ビオラは、初心者の方でもお手軽に栽培することが出来ますので、おためしになっていただきたいお花です。
先日、NHKの情報番組あさイチで、「スミレは育てやすく長い期間咲く花」と放送していたのを観て、大吉さんに「本当ですね」と、話しかけてしまいました。
わが家が育てているお花はビオラですが、スミレと同じスミレ科・スミレ属ですので育て方は同じです。
今回は、お手入れのコツなどについてご紹介いたしますので、参考になさってください。
ビオラの苗を購入する時期について
ビオラの苗は、秋の終わり頃から店頭に並びます。
私が購入した時期は、11月初旬でした。
紫、黄色、白など、たくさんの品種がありますので、お好みの色をお楽しみになってください。
NHK趣味の園芸_ビオラの一年間より引用
ビオラの開花期は、10月の終わりから5月の半ばまでと、6カ月以上です。
ビオラは種まき?苗の植え付け?どちらが良い?
初めてビオラを育てようと思われている方は、種まきより苗の植え付けがお手軽かと思います。
園芸家の友人によりますと、ビオラの種は発芽に時間がかかるうえ、かならず芽が出る保証がないからです。
なお、ビオラの苗は比較的安価で購入することができ、私はホームセンターで6株 200円程度の苗を購入いたしました。
ビオラの苗を選び方
葉が黄ばんでおらず、かつ緑色すぎない苗を選びましょう。
葉が黄色い苗は栄養不足、濃い緑色の葉は 肥料過多の苗の可能性があります。
また、ひょろひょろと間延びしたような苗は「徒長(とちょう)」といい、生育が悪い場合があります。
なお、店頭で咲いているお花の数は こだわらず、つぼみが付いているものをお選びになると、あとあと楽しむことが出来るかと思います。
ビオラを植えるおすすめの土は?
ビオラは専用の土があります。また、草花用 培養土でも元気に育ちます。
ご自身で土の中に肥料を配合して育てる方法もありますが、専用の土や草花用の培養土を購入されると手軽かなと思います。
ビオラを植えるおすすめの植木鉢は?
園芸家の友人によりますと、ビオラの苗より一回り大きい素焼きの鉢が良いそうです。
素焼きがおすすめの理由は、通気性が良いからです。
素焼きはしだいにアンティークのような味が出てきますし、ビオラの可愛らしさが一層引き立ちますね。
ビオラ栽培のコツ
植えるタイミングで肥料をあげる
ビオラは、鉢植えでも、地植えでも、定植(苗を植える)のタイミングで肥料を与えると良いそうです。
私が購入したパンジー・ビオラ用肥料は粒状になっており、ビオラの根元から2~3センチほど離れた土に振りかけるという簡単なものですが、肥料によって取り扱いが異なりますので、購入された肥料の説明書でご確認なさってくださいね。
なお、冬の間はビオラの生育がゆっくりになりますので、その間の追肥(肥料をほどこすこと)はあまり行っていません。
暖かくなり花が咲き始めたころ、半月に1度程度 肥料を施しています。
簡単!ビオラの管理
ビオラは、植木鉢・地植え(地面に植える)のどちらでも元気に育ちます。
わが家は植木鉢で育てておりますが、4ヶ月たった今でも可愛らしく咲いています。
ビオラは、日当たり・風通しが良いところで育てますと花がどんどん開きます。
害虫が付くこともほとんどありませんので、管理しやすいお花です。
冬の水やりについて
寒い冬の間は、午前中にたっぷり水をあたえます。
冬の寒い時期の午後、水やりを行いますと、夜までに土が乾かず凍結して傷んでしまう場合がありすので、午前中に水やりを行います。
水やりのタイミングは、植木鉢の土の表面が乾き、土の色が白っぽくなってきたら行います。
春の水やりについて
春は日差しが強くなってきますので、午前中にたっぷり水やりをします。
🌷 ビオラの花にかけず、株元へ数回に分けて水を注ぎます。鉢の底から水が流れ出てきましたら、水が土に浸透した目安です。
追肥について
ビオラは半年以上咲くお花です。
したがいまして、栄養もその期間必要になります。
定期的に肥料を施すことを、追肥(ついひ)といいます。
肥料の種類は、固形のもの・液体タイプがありますが、固形の肥料は効き目がゆっくり長く持続し、液体タイプは効き目が早く効力(持続期間)が短めなのが特徴です。
