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心に響く 佐藤初女さんのレシピ本「初女さんのお漬け物」

佐藤初女さんのレシピ本「初女さんのお漬け物」は、作り方だけでなく、初女さんの深い言葉がところどころに刻まれている ためになる一冊です。

私は家でお漬け物を何種類か漬けていますが、まだまだ素人の域を越えられていません。

お漬け物の季節になりますと 初女さんのレシピ本を本棚から取り出して読み返し、初女さんの言葉をかみしめながら漬け物づくりを始めます。

今日は「初女さんのお漬け物」に掲載されているお漬け物、初女さんの心に響く言葉をご紹介いたします。

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佐藤初女さんについて

佐藤初女さんは、1921年青森県の生まれで日本のマザー・テレサとも呼ばれている方です。

小学校教員を経て、老人ホームの講演会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に 1983年に自宅を開放して「弘前イスキア」を開設、1992年には「森のイスキア」を開き、助けを求めるすべての人を無条件に受け入れて食事と生活を共にすることにより、多くの人を再出発させる手助けをされていました。

初女さんは国内外で講演活動をつづけ、アメリカ国際ソロプチミスト協会賞、国際ソロプチミストボランディア賞などを受賞。

本著書「初女さんのお漬け物」など多くの著書を出版し、人生の集大成を人々に紹介されてきました。

2016年2月に逝去されたあとも、森のイスキアの活動は 今でも人々に受け継がれています。

※ 参考文献 「初女さんのお漬け物」主婦の友社

「初女さんのお漬け物」に掲載されているお漬け物

「初女さんのお漬け物」は、8つのお漬け物の作り方が紹介されています。

カラー写真が大きく載っていて、大変見やすい構成です。

初女さんの漬け物に関するエピソード、野菜の下ごしらえ、作り方がわかりやすく載っています。

ぬか漬け

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ぬか床の作り方、野菜の下ごしらえの方法などが写真付きでわかりやすく丁寧に書かれています。

私もぬか漬けを作っていますが とても参考になっています。

初女さんのレシピは、自分ではまだ入れていない食材(ビールやワイン!)もあり、今後のぬか床づくりが期待で膨らみます。

梅干し

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初女さんは、その年の梅を見てから漬け方を決められていたようで、「絶対これが正解」と書かれていないところが魅力的な本だなぁと思います。

わが家は、梅雨の晴れ間に 三日三晩 梅を干しますが、初女さんは塩の加減を見ながら10日以上干しておられたようです。

漬け物づくりで、ほかの方の作り方を知るのは大変参考になりますし、初女さんの作り方は 梅干しづくりをちょっと挑戦してみようかな?と思われている方も取り掛かりやすいかなと思います。

みずの漬け物

森のイスキアにも自生している「みずの漬け物」の作り方も掲載されています。

「みず」は、春から秋にかけて渓流沿いに自生してる東北地方の山菜で、青森県を離れた人であれば 誰でも思い出すと言われている郷土のお漬け物です。

私はみずの漬け物をいただいたことはありませんが、故郷のお漬け物は 大人になっても食べたくなりますね。

こまか漬け

初女さんのおばあ様がよく作られていたという「こまか漬け」は、キャベツ、きゅうり、みょうが、とうもろこしなどを細かく切って塩少なめで浅漬けしたものです。

夏の暑い時期、さっぱり美味しく頂けそうですね。

白菜漬け

冬のお漬け物の定番「白菜漬け」です。

材料は白菜と塩のみとシンプルですので、今年は挑戦してみようかなと思っています。

初女風キムチ

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初女さんのレシピは身欠きにしん、あみの塩辛、りんごのしぼり汁など 青森らしい食材を使って紹介されています。

赤かぶ漬け

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五倍酢を入れた瞬間にあっという間に赤く染まるという「赤かぶ漬け」は、まさに化学の実験のようですと。と、おっしゃる初女さん。

少し厚めに切りますと歯ごたえも楽しめそうですね。

らっきょう漬け

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「らっきょう漬け」は、五倍酢とざらめで漬けると10年でももつそうです。

上の写真は夫の母が10年以上前に漬けた らっきょう漬けです。真っ黒でしょう?

そろそろ終わりそうなので、来年は初女さんのレシピで作ってみようと思っています。

心に響く初女さんの言葉

初女さんの94年間の集大成ともいえる「初女さんのお漬け物」の中には、ところどころに初女さんの思いがつづられています。

自分で実践しながら、足したり引いたりしているうちに、だんだんと自分の味ができてきます。

それも何十年も同じではなく、やるたびに変わっていい。

一度やって基本ができれば、自分の味、そしてわが家の味が作れるのです。

「初女さんのお漬け物」より引用

お漬け物づくりの楽しさは、家庭によって入れる材料が違うこと、その年の気候で作り方も味も変わること。

私の実家でも母が漬けた野沢菜漬け、叔母が漬けたものを食べくらべて、母たちが何をどれくらい入れたと話しているのを聞くの懐かしく思い出されます。

まとめ

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お漬け物づくりや、鉄鍋でごはんを炊くことは 一朝一夕で上手にはなりません。

長い経験でカンを少しずつ習得してゆくものだと私は思っています。

今回ご紹介しました 佐藤初女さんのレシピ本は、隣で初女さんが助言をしてくださっているような気持ちになる一冊です。

少し余談になりますが、私が個人的に 「本が魅力的」と思うところは、他人の言葉がすーっと沁みることです。

面識のある人や家族に言われると腹が立つことでも、本で語られる言葉は不思議と心に響きます。

本の言葉というものは、自分が自由に受け止めることが出来るからかもしれません。

「初女さんのお漬け物」は、お漬け物づくりに挑戦してみたい方、もう少し上手に漬けてみたい方におすすめしたい一冊です。

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この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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