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セリ科野菜「パセリ・ミツバ・セロリ・パクチー」の害虫と病気対策

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セリ科の野菜、パセリ・ミツバ・セロリ・パクチーの害虫と病気対策についてご紹介いたします。

香辛料、薬味、色添えなど 幅広く活躍するパセリ、ミツバ、セロリ、パクチーは、比較的 お手軽に栽培できる野菜ですが、病気や害虫被害に見舞われることがあります。

今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている病害虫に負けない栽培のポイントについてご案内いたしますので、参考になさってください。

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セリ科野菜がかかりやすい病気と害虫類

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パセリ、ミツバ、セロリ、パクチーはセリ科の野菜で、かかりやすい病気と害虫類は類似しています。

パセリ ミツバ セロリ パクチー
病気 斑点病 斑点病
べと病
白さび病
モザイク病
斑点病
萎黄病
斑点病
べと病
白さび病
モザイク病
害虫 キアゲハの幼虫
ヨトウムシ類
オオタバコガ
アブラムシ類
キアゲハの幼虫
ヨトウムシ類
オオタバコガ
ハモグリバエ類
カメムシ類
アブラムシ類
キアゲハの幼虫
ヨトウムシ類
オオタバコガ
ハモグリバエ類
アブラムシ類
キアゲハの幼虫
ヨトウムシ類
オオタバコガ
ハモグリバエ類
アブラムシ類

参照「農薬に頼らない病虫害対策 (学研ムック 学研趣味の菜園)」87頁

パセリ・ミツバ・セロリ・パクチーの害虫と病気対策

パセリ

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パセリの病気

パセリは斑点病と呼ばれる病気にかかることがあります。

葉の一部が黄色く変色し、徐々に株全体に広がって 褐色になり枯れてしまいます。

パセリの病気対策

風通しが悪く、湿度が高くなりますとカビや細菌による斑点病が出やすくなります。

密植しすぎますと発病しやすくなりますので、株間を30cm以上とって栽培します。

パセリに付く害虫と対策

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ニンジンと同じセリ科のパセリは、キアゲハの幼虫に食害されます。

見つけ次第 補殺するか、木嶋先生がおすすめされている裏ワザ「半殺し」で、昆虫寄生菌を広げて害虫防除します。

半殺しにする害虫対策につきましては、本ページ最後の関連記事を参考になさってください。

また、パセリの苗を植え付けたあと、すぐに防虫ネットを覆うのも効果的です。

ミツバ

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ミツバの病気

[斑点病]雨が多いときに発病しやすくなります。
[べと病、さび病]低温多湿で発病しやすくなります。
[モザイク病]アブラムシ、カメムシによって媒介されます。

ミツバに付く害虫

セリ科のミツバもキアゲハの幼虫をはじめ、ヨトウムシ類、オオタバコガ、ハモグリバエ類に食害されます。

また、アブラムシやカメムシ類に吸汁され ウイルスに感染します。

ミツバの病気と害虫対策

密植をさけ、風通しを良くして栽培します。

ウイルスを媒介するアブラムシ、カメムシを見つけましたら取り除きます。

また、エンバク、マルチムギ、ソルゴーなど イネ科の緑肥作物をそばに植えて障壁をつくりますと、天敵のすみかになりますので、害虫の防除に役立ちます。

セロリ

セロリの病気

セロリも湿度が高い環境で、斑点病が出やすくなります。

また、葉っぱが黄色くなって縮む萎黄病(カビによる病気)が出ることもあります。

セロリの病気対策

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密植をさけ、風通しを良くして栽培します。

もし発病してしまいましたら、葉が枯れないうちに刻んで土に浅く埋めて処分します。畑の外に持ち出す必要はありません。

セロリに付く害虫と対策

セリ科のセロリはキアゲハの幼虫に葉を食べられてしまいますので、見つけ次第 補殺か、半殺しにします。

セロリはハモグリバエ類にも葉を食害されますので、葉の中にもぐっている幼虫を指でつぶします。

ヨトウムシ類、オオタバコガ、アブラムシ類には防虫ネットを覆いますと、被害を抑えることが出来ます。

パクチー

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パクチーの病気と対策

パクチーも斑点病がでますので、発病してしまいましたら細かく刻んで土に浅く埋めて処分します。

低温多湿な環境で栽培しますと、べと病や白さび病が出やすくなりますので、密植をさけ、風通しを良くして育てます。

パクチーの害虫と対策

パクチーもセリ科ですので キアゲハの幼虫や、ハモグリバエ類やヨトウムシ類、オオタバコガに葉を食害されます。

また、アブラムシが媒介するモザイク病にかかることもありますので、防虫ネットで覆ったり、イネ科の緑肥作物を植えてアブラムシの天敵を増やす方法もあります。

まとめ

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パセリ・ミツバ・セロリ・パクチーの害虫と病気対策についてご紹介いたしました。

これらの野菜はニンジンと同じセリ科の植物で、キアゲハの幼虫などに葉を食べられてしまいますので、害虫を見つけ次第 補殺するか、木嶋先生の裏ワザ「半殺し」で対処しましょう。

また、風通しが悪く 湿度が高い環境で栽培しますと 病気に感染しやすくなりますので 注意が必要です。

密植をさけて栽培することにより、病気感染の被害が少なくなりますので おためしになってみてくださいね。

木嶋先生がご紹介されているイモムシ類の害虫対策「半殺し」につきましては、下の関連記事を参考になさってください。

[関連記事]

青虫・アワノメイガ・ヨトウムシ駆除対策の裏技!農薬を使わず畑の害虫被害を減らす方法

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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