わが家は、苗を買うタイミングで、粒タイプの「パンジー・ビオラ用肥料」と、液体タイプの2種類を購入しましたが、12月~2月の3カ月は、一度も追肥を行いませんでした。
なぜなら、寒い冬の期間はビオラの成長がゆっくりになりますので、肥料を与える必要がないためです。
3月になり1度 追肥を行いましたが、ビオラが順調に育っている場合は過度に肥料を与えなくても良いかもしれません。
お日様のパワーはすごいなと思ったのは3月になってからです。ぐんぐん元気になって、大きくなってきました。
🌷 肥料をたくさん与えすぎますと、ビオラの根が肥料やけを起こし、枯れてしまう場合がありますので、過度な追肥は控えます。
ビオラの花がらを摘む
ビオラの花は、咲き終わると萎れてきますので、茎ごと摘み取ります。
これが、ビオラを長く咲かせる大切なポイントということがわかりました。
園芸家の友人に、「花がら摘みは大事よ」と聞いていましたので、せっせと花がら摘みを行っていました。
振り返ってみますとこの半年間、水やりや追肥より「花がら摘み」に力を注いでいたように思います。
しぼんだ花は、見た目が美しくないという観点からも摘み取っていた理由なのですが、ビオラの花がらをそのまま放置しておきますと、花を咲かせることより、子孫を残す(種をつける)ことにエネルギーがいってしまい、花が咲かなくなってしまうのです。
プチプチと花がらを摘みとる作業は、意外に楽しいです。
ご参考:わが家のビオラをご紹介いたします
購入してから6カ月たちました。
まだキレイに咲いていますでしょう。
特別なお世話は行っておらず、強いて申し上げるならば 相変わらず花がらをプチプチつみ摘み取っているのみです。
ビオラ栽培のスケジュール
ビオラを購入して、現在に至るまでをまとめました。
苗を購入 | 6ポット200円程度の苗 | |
パンジー・ビオラ用肥料を購入 | 固形肥料(粒状)と液体肥料 | |
草花用の培養土を購入 | 1袋(14リットル) | |
植木鉢に苗を植え付け | 植木鉢に、①草花用の培養土を入れ ②苗を植え付け ③肥料を与える | |
日常のお世話
11~2月 |
水やり | 土の色が白っぽく乾いてきたら、午前中にたっぷり水をあげる |
追肥(ついひ) | なし | |
花がらの摘み取り | 花がしぼんだら茎ごとプチプチと摘み取る | |
日常のお世話
3月~ |
水やり | 土の色が白っぽく乾いてきたら、午前中にたっぷり水をあげる |
追肥(夫が) | 3月に入って1度だけ追肥 | |
花がらの摘み取り | 花がしぼんだら茎ごとプチプチと摘み取る | |
日常のお世話
5月~現在 |
水やり | 一日1回~2回ほど(朝と夕方) |
花がらの摘み取り | 花がしぼんだら茎ごとプチプチと摘み取る |
ビオラの自家採取
6か月以上 次々と花を咲かせてくれるビオラも、翌年5月頃から草丈が伸びてきます。
株のまとまりが悪く、間延びしたような姿になりますと、それが花の終わりの合図です。
ビオラの草丈が伸びてきましたら、私は花がらを摘み取るのをやめ、種になるまでそのままにしています。
ビオラの種の採り方
上の写真のようにサヤが3方向に開きましたら、茎ごと切り取って小皿の上にとります。
ビオラの種の保存方法
小皿にとったタネを乾燥させ、ジップ式の袋に入れて蓋付きの空き缶で冷蔵庫の野菜室で保管します。
まとめ
ビオラの育て方について、ご紹介いたしました。
私がビオラが強いお花と感じたのは2月で、当月は2回の大雪に見舞われ、屋内に避難をさせなかったことを後悔したのですが、枯れずに頑張ってくれました。
晩秋に購入した苗が、6カ月以上元気に咲いてくれているのはとても嬉しいですし、暖かい季節になり日に日に元気になってゆく姿を観察するのは感動です。
冬の寒さに強く6カ月以上も花を付けるビオラは、初めての方でもお手軽に楽しく育てられるかと思いますので、おためしになってみてくださいね。
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