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玉ねぎの後作におすすめ6つの野菜|リレー栽培で生育促進と病気の予防!

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「玉ねぎの後作におすすめの6つの野菜」を、ご案内いたします。

木嶋先生によりますと、玉ねぎを育てた後の土は、後に栽培するの作物にとって「最適な環境」が整っています。

今回ご紹介する野菜は、いずれもよく育ち、中には「土づくりが必要ない」ものもあり、畑を有効に利用することができますので参考になさってください。

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玉ねぎの後作におすすめ6つの野菜|リレー栽培で生育促進と病気の予防!

玉ねぎの後作におすすめの野菜

 

分類  作物
アオイ科  オクラ
ウリ科  カボチャ
 地這いキュウリ
 ゴーヤ
ナス科  秋ナス、トマト、ピーマン、シシトウなど
ヒユ科  ホウレンソウ

参考文献 木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」

※ オクラの栽培ポイントにつきましては、ニンニクの後作記事にてご紹介しており、本ページ最後にリンクを貼っています。

玉ねぎの後作におすすめの野菜「カボチャ」「地這いキュウリ」「ゴーヤ」

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少ない肥料で元気に育つメリット

木嶋先生が紹介されている 玉ねぎの後作におすすめの野菜は、「カボチャ」「地這いのキュウリ」「ゴーヤ」です。

カボチャは、もともと肥料をあまり必要としない野菜です。

玉ねぎを栽培した後の土は肥料があまり残りませんので、土づくりをを省略してカボチャを植え付けた場合でも十分よく育ちます。

また、6月まきの地這いキュウリ、ゴーヤなどにも応用することが出来ます。

土壌病原菌を減らす効果

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玉ねぎの根っこに共生する細菌「バークホーデリア・グラジオリー」は、抗生物質を分泌して後作のカボチャの土壌病原菌の密度を減らす効果があります。

したがいまして、カボチャやキュウリ等がかかりやすい立枯病などの病気がかかりにくくなります。

生育促進の効果

前作の玉ねぎ栽培により、過剰な肥料分がすでに吸収されていますので、土の余分な肥料分は残り少なくなっています。

その結果、カボチャやキュウリ等は「つるぼけ」が起こりにくくなり、実が付きやすくなります。

野菜の品種選びのポイント

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玉ねぎは晩生おくてより「早生わせ品種」が早く収穫できますので、カボチャ等に移行しやすいためオススメです。

キュウリは、地這キュウリの種・苗を選びます。

後作野菜の栽培ポイント

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カボチャや地這いキュウリ等の栽培は、ある程度の面積が必要になりますので、広く玉ねぎを栽培しているウネを利用するのがおすすめです。

土づくりは行わず、カボチャ、キュウリを植え付ける場所の玉ねぎを早めに収穫し、スペースを確保してから苗を植え付けます。

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カボチャやキュウリが根付くまで、株の周りにビニールのあんどん囲いを作って、強風から守りますと生育がよくなります。

なお、この栽培は、追肥の必要がありませんので お手軽に栽培することが出来ます。

🌱 土づくりを行わずに(耕さずに)後作野菜の苗を植え付けることができます。

🌱 玉ねぎ栽培の際、マルチを張っているときは、そのまま利用することが出来ます。

🌱 玉ねぎが成らなかった場所に、後作の苗を植えることができます。

🌱 後作野菜の株の周りにビニールあんどんで風から守りましょう。

🌱 追肥の必要はありません。

玉ねぎの後作におすすめ野菜「秋ナス」

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木嶋先生は、玉ねぎの後作におすすめの野菜に「秋ナス」を紹介されています。

ナスは一般地で4月下旬~5月中旬に苗を植え付けますが、玉ねぎを収穫した後になりますので、6月中旬~下旬とやや遅めのスタートになります。

🍆「秋ナス」について🍆

秋ナスという具体的な品種は存在しないようです。
一般的に「秋ナス」という表現は、夏から秋にかけて収穫されるナスを指しているそうです。ナスは、夏に収穫されることが多いですが、収穫時期は栽培地域や気候条件によって異なるため、「秋ナス」と呼ばれることもあるのだそうです。

土壌病原菌を減らす効果

先述しましたように、玉ねぎの根っこに付く細菌「バークホーデリア・グラジオリー」は、抗生物質を分泌します。これが後作のナスの土壌病原菌の密度を減らす効果があります。

したがいまして、ナスがかかりやすい半身萎ちょう病など病原菌が少なくなり、病気の心配が軽減します。

生育促進の効果

前作の玉ねぎの根っこをナスの土づくりに混ぜておきますと、少しずつ分解されて肥料分となり、ナスの生育を促します。

また、畑を空けることなくナスを栽培することによって、微生物の活性が高まりますので、肥沃な土の状態が続き、ナスがよく育つ効果も期待できます

6月中旬に、秋ナスの苗を植え付ける方法

木嶋先生が紹介されている方法は、一般的なナスの栽培より少し遅めに苗を植え付ける方法です。

玉ねぎを収穫する時期(一般地 6月中旬~下旬)に、ナスの苗を植え付け、若々しい株の状態で夏を乗り越えて、秋にナスの収穫を目指すというものです。

野菜の品種選び

玉ねぎは早生~中生の品種が使いやすいです。

ナスは、晩生品種が良く育ちます。

ナスの栽培ポイント

土づくり

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玉ねぎを収穫したあとすぐに土づくりを行います。

必要な肥料をほどこして、ウネを立てます。

この時、玉ねぎの根っこを土に鋤き込むのがポイントです。なぜなら、玉ねぎの根が耕した跡を利用してナスの根がよく張るからです。

また、玉ねぎの残った根は少しずつ分解され、肥料分として利用されます。

苗の植え付け

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土づくりを行った2~3週間後にナスの苗を植え付けます。

マルチについて

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ナスは水分を好む野菜ですので、マルチングをして保湿します。

苗の植え付け時にビニールマルチ・敷きワラを使います。

なお敷きワラを使う場合は、梅雨明け後、7月中旬までに敷きます。

追肥

ナスの生育をうながすために、半月に1回をメドに追肥します。

収穫

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秋ナスは順調に育ちますと、霜が降りるまで収穫することが出来ます。

玉ねぎの後作におすすめ野菜「ホウレンソウ」

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木嶋先生は、タマネギの後作に、ホウレンソウもおすすめされています。

土中の病原菌(フザリウム)が減るため、夏場に発生しやすい立枯草が抑えられます。

「応用編」秋どりのナス科野菜も後作OK!

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[参考文献]
決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88)

玉ねぎの後作は、ナスのほかに、トマト・ピーマン・シシトウなどのナス科野菜を育てることも出来ます。

こちらも木嶋先生が紹介されているリレー栽培で、コンパニオンプランツと混植し、同じウネで多品目の野菜を育てる方法です。

詳細につきましては、ソラマメ・エンソウの後作野菜として、本ページの最後にリンクを貼っています。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている玉ねぎの後作におすすめの6つ野菜と、栽培のポイントについてご案内いたしました。

今回ご紹介した野菜は、玉ねぎと同属の「ニンニク」の後作に応用することも出来ます。

なお、玉ねぎの後作のオクラの栽培につきましては、別の記事にてご紹介しておりますので、関連記事を参考になさってくださいね。

[タマネギの後作 ナス科野菜の記事]

ソラマメ・エンドウの後作|秋まで収穫できる夏野菜とコンパニオンプランツをご紹介いたします

[関連記事]

ニンニクの後作に良い野菜|生育が促進するリレー栽培です

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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