初めて里芋栽培に挑戦しています。
里芋の大きな葉っぱの陰に共生作物(コンパニオンプランツ)を混植しますと、空間を利用しながら効率的な栽培をすることが出来ます。
里芋を単独で育てるより生育が促進するメリットもあると言われています「コンパニオンプランツの種類」「栽培のポイント」についてご紹介いたしますので、ご参考になさってください。
里芋のコンパニオンプランツ
里芋のコンパニオンプランツ一覧表
コンパニオンプランツ 害虫忌避 生育促進 空間利用 ショウガ 〇 〇 ダイコン 〇 〇 パセリ 〇 〇 〇 セロリ 〇 〇 〇 トウモロコシ 〇 〇 引用 木嶋利男著(家の光協会) 育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり
里芋のコンパニオンプランツ「ショウガ」
里芋とショウガの栽培期間はほぼ同じで、どちらも11月上旬から中旬の霜が降りる前の収穫になります。
里芋の葉の日陰でショウガづくり
ショウガは強い日差しより、やや日陰で育てますと生育が促進しますので、里芋の大きな葉の下の空間で育てるように植えます。
混植すると収穫量がアップ!
木嶋先生の本によりますと、里芋とショウガは競合がなく、単独で栽培するよりもどちらも収穫量がアップするとのことです。嬉しいですね。
栽培のポイント
品種選び
里芋の種は、同じ菜園のおじいさんから「サトイモ」「八つ頭」「唐芋」の3種類いただきました。
ショウガは「龍馬しょうが」を1袋(約1kg)、ホームセンターで購入しました。
土づくり(ウネの幅70cm 高さ10cm)
植え付けの3週間以上前に土づくりをしました。
どちらも肥料分が少なくてもよく育つそうですが、コンパニオンプランツにトウモロコシも育てようと考えていますので、牛ふんと鶏ふんを軽くほどこして、ウネを立てました。
ショウガの種は50g前後
ショウガの種は手で折って50g前後にします。
「龍馬しょうが」は種が大きいのでなかなか割ることが出来ず、60~100g前後の種になりました。
植え付け(2020年4月19日)
里芋とショウガの種を同時に植え付けました。
移植ごてで深さ15cmほどウネを掘り、里芋ととショウガの種を植え付けます。
本来はクワ幅で掘るようですが、ウネが崩れてしまうのが怖かったので移植ごてを使いました。
里芋は逆さ植え
木嶋先生によりますと、芽の出る側を下にする「逆さ植え」にしますと旺盛に育って収穫量がアップするそうです!
里芋の株間は50cm
まず里芋の種を50cm間隔で植えます。
里芋の間にショウガを2~3つずつ まとめて植えます。
ショウガをまとめて植えるのが木嶋先生 直伝です。
植え付けイメージ
最後に土を覆います
種イモの上に5~7cmほど土を覆います。
里芋もショウガもなかなか芽が出ないと言われていますが、果たしてどうでしょうか。無事に発芽しますように!
里芋のコンパニオンプランツ「トウモロコシ」
里芋のコンパニオンプランツとして「トウモロコシ」を育てることも出来ます。
サトイモは真夏の直射日光が苦手ですので、草丈が高くなるトウモロコシの日陰になるように植えますと、生長が促進すると言われています。
またサトイモの根には共生菌が付いて窒素固定を行いますので、周りの土を肥沃にします。トウモロコシはその効果で追肥をしなくてもよく育つのだそうです。
里芋のコンパニオンプランツ「その他」
ショウガのほかに、これから植える予定のコンパニオンプランツは下記の4つです。
・パセリ
・セロリ
・ダイコン
なお、トウモロコシのコンパニオンプランツ「枝豆」もあわせて栽培してみようと考えています。
上記4つのコンパニオンプランツについては、種まき等を行った後に順次このページでレポートいたします。
栽培日記(レポート)
6月
サトイモの種イモを植え付けて1ヶ月以上たち、ようやく芽が出ました。
芽が出る兆しがなかったため半ばあきらめていたのですが、雨降りの日が続いたあと、小さな芽を出したので、株元に敷きわらをしました。
サトイモは発芽するまで、しっかり水やりすると良いですね。
コンパニオンプランツのトウモロコシも少しずつ大きくなってきました。
植え付けから2か月たち、ショウガの芽がようやく顔を出しました。
11月
11月になり、サトイモの収穫が始まりました。
霜が降りる前に、食べる分だけ少しずつ収穫しています。
ねっとりとした食感がたまらなく美味しいです。
そろそろショウガも採り時です。
サトイモとショウガのコンパニオンプランツ栽培を行った感想
同じ栽培期間が最大のメリット
サトイモとショウガのコンパニオンプランツ栽培を行ってみた感想ですが、この2つの野菜は栽培期間がほぼ同じですので、非常に効率的に畑を運営できることが分かりました。
収穫を終えたあとはウネがすっきり片付き、後作野菜への移行が容易です。
わが家はあまり広くない菜園を借りていますので、同じウネで複数の野菜を育てるコンパニオンプランツ栽培は素晴らしいと感動しています。
ほぼ手間がかからない栽培
サトイモとショウガは、暑い季節の水やりは欠かすことは出来ませんが、それをクリアすればどちらもよく生長してくれました。
どちらの葉っぱもシンプルですので、わき芽を摘み取ったりするなどの手間もかかりませんでしたので、どちらも育てやすい野菜ですね。
まとめ
今年初めて里芋の栽培に挑戦いたしました。
農薬などを使わずに、美味しい野菜を栽培するのに非常に効率的なコンパニオンプランツ栽培で、果たして無事に収穫までたどり着くことが出来るのか不安ではありましたが、非常に美味しいサトイモを収穫することが出来ました。
来年も、サトイモとショウガのコンビでコンパニオンプランツ栽培をしようと思います。
[参考文献]
木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり」
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