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暮らしに溶け込む「益子焼」がおすすめ|歴史と特徴、濱田庄司記念益子参考館について

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シンプルでおしゃれな食器をお求めになりたい方は、益子焼がおすすめです。

ぽってりとした素朴な土の質感と、厚みが温かくやさしい手触りの益子焼は、美しい器であるものの、普段づかいにぴったりです。

今日は益子焼の歴史とその特徴、わが家のコレクション、そして人間国宝 濱田庄司が設立した濱田庄司記念益子参考館についてご案内いたします。

素朴で味わいのある素敵な器で、暮らしを豊かにしてみませんか。

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益子焼(ましこやき)について

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栃木県益子町の陶芸品

益子焼は、栃木県益子町から生まれた陶芸品です。

益子町は現在、500人近い陶芸家が日々腕を磨いている陶芸の町です。

ぼってりした質感が特徴の、素朴な芸術品です。

色も形も多種多様で、自由なおおらかさがあります。焼き方にも作家さんの豊かな発想が生まれ個性あふれています。

益子焼の歴史

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益子焼は、およそ150年前の江戸時代末期に誕生しました。

信楽焼きなどの影響を受けて、江戸に水ガメやすり鉢などの日用品などの焼き物を出荷して、発展してゆきました。

しかし明治維新以降、産業の発展と生活様式の変化ともに金属やガラスの器が増えて、益子の窯元は激減してしまいました。

そうした中、日用品の中にある美しさを説く「民藝運動」がおこります。

中心人物は、東京は目黒にある日本民藝館の創設者でもある柳宗悦氏と、のちに人間国宝となる濱田庄司氏(1894-1978)でした。

濱田は昭和5年に、益子町に窯を開きます。近代化によって衰退した益子を自由な陶芸の町として、盛り上げていったのです。

濱田は、益子町を「健康的な心が根づく田舎」と称賛し、ここで陶芸の道を模索してゆくことになります。

益子焼の特徴

益子焼をご存知の方は、その特徴がすぐにお分かりになるのではないでしょうか。

濱田庄司の代表作は、お皿の上にたっぷりと釉薬が十字にが注がれたものですが、それにちなんだ作品を「益子焼らしい」と、思われるかと思います。

これは、釉薬をひしゃくですく上げて、皿に流しかけて模様を描く「流しかけ」という技法です。

濱田は益子で、素朴さと芸術性をあわせもつ作品を、作り上げてゆきました。

現在の益子焼 代表作家

現在の益子焼の代表的な作家さんを、二人紹介いたします。

お二人に共通することは、「どんな料理でも不思議となじみ、主役を引き立てる名わき役」を作り上げようという志です。

益子焼を飾り物として扱うのではなく、普段使いで器を楽しむよろこびを味わってほしいという気持ちで作られています。

濱田友緒さん

濱田庄司の孫である友緒(ともお)さんです。人間国宝 濱田庄司の窯を、現在 友緒さんが受け継いでいます。

友緒さんは、「祖父の志を現代の暮らしに合わせる」試みを続けています。昔の人は湯飲み茶わんをよく使っていました。それを現在はコーヒーカップにする、というように、現代の食卓に合う器を作っています。

友緒さんのデザインはスタイリッシュで、使いやすさと美しさが兼ね備えた作品が多いです。

おじいさんの意志を継承しながら、新しい芸術品を生む。まさに、温故知新ですね。

大塚誠一さん

1861年に創業、江戸時代から続いている老舗の窯元「大誠窯」大塚誠一さんです。

大塚さんも、益子焼を「使われる器づくり」を追求しています。

飾りだけでなく、日々の暮らしになじむ、使いやすい器はどんなものだろうかと日々模索しています。

大塚さんがお手本にしているものは、世界各国の骨とう品です。

例えばイギリスのスリップウェアという18~19世紀の器を眺めながら、ご自身の作品に挑みます。

100年以上も昔の器は焦げ付いていたり、ナイフの跡が付いていますが、大塚さんはそれが深みになるとおっしゃいます。

大塚さんの作品は、水を張ったような透明感と濃密な深みがあります。「ろくろ」にもこだわりを持ち、電動を使うと味気ないものになってしまいそうということで、「蹴りろくろ」を今でも使っています。

益子焼の復活は横川峠の釜めし

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Photo by (c)Tomo.Yun(http://www.yunphoto.net

60年の歴史がある群馬県横川駅の「峠の釜めし」も、じつは益子焼ということをご存知でしょうか。

釜めしの容器は、益子最大の窯元「つかもと」で一日1万個つくられています。

戦後の高度成長期に、利便性が重んじられる中で、プラスチック容器が台頭して陶器が衰退し、益子焼の人気は低迷していました。

窯元「つかもと」は、思考錯誤の毎日を送っていましたが、ある日、東京の百貨店から弁当容器の依頼を受けます。「つかもと」が土釜の弁当箱を提案したところ、器が重すぎるという理由で不採用になってしまいました。

その後、横川駅にある弁当屋が「保温性を活かした温かい弁当」を売り出そうと、「つかもと」に土釜の弁当を提案します。その結果はもうお分かりですね。見事大当たりして、現在に至っています。

横川の釜めしで、益子焼は復活を遂げたのです。

釜めしを食べたあとは、土釜としてご飯を炊いたりして使うことが出来ますので、処分せずにお使いになってみてはいかがでしょうか。

カジトラ家の益子焼

わが家の益子焼の一部をご紹介いたします。

夫の母から譲り受けたものや、益子焼窯元共販センターでお手頃価格で購入したものです。

どれも暮らしに溶け込むものばかりで、普段使いにしています。

20年以上使っていますが、今でも料理を盛り付ける楽しみを味わっています。

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華やかな花が描かれたお皿です。苺やデザートを盛り付ける時に使っています。

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これぞ益子焼という特徴のぼってりとした質感のお皿です。トマトなど鮮やかな野菜をのせると映えます。

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栃木県出身の友人の結婚式の引き出物として頂いた、コーヒーカップです。

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ビールやワインなどを入れています。可愛らしいあやめが特徴です。

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裏側の絵柄も可愛いでしょう。

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こちらの益子焼は、イギリスの陶芸家ルーシーリーの作品を彷彿とさせるデザインです。

彼女も益子焼の影響を受けた一人です。

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垂れる釉薬が特徴的な益子焼です。ナッツ類や、サラダ、肉じゃがなどの煮物の盛り付けに使っています。

濱田庄司記念益子参考館

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人間国宝 濱田庄司の自宅と窯を博物館にした「参考館」は、一見の価値があります。

濱田自身の作品や、彼が蒐集した品々、友人で陶芸家の河井寛次郎やバーナードリーチなどの作品が展示されています。

参考館という名前の由来は、陶芸家たちや一般の人々の参考になるようにという濱田の思いが込められています。

何度か訪問していますが、行くたびに心が洗われてすがすがしい気持ちになります。

公式ホームページ
http://www.mashiko-sankokan.net/

まとめ

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益子焼についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

日本民藝館の創設者 柳宗悦氏は、民藝とは「きらびやかな物ではなく、普段の暮らしに溶け込むもの」と訴えていました。

益子焼はまさに民藝なのです。

普段使いとインテリアを兼ね備え、暮らしを彩る味わい深い益子焼を、日々の暮らしにお使いになってみてはいかがでしょうか。

[益子焼取り扱い店]
益子焼 和食器通販 わかさま陶芸

[ふるさと納税で益子焼]
栃木県益子町

[参考サイト]
 NHK美の壺

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暮らしのこと
この記事を書いた人
カジトラ

良いモノを長く大事に使ってゆく生活を目指しています。

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