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夏は麻(リネン)のスーツを着よう|男のおしゃれは季節で決める

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※ 画像はイメージです

スーツにも季節がある。

現代の道ゆくビジネスマン諸君は、夏は素材こそ薄地のものに袖を通しているのだろうが、夏も冬も常に季節感のないダークスーツを着ている印象を受ける。

昭和時代のビジネスマンは、冬こそネズミ族(灰色のスーツ)であったが、春になると一斉にスーツの色が明るくなり、暗い冬の街は華やかな淡い色に染まった。

君たちは、男の服装が街の季節感をあらわす 最大の要因であることに気づいていない。

季節の変化は、花が咲いたり、女性の洋服の生地と色が薄くなったりだけするだけではなく、君たちのスーツも含まれることを覚えていてほしい。

今回は、夏におすすめしたい麻のスーツについてウンチクを傾けたい。

※ 本ページは個人の見解です。

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夏は麻(リネン)のスーツを着よう

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私がおすすめしたいスーツは「麻(リネン)」で、あくまでも色はベージュである。

昔は夏になると、ビジネスマンの八割は 一斉にこれを着ていたものだ。

当時はそれはもう素晴らしい季節の変化を感じることができたのだが、最近は麻のスーツを着ているビジネスマンをとんと見かけなくなったように思う。

麻をおすすめする理由

とにかく涼しい。

ビジネスの「時・所・場合」にもよるが、麻のスーツは通気性と速乾性が高いのでおすすめしたい。

麻のスーツの洗濯について

麻は、メンテナンスが煩わしいというイメージがあるようだが、そのようなことはなく、実は容易である。

ケアを怠ると、シミになる場合はあるが、昔は一回の着用につき洗濯一回が常識であり、専門店に任せることはなかった。

洗濯の方法は、石鹸で洗い、水洗いをする。

パリッとしたものを着用したければアイロン掛けをすれば良いし、それを省いて其の儘(そのまま)の着用も可能である。

麻が醸し出す皺

今でこそ、(麻以外で)洗えるスーツがあるようだが、毎日洗っている御仁が果たしてどれだけいようか。

麻は、清潔の観点からも素晴らしく、毎日洗ってもてもよれたりしないのは ジーンズ以上の性能があるからだろう。

そして洗濯による皺が、またいい味を醸し出す。

麻は皺(しわ)になるのは当然。敬遠しないでほしい。

この皺こそ麻の醍醐味。最高のおしゃれなのだ。

※ ビジネスシーンにおいては皺がないものを着用することをおすすめいたします。それについては後述いたします。

おすすめしたい麻のジャケット

カジュアルシーンに「サファリジャケット」

※ 画像はイメージです
出典:楽天市場  Willis&Geiger(ウィリス アンド ガイガー)オーストラリアンブッシュ ジャケット

カジュアルシーンにはサファリジャケットをおすすめしたい。

そう。アメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイがよく着ていた上着だ。

昔、貴族がアフリカの狩猟旅行でこれを着用し始めたのが起源であるらしいが(諸説あり)、その後、北アフリカ戦線で欧米軍が暑さに苦しんだ末に出来上がったという非常にトラディショナルなジャケットである。

これが、男の服である。

理想のコーディネート「カジュアル」

私が理想とする麻のスーツとのおすすめしたいカジュアルコーディネーションは、ピンクのオックスフォードボタンダウンに ブラックニットタイ、ベルトは革メッシュ織りのブラウン、靴はホワイトオンブラウンのサドルオックスフォード。リボン付きのストローハットがあれば万全だ。

英国のビジネスマンが南欧及び中東、アフリカ出張用に誂えた(あつらえた)ことをイメージしたため、いささかおしゃれっぽくピークドラペルである。

ピークドラペルとは、テーラードジャケットの代表的な襟の形の1つで、「ピークド」は尖ったという意味があり、剣の先のような下襟になっているのが特徴である。

やりすぎに気を付けたいところだが、これくらいの心意気と度胸をもって麻スーツを着てほしい。

念のため付け加えておくと、このコーディネートができるのは、我が国では唯一、草刈君(草刈 正雄 氏)あたりであろう。

ビジネスシーン

諸君が草刈君のファッションで会社へゆくとなると、周囲に驚かれてしまうかもしれない。

そこで、私が考えるビジネスファッションをご紹介するので、参考にしていただきたい。

麻のスーツ 色はベージュ。ビジネスではアイロンがぴっしりかかったものがおすすめ
シャツ シンプルな麻のホワイトシャツ
ネクタイ できれば麻素材のタイが理想だが、手に入らない場合は ぼんやりした色でない濃いめのものを
ベルト ブラウンのメッシュベルト
ブラウンのメッシュのプレーントウが理想だが、ブラウンのウィングチップで妥協する

まとめ

夏になるとクールビズと言う言葉を耳にする。

何年か前、日本の政治家が背広の上衣を半袖にちょん切って着ていたのを見たときは、私は唖然とし、情けなくて涙が出た。

男の服装は、歴史の裏付けが無いと決して成立するものではないというのが私の信条であるが、暑いからと言って袖をちょん切ればいいと言う発想は有り得ない。

麻のスーツは、君達が袖を通すのをきっと待っているだろう。

春と夏はぜひとも麻のスーツで、今の日本を明るい色に染めていだきたいと、私は切に願っている。

※ 本ページは個人の見解です。

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