スポンサーリンク

枝豆の後作に特によい野菜|枝豆のざんさを活用したリレー栽培

edamame (1)

枝豆の後作に植えると特に良いと言われている野菜をご紹介いたします。

枝豆の後は、マメ科以外であれば何でもよく育つと言われていますが、今回はハクサイ、ニンジン、ダイコンをご紹介いたします。

これらの野菜に絞った理由は、枝豆を栽培した後の土は肥沃になっているので、土づくりの元肥と、栽培途中の追肥がほとんど必要ないからです。

今回ご紹介します野菜は農学博士の木嶋利男先生が推奨されている栽培方法で、収穫した枝豆の残渣(根っこ、葉、茎)を捨てずに活用しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

スポンサーリンク

枝豆が土を肥沃にする理由

edamame (6)

枝豆栽培をしたあとの土が肥沃になる理由は、枝豆の根にあります。

枝豆の根っこは「根粒菌」が共生して根粒を作り、空気中の窒素を取り込んで養分に変えます。根粒菌は一定の期間で根から剥がれて分解されるため、土に豊かな養分が与えられるのです。

枝豆を収穫した後 根っこを引き抜くと、土が柔らかくふかふかになっているのは根粒菌の作用によるものなのですね。

枝豆の後作(リレー栽培)に特におすすめの野菜「ハクサイ」

chinese-cabbage-2

枝豆の後作の野菜は、マメ科以外であれば何でも良く育ちますが、農学博士の木嶋利男先生によりますと、中でも特におすすめは肥料分を比較的多く欲するハクサイなのだそうです。

一般的に枝豆は、早生品種を4月下旬~5月中旬に種まきしますと、7月中旬~8月中旬に収穫することが出来ます。

枝豆を収穫した後、根や地上に出ている茎や葉を土に鋤き込んでウネを立てて、2~3週間かけて分解させます。

すると後作のハクサイは、植え付け直後から豊富な養分を吸収することができ、初期の生育が良くなるため葉が大きくなり、結球しやすくなります。

ハクサイの栽培のポイント

枝豆は晩生品種を選んでしまいますと、ハクサイの植え付け時期までに収穫することが出来ませんので「早生~中生品種」を使いましょう。

ハクサイの品種は何でもOKです。

枝豆の収穫後の処理

7月中旬~8月中旬に、枝豆を収穫します。

収穫するときは、株元で切って根っこを残すのがポイントです。地上部の茎や葉はその場に残しておき、土づくりで活用します。

ハクサイの土づくり

ハクサイの苗を植え付ける3週間前に、たい肥や元肥は入れずに、枝豆の根や残渣を鋤き込んでウネを立てます。

夏の気温の高い時期ですので、根や残渣は2週間ほどで分解され、土の微生物相が安定します。

安全をみて、ハクサイの植え付けまで3週間あけておくと良いでしょう。

土づくりの方法は、クワで深さ10~15cm程度軽く耕して、枝豆の根や残渣を鋤き込んで分解を促します。

根の深い部分はそのまま残りますが、次第に分解されてハクサイの根の通り道になります。

ウネ立ての例(ウネ幅70cm、ウネの高さ10cm)

ハクサイの植え付け

地域によって前後しますが、9月中旬~下旬が植え付けの時期です。

種から栽培する場合は、8月下旬までにポリポットに種まきしましょう。本葉が4~5枚になったら植え付けます。

苗は枝豆の列があった間に植えます。

追肥

ハクサイの外葉の生長具合を見て、必要であれば追肥します。

外葉の育ちが悪いようでしたら、10月中旬と11月上旬に株の周囲にぼかし肥(または鶏ふん)などを施します。

収穫

ハクサイの球の頭を押さえて、かたく締まっていたら株元から切り取って収穫します。

枝豆の後作(リレー栽培)特におすすめの野菜「ニンジン・ダイコン」

radishes,carrot

少ない肥料でお肌がきれいに育ちます

ニンジンもダイコンも、肥料が少なくても良く育つ野菜です。

これら根菜類は枝豆と相性が良く、古くから農家さんで行われてきた「リレー栽培」の定番とも言える組み合わせです。

ニンジンやダイコンを栽培する前に土をよく耕す必要はありますが、たい肥や肥料を多く入れすぎますと、未熟な有機物や肥料のかたまりが残ってしまい、野菜のお肌が汚れたり、傷みの原因になってしまいます。

しかし前作に枝豆を栽培した場所であれば、根粒菌の働きで土は十分に肥沃になっているため、元肥にたい肥や肥料を入れる必要がありません。

枝豆を根っこごと抜いて耕し、ニンジンやダイコンの種をまきますと、すくすくと育ってお肌のきれいなものを収穫することが出来ます。

セリ科とアブラナ科が互いのコンパニオンプランツに!

