とニンジンの種を同時にまきます。

夏まき

7月中旬~8月中旬に、先にニンジンの種をまき、9月になりましたら、大根の種まきをします。

秋まき

秋分の日の頃(秋のお彼岸)に大根とニンジンを同時に種まきしますと、害虫の被害が少なくなります。

大根は 12月上旬~中旬に収穫、ニンジンは12月下旬~翌年2月頃に収穫します。

大根のコンパニオンプランツ「ルッコラ」

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大根の株間・条間を利用してルッコラを混植することもできます。

追肥をするの必要がありませんので、お手軽に栽培することが出来ます。

大根・ルッコラの組み合わせの効果

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短い栽培期間のルッコラを有効活用

大根の収穫は通常60~70日、ルッコラは30~40日ほどで収穫することができますので、株間と条間を利用して栽培することができます。

害虫忌避効果が絶大のルッコラ

ルッコラは香りと辛味が強い野菜ですね。

木嶋先生は、ルッコラの香りで害虫はほとんど寄ってくることはありませんので、アブラムシなどの害虫から大根をガードしてくれますと述べられています。

※ ルッコラも虫の食害に遭う時があります(筆者の感想です)。

大根とルッコラの品種選び

大根も、ルッコラも特に品種を選びません。

大根栽培のポイント

大根、ルッコラ、マリーゴールドの組み合わせで栽培する方法もあります。

※マリーゴールドについては、後ほどご案内いたします。

大根のコンパニオンプランツ「ハコベ」

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大根・ハコベの組み合わせの効果

アブラナ科と相性抜群のハコベ

秋に生えるハコベは、大根などアブラナ科の野菜と相性がよい草です。

畑にハコベが生えていましたら、抜かずに残しておきますと、ハコベがマルチ代わりになり、土の保温に役立ちます。

木嶋先生は、大根とルッコラの組み合わせは、「いわばハコベの代わり」と、述べられています。

大根のコンパニオンプランツ「マリーゴールド」

害虫の被害は、気温の上昇に比例してゆきますが、マリーゴールドを大根のコンパニオンプランツにすることも出来ます。

大根・マリーゴールドの組み合わせの効果

地上での害虫忌避の効果

マリーゴールドは、その独特の香りでアブラナ科に付きやすいモンシロチョウ、コナガ、ダイコンサルハムシなどの害虫を忌避します。

土中の害虫忌避の効果

大根はネグサレセンチュウの被害を受けやすく、大根のお肌に黒い斑点を作り品質を落とす悪さをします。

そこでマリーゴールドをコンパニオンプランツにしますと、根っこにネグサレセンチュウを引き寄せ、死滅させる働きをします。

大根とマリーゴールドの品種選び

marigold afrikanアフリカン種

marigoldフレンチ種

大根の品種は特に選びません。

木嶋先生は、マリーゴールドはフレンチ種よりも「アフリカン種」のほうが効果があると述べられています。

なお、 アフリカン種は草丈が高く(50cm~1m)なりますので、野菜との間隔をとって栽培されることをおすすめいたします。

大根とマリーゴールドの栽培ポイント

大根5~6株につき、マリーゴールドは1株程度で効果があります。

夏の大根で、マリーゴールドが最も効果を発揮しますので、マリーゴールドは欠かせないコンパニオンプランツになりそうですね。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、大根のコンパニオンプランツをご案内いたしました。

大根をコンパニオンプランツと一緒に育てますと、害虫忌避・生育促進のメリットがありますので、参考になさってください。

なお、又根にならない大根のお肌がきれいになるポイントにつきましては、 下の関連記事にてご紹介しております。

[参考文献]

[関連記事]

きれいなダイコンを栽培する方法|害虫対策・間引きのコツなどご紹介いたします

害虫忌避に最適!ダイコンとレタスのコンパニオンプランツ栽培|同じウネであと1品!

畑をお掃除!マリーゴールドのコンパニオンプランツ栽培|効果と種類、植え方のポイントをご紹介いたします

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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