農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、春まきほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培について、ご案内いたします。
ほうれん草とネギ類は相性が良く、一緒に育てることでほうれん草特有のえぐみや苦味が少なくなり美味しく育つと言われていますので、参考になさってください。
美味しく育つ!春まきほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培
ほうれん草の「えぐみ」を取り除く葉ネギ
あなたは、ほうれん草を召し上がった時に、えぐみや苦味が強いと感じたことはないでしょうか。
これは、ほうれん草が土の中の硝酸態窒素を吸収しすぎたためであると言われています。
農学博士の木嶋利男先生は、ほうれん草のえぐみや苦味を減らすには、葉ネギの混植がおすすめですと紹介されています。
ほうれん草と一緒に葉ネギを育てますと、葉ネギが過剰な養分(シュウ酸)を吸収しますので、えぐみが少ない美味しいほうれん草を収穫することが出来るようになります。
ほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培
栽培のスタート時期
地域によって前後しますが、中間地では立春過ぎ~桜が咲く時期に ほうれん草の種をまきます。
用意するもの
・春まきほうれん草の種
・葉ネギの苗
土づくり
桜の開花する1か月前までに、土づくりを行います。
畝の高さ | 水はけの悪い粘土質の畑:15cm 砂質・中間的な土壌:5cm |
元肥 | 牛ふん堆肥2kg/㎡、油かす200g/㎡。 粘土質の畑は2割減、砂質の畑は2割増しが目安です。 |
追肥 | 収穫の2~3週間前に油かす30g/㎡を株間にまきます。 |
ほうれん草の種まきと葉ネギの定植
ホウレソウの種を2cm間隔で条まきします。
発芽後、葉が重なりだしたら間引きをして、最終株間を12~15cmまで広げます。
葉ネギは、ほうれん草との条間を15cmほど空けて植えつけます。4~5cmの溝を掘り、株間を5cmとって、1か所に3本ずつ植えてゆきます。
収穫前の追肥
ほうれん草を収穫する2~3週間前に、油かす30g/㎡を株間にまきます。
収穫
ほうれん草、葉ネギを適宜 収穫します。
葉ネギは株元をカットして収穫しますと、また生えてきますので長く楽しむことが出来ます。
葉ネギは、7月になったら植え替えをしましょう。いったんすべての葉ネギを引き抜いて、根を1cmほどに切り詰めたら、再び植え付けます。この時も3本ずつまとめて植えつけますと、秋から冬にかけて甘くて美味しい葉ネギを味わうことが出来ます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、春まきほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培について、ご案内いたしました。
ほうれん草とネギ類は相性が良く、一緒に育てることでほうれん草特有のえぐみや苦味が少なくなり美味しく育つと言われていますので、参考になさってください。
[参考文献]
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