農学博士の木嶋利男先生が紹介されている里芋のコンパニオンプランツ栽培に挑戦しております。
里芋の大きな葉っぱの陰に共生作物(コンパニオンプランツ)を混植しますと、空間を利用しながら効率的な栽培をすることが出来ます。
今年で2回目の栽培になりますが、植え付けからレポートいたしますので、参考になさってください。
里芋のコンパニオンプランツ一覧
木嶋先生が紹介されている里芋のコンパニオンプランツです。
里芋のコンパニオンプランツ
コンパニオンプランツ 害虫忌避 生育促進 空間利用 ショウガ 〇 〇 ダイコン 〇 〇 パセリ 〇 〇 〇 セロリ 〇 〇 〇 トウモロコシ 〇 〇 引用 木嶋利男著(家の光協会) 育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり
里芋とショウガのコンパニオンプランツ栽培について
わが家は昨年から里芋とショウガのコンパニオンプランツ栽培を行っております。
メリット1「栽培期間がほぼ同じ」
里芋とショウガの栽培期間はほぼ同じで、どちらも11月上旬から中旬の霜が降りる前の収穫になります。
ショウガは強い日差しより、やや日陰で育てますと 生育が促進しますので、里芋の大きな葉の下の空間で育てるように植えます。
メリット2「混植で収量アップ」
木嶋先生は 里芋とショウガは競合がなく、単体で栽培するよりもどちらも収量がアップしますと述べられています。
里芋のコンパニオンプランツ栽培日記「2021年」
2021年は、里芋・ショウガ・落花生・マリーゴールドのコンパニオンプランツ栽培に挑戦いたします。
木嶋先生は落花生を里芋のコンパニオンプランツとして紹介されておりませんが、今年は広めのウネで栽培しますので、空いたスペースに落花生を植えてみます。
2021年4月
里芋とショウガの種を購入しました。
植え付けは6月の予定ですので、ずいぶん気が早いのですが(笑)、昨年は2か月近く芽が出なかったため、大変ヤキモキしておりました。
今年は芽出しをして安心したうえで、植え付けようと思います。
2021年5月
里芋とショウガの種を、室内の日が当たるところに置いておきました。
購入から1か月ほど経ち、どちらも少しずつ芽が出てきました。
室内に置いていた里芋が干からびそうになってきたので、ポリポットに埋えました。
ショウガは特になにもせず、室内の日当たりの良いところに置いています。
5月28日の満月に、落花生のタネをまきました。
2021年6月
6月10日の新月に、里芋とショウガの種を植え付けました。
南側に里芋、北側にショウガです。
木嶋先生は、ショウガの種を3つずつまとめて植えることをオススメされていますので、今年も実行しました。
大きなショウガは手で割り、1個の重さを50g前後に調整します。
ショウガの芽が出ているのがお分かりになりますでしょうか。これを土から出るように植えてみました。
落花生の苗は、里芋より南に植え付けました。
今年は畑で育てているエンバクを敷いています。
2週間に1度、里芋の株元に米ぬかをまいて追肥をしています。
なお、落花生には追肥を行っておりません。
わが家の畑はとても痩せていますので、一般的な追肥より回数を多くしています。
追肥をする時は、敷きワラ(エンバク)を移動して米ヌカをほどこします。
すると、巨大な幼虫を発見しました。
次の画像は閲覧注意的におぞましいものですので、ご注意くださいませ。
木嶋先生の著書で調べてみたところ、里芋に付く害虫はスズメガの幼虫「セスジスズメ」なのだそうです。
全長10cmはあったでしょうか。ものすごく気持ち悪かったです。
そしてこれの駆除方法ですが、木嶋先生が紹介されている「半殺し」です。
この方法につきましては、別のページにて紹介しております。
[詳細]青虫・アワノメイガ・ヨトウムシ駆除対策の裏技!農薬を使わず畑の害虫被害を減らす方法
※ 引き続き、栽培日記を更新いたします。これより下は、2020年のコンパニオンプランツ栽培日記になります。
里芋のコンパニオンプランツ栽培日記「2020年」
2020年
品種選び
コンパニオンプランツ栽培の里芋の品種は選びません。
わが家は、昨年と今年「龍馬ショウガ」にしました。
土づくり(ウネの幅70cm 高さ10cm)
植え付けの3週間以上前に土づくりを行います。
里芋もショウガも肥料分が少なくてもよく育つようですが、当方が利用している畑はとても痩せているため、牛ふんと米ぬかを施して耕しました。
ショウガの種は50g前後
ショウガの種は手で折って50g前後にします。
「龍馬しょうが」は種が大きいのでなかなか割ることが出来ず、60~100g前後の種になりました。
植え付け
里芋とショウガの種を同時に植え付けます。
移植ごてで深さ15cmほどウネを掘り、里芋ととショウガの種を植え付けます。
なお 植え穴は、クワの幅を使って掘ることも出来ます。
里芋は逆さ植え
木嶋先生によりますと、芽の出る側を下にする「逆さ植え」にしますと、旺盛に育って収量がアップします。
里芋の株間は50cm
まず里芋の種を50cm間隔で植えます。
里芋の間にショウガを2~3つずつ まとめて植えます。
ショウガをまとめて植えるのが木嶋先生 直伝です。
植え付けイメージ
最後に土を覆います
種イモの上に5~7cmほど土を覆います。
里芋もショウガもなかなか芽が出ないと言われていますが、果たしてどうでしょうか。無事に発芽しますように!
2020年6月
サトイモの種イモを植え付けて1ヶ月以上たち、ようやく芽が出ました。
芽が出る兆しがなかったため半ばあきらめていたのですが、雨降りの日が続いたあと、小さな芽を出したので、株元に敷きわらをしました。
サトイモは発芽するまで、しっかり水やりすると良いですね。
植え付けから2か月たち、ショウガの芽がようやく顔を出しました。
2020年11月
11月になり、サトイモの収穫が始まりました。
霜が降りる前に、食べる分だけ少しずつ収穫しています。
ねっとりとした食感がたまらなく美味しいです。
ショウガも収穫しました。
追肥はとくに行わなかったのですが、どちらもよく育ってくれました。
里芋もコンパニオンプランツ栽培を行った感想
2020年の感想
栽培期間がほぼ同じというメリット
サトイモとショウガのコンパニオンプランツ栽培を行ってみた感想ですが、この2つの野菜は栽培期間がほぼ同じですので、非常に効率的に畑を管理することが出来ました。
収穫を終えたあとはウネがすっきり片付き、後作野菜への移行が容易なのが魅力でした。
わが家はあまり広くない菜園を借りていますので、同じウネで複数の野菜を育てるコンパニオンプランツ栽培は素晴らしいと思いました。
手間がかからない栽培
サトイモとショウガは、暑い季節の水やりを欠かすことは出来ませんが、それをクリアすればどちらもよく生長してくれました。
わき芽をかき取る作業もありませんでしたので、どちらも育てやすい野菜だと思います。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている里芋のコンパニオンプランツ栽培に挑戦しております。
今年で2回目の栽培ですが、無事に収穫できることを祈っております。
本ページは一か月に1~2回ほど更新してゆく予定です。
[参考文献]
木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり」
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