マリーゴールドでネキリムシ対策を行っております。
春から畑で育てていたマリーゴールドの残渣を、秋冬野菜の苗の株元に置き、ネキリムシの被害に遭わないかどうかを実験しておりますので、参考になさってください。
ネキリムシ対策をマリーゴールドで対策
昔農家さんが行っていたネキリムシ対策
秋冬野菜の苗がネキリムシの被害に遭って困っていた昔農家さんは、ある時 マリーゴールドの花びらを株元にふりかけてみたところ、苗をかじられることがほとんどなくなったことが、野菜の雑誌、「やさい畑 春準備号 2020年 2月号」に、掲載されていました。
「やさい畑」によりますと、マリーゴールドは根っこにα-ターチニエルという殺虫成分が含まれており、この成分がネキリムシを寄せ付けない効果があるのではないかと、検証しています。
マリーゴールドの成分がネキリムシ対策に効果的か否かは、科学的に証明されてはいないようですが、この植物がセンチュウなど土壌病害虫を殺傷する効果があるといわれていることから、何かしらの効果はあるのではないかと個人的に思っております。
実験!ネキリムシを無農薬で対策_2021年
春から育てていたアフリカンマリーゴールドの残渣を、ブロッコリーとカリフラワーの苗の株元に置いて様子を見ています。
なお苗は、本葉が4枚~5枚になったものを定植しました。
「やさい畑」に掲載されていた方法は、マリーゴールドの花びらを野菜の株元にふりかけ、2~3日後にそれを合計3回行ったようですが、わが家の場合は花びらを大量に用意することが出来ないため、残渣(花、葉、茎)を株元に置くだけになっております。
2021年9月7日
明らかにマリーゴールドの量が足りませんが(苦笑)、すべての苗の株元に少しずつ分配して置きました。
2021年9月16日
苗の定植から9日経ちました。
たった9日間で葉が大きくなり、しっかりした株になってきました。
中にはしおれてしまったものもあります。
2021年9月23日
苗を植え付けて、16日経ちました。北側のカリフラワーの株、4~5本が全滅しました。
株の残骸です。
見事に根っこが切られています。ネキリムシの仕業でしょうか。
株がダメになった土をガシガシ掘ってみましたが、虫は見当たらず。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、ネキリムシは行動範囲が広く、隣のウネへも移動する場合があるのだそうです。
文字通り、根こそぎやられてしまいました。
実験!ネキリムシを無農薬で対策_2022年
2022年9月
2022年は、カブや葉物野菜の畝に、ばらまいてみました。
先日、種まきをしましたので、経過につきましては 追ってご報告いたします。
その他、無農薬でネキリムシを対策する方法
※画像はイメージです
コンパニオンプランツ栽培の権威でおられる、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、無農薬でネキリムシを防ぐ方法をご案内いたします。
木嶋先生がおすすめされている方法は、
・苗の本葉が4枚以上になったらウネに定植する。
・野菜のそばにある程度 草を生やしておく「草生栽培」
・畑に草を生やさずに野菜を育てる「耕起栽培」
などです。
本葉が4枚以上になった苗をウネに定植する理由は、ネキリムシは本葉3枚くらいまでのやわらかい苗を食べます。
それ以上大きくなった苗は茎がかたくなり、かじることが出来なくなるからです。
まとめ
春から畑で育てていたマリーゴールドの残渣を、秋冬野菜の苗の株元に置き、ネキリムシの被害に遭わないかどうかを実験しております。
マリーゴールドの量が少ないため、うまくいくかどうか未知ではありますが、来年はネキリムシ対策用に、もっとマリーゴールドを育てておこうと思っております。
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[参考文献]
木嶋利男著「農薬に頼らない病虫害対策 (学研ムック 学研趣味の菜園)」