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日本民藝館の「木喰仏」|いつも展示されている?学芸員さんに聞いてみた

kisobuddha

日本民藝館に所蔵されている「木喰仏」は、常に展示されているのか?いつ見ることが出来るのか?という疑問をお持ちのあなたにお答えしたいと思います。

先日、木喰仏を一度この目で見てみたいと思い、日本民藝館へ行ってまいりました。

「木喰仏」は、江戸時代後期の仏教業者であり、仏像彫刻家「木喰(1718年-1810年)」が彫刻したの仏像です。

微笑をうかべたその表情は、とても優しく温かいのが特長です。

わたしは日本民藝館へ10年ちかく訪問してしていますが、未だ一度も木喰仏に出合えたことがなく、たまたま展示されていなかっただけと、単純に考えておりました。

先日、久しぶりに日本民藝館に行こうと思い立ち、足を運んだところ、館内すべての展示室を回ってみたのですが、木喰仏がいません。

思わず、2階の展示室に座っていた学芸員さんに伺ってみたところ、衝撃の回答が返ってきました。

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「木喰仏」は、常には展示はしていない

学芸員さんにうかがったところ、「木喰仏」は常に展示はしていないことが分かりました。

はるばる1時間30分かけて行ったのに、残念でした・・・。

品のある優しそうな学芸員さんは、私の落胆がわかったようで、申し訳なさそうにしていらっしゃいました。

「木喰仏」が展示される確率

わたしが日本民藝館にメインの展示は、「藍染めの絞り」でした。

学芸員さんとお話して分かったことですが、着物と仏像は関連しないので、「木喰仏」は展示されないということでした。

日本民藝館の所蔵品は17,000点もあるため、それらをまんべんなく展示するためには、メインで展示する所蔵品に関係があるものを並べるというわけなのです。

木喰仏だけ、いつも置くというわけにはいかないということですね。

人気の「木喰仏」は展示される機会は少なくない

今回「木喰仏」は展示されていませんでしたが、学芸員さんによりますと、「木喰さんは人気があるので、今後も展示される機会はあるでしょう。」とのことでした。

学芸員さんが「木喰さん」と呼んでいたのに、ほのぼのした気持ちになりました。

いつか、その機会がくるのを楽しみに待っていようと思います。

「木喰仏」が展示されているかどうかを知る方法

メインのイベントの展示物に関連がある場合、「木喰仏」が出る可能性があることが分かりましたが、実際に展示されているかどうかを知りたい場合は、

日本民藝館に問い合せをしてください」とのことでした。

ただし、イベントが始まる前は、展示するかどうかの正確な回答が難しいそうなので、次の展示が始まってから、お問い合わせください、とのことでした。

日本民藝館の今後の展示スケジュール

今後、「木喰仏」に関連しそうなイベントがありそうか、パンフレットをもらってきたので、調べてみました。

藍染の絞り 片野元彦の仕事

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藍染の絞り 片野元彦の仕事
2019年4月2日(火)~6月16日(日)

絞り染の第一人者である片野元彦さんの展示です。そのほかにも江戸時代~明治時代の藍染めも展示されていました。

この期間の木喰仏の展示はありません。

食の器

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食の器
2019年6月25日(火)~9月1日(日)

これぞ民藝ですね。日用の食器、茶の湯と懐石の器、工芸作家の器など、食にまつわる器を中心に展示されます。

学芸員さんと二人で「うーん、この期間も「木喰仏」の展示はなさそうですね。」とお話しました。

柳宗悦と古丹波

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柳宗悦と古丹波
2019年9月10日(火)~11月24日(日)

丹波焼は、柳宗悦さんがいち早く正しい評価をしたと言われています。日本民藝館と丹波古陶館の中から選りすぐりのものが展示される予定です。

この時期も、木喰仏の展示はなさそうですね。

祈りの造形 沖縄の厨子甕(ジーシガーミ)を中心に

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祈りの造形 沖縄の厨子甕(ジーシガーミ)を中心に
2020年1月12日(日)~3月22日(日)

琉球王朝時代の厨子甕を中心に、世界各地で作られた「祈りの造形」が展示されます。

祈りの造形ですから、木喰仏も関連があるかなぁと思いましたが、厨子甕を中心にということなので、この時期も木喰仏の展示はないかもしれません。

まとめ

日本民藝館所蔵の「木喰仏」は、常に展示されてていないことがわかりました。

・「メインのイベントと関連がある場合」木喰仏が展示される可能性がある。

・木食仏が展示されているかどうかを知りたい場合は、「日本民藝館に問い合せをしてみる」。ただし、次のイベントが始まる前は回答が難しいそうなので、イベントが始まってから確認する。

という結論になりそうです。

ちなみに日本民藝館は、大きなイベントがない期間も、素晴らしい所蔵品が展示されています。

その時にもし「木喰仏」に出合えたとしたら、とても幸運ですね。

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・開館時間 10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
・入館料 一般1,200円 高・大学生700円 中少生 200円
・住所 東京都目黒区駒場4-3-33
・最寄り駅 京王線駒場東大前駅から徒歩10分
・電話 03-3467-4527
・休館日 月曜日(ただし月曜が祝日の場合は翌日火曜日)
・西館(旧柳宗悦邸)第2・第3の水曜日と土曜日に公開
(10:00~16:30)
・公式ホームページ http://www.mingeikan.or.jp/events/
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街のこと
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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