2019年7月の平日(水曜日)、駒場東大前駅から歩いて日本民藝館へ行ってまいりました。
日本民藝館は、6月25日(火)から9月1日(日)まで「食の器」を展示しています。
柳宗悦さんが世に残した「民藝」はとても素晴らしく、展示品はもちろんですが、館内の造り、置いてある家具も一見の価値があります。
平日の混雑状況「食の器」
2019年7月水曜日、午前11時過ぎに日本民藝館に到着しました。
日本民藝館の最寄り駅は、京王線の駒場東大前駅です。
友人を駒場東大前駅の西口改札で待っていると、民藝館に見学にいくようなおじさま、おばさまのグループを何人か見かけました。
やはり柳宗悦さんが蒐集した「器」の展示となると、平日も混雑しそうな予感がしました。
平日の水曜日が人が多かった理由
駒場東大前駅からゆっくり歩いて10分ほどで日本民藝館に到着しました。
館内の入り口でスリッパに履き替えて、黒い布の袋に靴を入れて受付へ。
入場料は大人1,100円です(2022年現在、1,200円)
玄関には10人以上の見学者が。外国人グループもいました。
前回見学した「藍染めの絞り」より、見学者が多い印象ですが、受付窓口は並ばずにチケットを購入することができました。
今日は平日であるにもかかわらず、人が多いのには理由があるのです。
それは、展示中の第2水曜日は、西館(柳宗悦さんの邸宅)も公開しているからです。
西館の見学は 追加料金が発生しませんので、本館と西館の両方を見られる方が多いのだと思います。
見学者は各部屋に5~10人
日本民藝館の本館は、全部で8部屋あります。
館内は2階建ての日本家屋で、玄関を入ると重厚な木の階段があります。この階段は大変見ものです。
館内は、1階が3部屋、2階が4部屋+大展示室という造りになっています。
各部屋には、5~6人の見学者がいました。
玄関では「人が多い印象」でしたが、見学をするとなると人がばらけるので、混雑しているという印象はなく、ゆっくり鑑賞することができました。
「大展示室」がおすすめです
今回のテーマは「食の器」です。
それにちなんだ民藝が展示されているのですが、日本民藝館のユニークさを、私は気に行っています。
食の器といえば、ごはん茶碗、お皿などを連想しますね。
もちろんそれらも展示されているのですが、それだけでは終わらせないところが民藝館の粋な計らいです。
今回、印象的だった展示品は、お菓子をかたどる木製の型がたくさんあったことです。
これがもう本当に素晴らしく、ため息がでました。
柳宗悦さんの民藝運動についてはご存知かと思いますが、彼が民藝を一つ一つご自身の足で発掘していった情熱に、畏敬の念を抱きます。
今回の展示「食の器」で、「大展示室」にやはり仕掛けがありました。
演出がにくいです(笑)
器好きな方にはたまらない「あの方々」の器が美しく展示されていましたので、どうぞ堪能してください。
また、大展示室の向いにある大きなガラス窓から見える「つぼ」も、今回はたくさん置かれてあったように思います。
日本民藝館 見学のポイント
1階の受付で、荷物を預かってもらえます
貴重品と靴が入った袋以外の荷物を、受付で預かってもらうことが出来ます。
預ける時に引換券をもらいますので、荷物を取りに行くときは引換券と交換してくださいね。
エレベーターがあります
日本民藝館の本館は、歩くのが困難な方専用に、エレベーターも設置されいます。
ご利用になりたい方は、受付で申し出れば、対応してもらえます。
持ち込みのお茶が飲める展示室
1階の「第3室」は、中央にベンチが置いてあります。
そこに座って、持ち込んだお茶などを飲んで休憩することができます。
今回、第3室は着物が展示されていました。涼やかな着物を見ながらゆっくり休憩することが出来ました。
ちなみに今日は、3人ほどマダムが座ってゆっくりされていて、混雑しているという印象はありませんでした。
日本民藝館で飲食ができる部屋は、「第3室のみ」ですが、通路などにも民藝の椅子が置いてあるので、座って休憩をすることが出来ます。
日本民藝館の売店の混雑状況
1階受付のとなりは売店になっています。
今日の人の入りは、10人ほどでした。
前回の「藍染めの絞り」では5人ほどでしたので、若干ではありますが、人が多い印象でした。
こちらの売店は、柳宗悦さんの本、記念の絵ハガキ、益子焼などの焼き物が陳列されていますので、目の保養になります。
西館(柳宗悦邸)開放日について
柳宗悦さんの邸宅(西館)を見学できる日は、「食の器」が開催中の、
・第2水曜日
・第2土曜日
・第3水曜日
・第3土曜日 です。
すなわち、開催期間中に西館を見学できる日は、下記のとおりです。
7月 | 10日(水) |
13日(土) | |
17日(水) | |
20日(土) | |
8月 | 10日(土) |
14日(水) | |
17日(土) | |
21日(水) |
日本民藝館「西館」の混雑状況
柳さんは、還暦を機会に敷地を含む自宅の一切を、日本民藝館に寄付することに決め、昭和26年(1951年)に正式に寄贈されました。
今回、西館は わたしたちを含めて見学者は3人でした。
見学が終わって玄関を出る時に、4~5人のグループが入ってきただけでしたので、西館も混雑はしていませんでした。
ちなみに柳宗悦さんの邸宅も2階建てです。
引き戸を開けて、玄関で靴を脱いでビニール袋に入れて手で持って見学します。
受付方法
本館で受付した時に「西館の入場券」をもらいますので、入口の学芸員さんに渡します。
おすすめは「ピアノと書斎」
1階にあるピアノを、ご覧になってみてください。
このピアノは、音楽家であった奥さま(柳兼子さん)のものですが、「燭台」が付いています。
また、2階の柳宗悦さんの書斎も素敵です。
書斎の窓の向こうには駒場の森が広がり、窓際にはクラッシックなソファが置いてありました。
天井まで届く本棚には、柳さんが読まれた書物がびっしり。
やはり本は読まなければと、身が引き締まる思いでした。
西館のお部屋は、一つ一つはこぢんまりとしていますが、日当たりの良いさっぱりとした日本家屋です。
床はツルツル滑りやすいので、気を付けてくださいね。
まとめ
日本民藝館「食の器」の平日の混雑状況をご紹介いたしました。
平日の本館は、各お部屋に5~6人ほどの見学者でしたので「ゆっくり」鑑賞できると思います。
また日本民藝館は、ふんだんに展示品を置かない「ぜいたくな空間」を楽しめるところがオススメです。
大きな美術館のように「超大作」の展示品は置いてありませんが、民藝ファンにはたまらないところだと思います。
今回は、柳宗悦さんのお仲間の器が、大展示室とその周辺に展示されていましたので、どうぞお楽しみください。
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・開館時間 10:00~17:00
・入館料 一般1,200円 高・大学生700円 小・中生 200円
・住所 東京都目黒区駒場4-3-33
・最寄り駅 京王線駒場東大前駅から徒歩10分
・電話 03-3467-4527
・休館日 月曜日(ただし月曜が祝日の場合は翌日火曜日)
・西館(旧柳宗悦邸)第2・3水曜日、第2・3土曜日に公開
(10:00~16:30)
・公式ホームページ http://www.mingeikan.or.jp/events/