農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「害虫と連作障害を防ぐラディッシュのコンパニオンプランツ『バジル』の栽培法」をご紹介いたします。
ラディッシュは、種まきから一か月程度で収穫できる、栽培がお手軽な野菜ですが、アブラムシやハダニなどの害虫が発生しやすいのが難点ですね。
そこでラディッシュのコンパニオンプランツ「バジル」を混植しますと、害虫が寄り付かなくなる効果を発揮するといわれています。
今回は、栽培のポイントについてご紹介いたします。
害虫と連作障害を防ぐ!ラディッシュのコンパニオンプランツ「バジル」
ラディッシュとバジルを一緒に栽培すると害虫が寄り付かなくなる理由
ラディッシュなどのアブラナ科の野菜は、アブラムシやハダニが付きやすく、モンシロチョウやコナガなどに卵を産み付けられて幼虫が葉を食べてしまいます。
そこでバジルをラディッシュのそばに植えますと、バジル独特の香りで害虫が寄り付かなくなる効果が高まります。
またラディッシュはアブラナ科、バジルはシソ科と科が違いますので 寄り付く害虫も異なります。
別種の害虫は互いを嫌い、避け合う性質をもっていますので、野菜全体の害虫被害が少なくなります。
連作が可能になるラディッシュとバジルのコンパニオンプランツ栽培
アブラナ科のラディッシュは毎年 同じ場所で栽培しますと、連作障害が起こる場合があると言われていますが、農学博士の木嶋利男先生によりますと、バジルと混植することで連作が可能になるとのことです。
科の異なるバジルを植えることで、病原菌が互いに避け合い、土壌病害になりづらくなるためです。
ラディッシュとバジルの栽培ポイント
年に2回栽培できるラディッシュとバジル
ラディッシュとバジルの組み合わせは、1年に2回栽培することが出来ます。
バジルは種まきからでも、苗の植え付けからでも育てることが出来ます。
春まき
4月の終わり頃、バジルの苗を植え付けて、その半月ほど後にラディッシュの種をまきます。
6月から7月にそれぞれ収穫することが出来ます。
夏~秋まき
ラディッシュは8月~9月に種をまいて、10~11月頃に収穫することも出来ます。
春まきと同じウネで育てる場合、バジルは春から育てているものを利用することができます。
種まきのポイント
ラディッシュとバジルは、交互に並ぶように育てます。
株間は約30cmくらいあけるようにします。
ラディッシュは1か所に2~3粒ずつ点まきし、2週間後に1本立ちにします。
バジルの葉は適宜摘み取って
バジルは花が咲く前に葉を摘み取りますと、わき芽が伸びますので常に柔らかい葉を収穫することが出来ます。
またバジルは丈夫な植物で、生長が旺盛になりすぎる場合がありますので、バジルの株の間隔を広くとって、間にラディッシュを2か所栽培しますと、よいバランスを保ちながら育てることが出来ます。
種まき時期をずらして長期間ラディッシュを楽しむ方法も
広いウネを確保できる場合、ラディッシュの種まきを1~2週間ずらしながら育てますと、収穫もずれますので、長期間ラディッシュを楽しむことが出来ます。
まとめ
害虫と連作障害を防ぐラディッシュのコンパニオンプランツ「バジル」の栽培法をご紹介いたしました。
家庭菜園やプランターは、限られた空間での栽培になりますので、複数のお野菜を育てながら害虫を寄せ付けないコンパニオンプランツ栽培は魅力的ですね。
個人的な感想ですが、混植した野菜を一緒にいただきますと、美味しいです。
農学博士の木嶋利男先生がご紹介されていますラディッシュとバジルのコンパニオンプランツ栽培を、おためしになってみてくださいね。
[参考文献]
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
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[ラディッシュの種]
[バジルの種]