ここ数年、甚大な災害に見舞われている。
各家庭で防災グッズを備えるのが もはや常識の時代となった。
かくいう我が家も、いつでも避難ができるよう荷物をまとめている。
私は30年ほど前に購入した「ヘビーデューティーのナイフ」を防災グッズとして備えている。
今回は、そのうちの3本をご紹介するので、参考にしていただきたい。
Victorinox「チャンピオン」
ヘビーデューティの急先鋒
防災グッズとして一番おすすめしたいのが、スイス製「ビクトリノックスのチャンピオン」である。
日本でヘビーデューティが流行しはじめたとき、「小物」として入ってきた。
その急先鋒がこのナイフであった。
当時、同級生のほとんどが持っていたと記憶する。
20機能を搭載
ビクトリアノックスをおすすめしたい理由は、「1本で、フォルクスワーゲンのビートルを解体できる」という伝説をもっているところにある。
これほどの万能ナイフは存在しないという、ビクトリアノックスの粋な売りである。
折りたたむと9cmほどのコンパクトなナイフであるが、その役割は大きい。
私が所有しているビクトリノックスの用途は20機能搭載タイプだ。
02 プラスドライバー
03 缶切り
04 マイナスドライバー(小)
05 栓抜き
06 マイナスドライバー(大)
07 楊枝(本体に収納)
08 ピンセット(本体に収納)
09 ルーペ(火起こしにも使える)
10 はさみ
11 定規+12.スケール取り(うろこ取り)+ 13.針取り
14 金属やすり
15 のこぎり
16 ナイフ(小)
17 キーフォルダー
18 コルクスクリュー(せん抜き)
19 マイナスドライバー(中)
20.キリ
ゾーリンゲン「RICH.ABR.HERDER」
ドイツのゾーリンゲンは、刃物の街として知られ、ハサミやカミソリ、手術用のナイフが製造されている。
上の写真「RICH.ABR.HERDER」は、50年前に祖母から贈られたものである。
林間学校用にリュックサックを買ってもらった時に、どさくさに紛れてこれも一緒に買ってもらったのだ。
このナイフは段ボールを解体したり、料理用ナイフ、ロープを切る、木材をそぐ等、存分に使うことができる。
Buck Ranger 112
1902年に創業したBUCKは、アメリカ合衆国の老舗ナイフメーカーである。
このナイフは「Buck Ranger 112」といい、Buck Hunter 110の小型版であり、30年くらい前に購入した。
折りたたみナイフと言ったら「BUCK」と言われるほど、コンパクトになるナイフとして驚異的な存在であった。
シースナイフ(鞘付きのナイフ)からホールディングナイフに変わった画期的なアイテムである。
先に紹介したビクトリアノックスは、多機能であるが小さい。
そのため、この手のナイフも1本持っていることをおすすめしたい。
ナイフといったら「BUCK」と言われているだけあり、非常にグリップしやすい。
また切れ味がバツグンなので、魚をさばいたり、肉などの食材を切るのはもちろん、ロープや木材などの大物を切るのにたけている。
アウトドアにうってつけのナイフであるが、防災グッズとしても活躍するだろう。
ナイフ選びのポイント
実用的・機能的であること
ナイフを防災用グッズとして手に入れようと考えている君へのアドバイスは、コレクションとしてだけでなく、「ヘビーデューティ」であること、つまり実用的なものを選んでほしいということだ。
万が一の震災時に使いこなせるために、普段から使用して常に慣れていることが大事である。
今よりもう少し若い頃、私はビクトリアノックス1本でキャンプをしたものだが、特に困ることもなく、ワーゲンのビートルを解体できるという伝説は本当なのかも知れないと思っている。
土壇場でせっかくのヘビーデューティーが使えないのは宝の持ち腐れでる。
日々の生活で、活用してほしい。
ベルトに取り付けられるもの
常に携帯できるカバーを付けることも、大事なポイントである。
まとめ
私がヘビーデューティのナイフを手に入れたのは、今から四半世紀以上前のこと。
当時の日本はアウトドアが浸透し始めた時代であり、「防災グッズ」という認識はまるでなかった。
しかし、今こうして防災グッズとして手元に置いているという意味で、これらは「真のヘビーデューティ」であることを、君に証明することが出来る。
[参考商品]
私が所有しているモデルは現存していないようなので、参考モデルを紹介しよう。
残念ながら、ビクトリアノックスにプラスドライバー搭載のモデルはないようだ。
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