ニンジンはセリ科、ダイコンはアブラナ科の野菜です。

科の異なる野菜を混植しますと、お互いがコンパニオンプランツになるメリットがあります。

また異なる科の野菜は、寄り付く害虫も異なります。害虫同士はお互いを避け合う性質がありますので、ニンジンにもダイコンにもそれぞれの害虫が寄り付かなくなる効果が期待できます。

ニンジン・ダイコンの栽培ポイント

枝豆は、早生~中生品種で

枝豆は晩生品種を選びますと、ニンジン・ダイコンの植え付け時期までに収穫することが出来ませんので、早生~中生品種を使いましょう。

ニンジン・ダイコンの種をまく時期

一般的にダイコンは、8月下旬~9月下旬に種をまきますが、今回のリレー栽培では8月下旬のスタートになります。

ニンジンを先行して種まきをしても構いませんが、ダイコンと同時に行いますと害虫の忌避効果が高まります。

枝豆の収穫後の処理

7月中旬~8月上旬に枝豆を収穫します。

収穫するときは、株元で切って根っこを残すのがポイントです。

地上部の茎や葉はその場に残しておき、土づくりで活用します。

品種選び

ニンジン
五寸ニンジン以下の大きさの品種を選びましょう

ダイコン
特に品種は選びません。何でもOKです。

土づくり

ニンジン、ダイコンの苗を植え付ける3週間前に、たい肥や元肥は入れずに、枝豆の根や残渣を鋤き込んでウネを立てます。

夏の気温の高い時期ですので、根や残渣は2週間ほどで分解され、土の微生物相が安定します。

土づくりの方法は、クワで深さ10~15cm程度軽く耕して、枝豆の根や残渣を鋤き込んで分解を促します。根の深い部分はそのまま残りますが、次第に分解されてニンジン、ダイコンの根の通り道になります。

ダイコンの場所は、深めに耕します。

ニンジン・ダイコンの種まき(例:ウネ幅80cm、ウネの高さ10cm)

土づくりから3週間ほど経ちましたら、種をまきます。

ニンジン
ウネの両脇に種をまきます。浅めの溝にばらまき、ごく薄い土をパラパラかけて、手でしっかりと鎮圧します。

ダイコン
ウネの中央に種をまきます。株間は30cmほどにします。
1か所に5~7粒ほど点まきし、土をかけたら手でしっかりと鎮圧します。

間引き

ニンジン
草丈4~5cmで株間5~6cmに間引きします。
根の直径が5mm程度になりましたら株間10~12cmに間引きします。

ダイコン
本葉1枚で3本に間引き。
本葉3~4枚で2本に間引き。
本葉6~7枚で1本に間引き。

追肥

追肥は行いません。

収穫

ニンジン
3月上旬まで収穫することが出来ます。

ダイコン
1月いっぱいまでにすべて掘り上げます。

後作はアブラナ科の野菜がおすすめ

broccoli&cauliflower
ブロッコリー・カリフラワー


カブ・ラディッシュ

cabbage
キャベツ

後作の野菜にハクサイやダイコンをご紹介いたしましたが、この他にもアブラナ科の野菜全般を枝豆の後作に応用することが出来ます。

木嶋先生によりますと、ハクサイは枝豆の根や残渣がしっかり分解されて、硝酸態窒素になったものを好んで吸収して大きくなるのだそうです。

一方で同じアブラナ科のキャベツやブロッコリーなどは、比較的未熟な有機物からでも分解と吸収が得意なので、枝豆の根を土の中に残したまま耕さずに苗を植え付けても、十分よく育ちます。

まとめ

枝豆の後作に適した野菜、ハクサイ、ニンジン、ダイコンをご紹介いたしました。

土を肥沃にしてくれる枝豆の残渣を活用しますと、元肥を施さなくても後作の野菜の生育促進が期待できます。

また、後作にニンジンとダイコンのミックス栽培を行いますと、害虫忌避の効果が高まります。

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「リレー栽培」は、枝豆の特性を活かし大変効率的ですね。

私も枝豆の後作に、今回ご紹介しました野菜を育ててみようと思っています。

[参考文献]

野菜づくりBOOK(サポート付 貸農園 シェア畑

木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり

コメント