農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモのコンパニオンプランツ栽培をご案内いたします。
コンパニオンプランツ栽培は、野菜と野菜の混植が一般的ですが、今回ご紹介するコンパニオンプランツは「畑の草」です。
コンパニオンプランツ栽培の第一人者である木嶋先生は、畑の草と野菜を一緒に育てる方法を、「草生栽培」と呼んでおられます。
畑に生える草の中には、ジャガイモがかかりやすい病気を予防したり、強い雨風から守ってくれる頼もしいコンパニオンプランツがありますので、参考になさってください。
ジャガイモのコンパニオンプランツ栽培|畑の草で病気予防が可能に!
畑の草とジャガイモのコンパニオンプランツ栽培
春ジャガイモを植え付ける時期は 一般地において2月下旬~3月頃で、畑の草が発芽し始めるタイミングと重なります。
そのため、伸びてきた草をそのままにしておきますと、たちまち雑草畑になってしまいます。
そこで、農学博士の木嶋利男先生は、畑に生える草を味方に付け、ジャガイモのコンパニオンプランツにすることを紹介されています。
ジャガイモと相性の良い畑の草
アカザ
シロザ
畑に生える草「アカザ」「シロザ」は、ジャガイモと相性が良く、共栄を好み、ジャガイモ畑によく生えています。
これらの草の効果を、ご紹介いたします。
病気予防に効果的な畑の草「アカザ」「シロザ」
※ 画像はイメージです
ジャガイモは、「疫病」という、葉に黒い斑点が生じる重要病害があり、原因は雨風による伝染です。
しかし、ジャガイモのそばにアカザやシロザが生えていますと、これらの草の枝葉によって、疫病の胞子の飛散がおさえられ、感染を抑制することができると言われています。
ジャガイモとアカザ・シロザのコンパニオンプランツ栽培
木嶋先生が紹介されている栽培法は、ジャガイモの畝に黒マルチを張り、通路に草を生やします。
ジャガイモは普通栽培と同じ
畑の準備ができましたら、畝に黒いポリマルチを張って植え穴をあけます。
そして、普通のジャガイモ栽培と同じように、種イモを植え付けます。
なお、ジャガイモを先に植えた後にマルチを張り、芽が伸びて盛り上がってきたタイミングにマルチに穴を開けて芽を出す方法でも構いません。
畑の通路の草をコンパニオンプランツに
※ 畑の通路に生えたアカザとほかの草
マルチを張ったジャガイモの畝は草が生えてきませんが、通路の草は除草せずにそのままにしておきますと、アカザやシロザがほかの草とともに生えてきます。
通路に雑草が茂ってきますと、アカザとシロザは根を深く伸ばしますので、草丈が高くなり、ほかの雑草を排除しながら生長します。
繁茂しすぎた場合は、抜き取るなど管理をしながら、そのまま生育させてゆきます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモと畑の草のコンパニオンプランツ栽培を、ご案内いたしました。
畑に生える草「アカザ」「シロザ」は、ジャガイモがかかりやすい病気や、強い雨風から守ってくれる頼もしいコンパニオンプランツになりますので、参考になさってください。
なお、ジャガイモを黒マルチで栽培する方法は、関連記事にて紹介しております。
[関連記事]
芽かきと土寄せをしない!ジャガイモのゴロゴロ植え|逆さ植えの応用編です
[参考文献]