病害虫を防いでたくさん実がなる、イチゴとニンニクのコンパニオンプランツ栽培のポイントについて ご紹介いたします。
イチゴのコンパニオンプランツは、長ネギ、ペチュニアなど豊富にありますが、今回は、イチゴとニンニクのコンパニオンプランツ栽培で、病害虫を防ぎ、たくさん実がなるコツなどについてご案内いたします。
この方法は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている栽培ですので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
病害虫を防いでたくさん実がなる!イチゴとニンニクのコンパニオンプランツ栽培
ニンニクで病気と害虫をシャットアウト!
イチゴにダニが発生しますと、葉に斑点が付いたり、生長しづらくなり株が弱ってしまいます。
そこで、ネギ科のニンニクをイチゴと同じウネで育てますと、ニンニクの根から分泌される抗生物質の働きで、イチゴがかかりやすい萎凋病、害虫の両方を防ぐことが出来ます。
イチゴの実の付きをよくするニンニク
ニンニクは土の中の根圏を豊かにする作用がありますので、イチゴの根が丈夫に育ち、水分をよく吸い上げます。
その結果、イチゴの実の付きがよくなり収穫量がアップします。
イチゴのニンニクのコンパニオンプランツ栽培のポイント
品種選び
イチゴ、ニンニクともに品種は特に選びません。
植付け時期
ニンニク 9月頃から植え付けます。
イチゴ 10月頃から植え付けます。
植付け
イチゴの苗の株間は、一般的に40cmとります。
ニンニクの種球(しゅきゅう)は、イチゴとイチゴの間に植え付けます。
なお、ニンニクの種球は外側の薄皮を向いて、一カ所に1片ずつ植え付けましょう。
植え付け例1
植え付け例2
マルチがあると便利です
2月上旬にイチゴを黒マルチで覆いますと、地表が上がりますので生長がより促されます。
イチゴの苗を植え付けた後にマルチを張るのが大変ですので、わが家は苗を植え付けるタイミングで黒マルチを張ったり、敷きわらを敷いています。
追肥のコツ
イチゴの栽培期間は 約8か月と長期になりますが、肥料は2回にとどめるのが根っこが肥焼けをおこさないコツです。
1回目の追肥 11月
2回目の追肥 2月
鶏ふんやボカシ肥などをイチゴの株元に施します。
収穫
イチゴは実が赤く色づいてきたものから収穫します。
ニンニクは、葉茎が3分の2ほど枯れてきましたら掘り上げます。その際、すぐに根を切り離して根が固くなるのを防ぐのがポイントです。
根をカットしたニンニクはそのまま乾燥させて、軒先などに吊るして保存しましょう。
イチゴのコンパニオンプランツ例
イチゴのコンパニオンプランツは、ニンニクのほかにもあります。
なお下の4つの作物は、すべて一緒に栽培することが出来ますので、空間を有効に利用して栽培することが出来ます。
イチゴのコンパニオンプランツ
病気
予防害虫
忌避生育
促進空間
利用ペチュニア ● パクチー ● ニンニク ● ● ● ● 長ネギ ● ● ● ● 木嶋利男著「コンパニオンプランツの野菜づくり」から引用
上記のコンパニオンプランツにつきましては、本ページ最後の関連記事「イチゴのコンパニオンプランツ|害虫忌避・病気予防・生長促進する野菜をご紹介します」を、ご参考になさってくださいね。
まとめ
病害虫を防いでたくさん実がなる、イチゴとニンニクのコンパニオンプランツ栽培のポイントについて、ご紹介いたしました。
ニンニクの根は抗生物質を出してイチゴに発生する病気や害虫の両方を防ぐことが出来る優れたコンパニオンプランツです。
農学博士の木嶋利男先生がご紹介されているコンパニオンプランツ栽培は、同じウネで複数の野菜を栽培できるメリットもありますので、イチゴ栽培がより楽しくなりそうですね。
-参考文献-
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
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