お米の分かりやすいチャート表を、ご紹介いたします。
あなたはお米の銘柄で、「甘み」「粘り」「さっぱり」「もっちり」の特長が、お分かりになりますでしょうか。
もし、お分かりでしたら、大変素晴らしいと思います。
恥を忍んで申し上げますと、その昔、私はお米の指標を全く知らずに、耳にしたことがある有名なお米を選んで購入しておりました。
ところが、美味しいと評判のお米にもかかわらず、自分の口に合わないものばかりで、「このお米は美味しくなかったわ!」と、二度と求めることはありませんでした(怒りすら覚えておりました)。
ある日、五ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんが作られた「お米選びの指標」を参考にして購入してみたところ、自分好みのものを探し当てることが出来ました。
ブランド米を口にしたものの、意外に口に合わなかったと思われている方は、澁谷さんのチャート表を参考になさってみてください。
間違ったお米選び
あなたは、どのようなお米がお好みでしょうか?
甘くてもっちりしたお米?それとも、さっぱりした歯ごたえのあるもの?
人それぞれ、好みがありますね。
澁谷梨絵さんが出演されていた番組を観ていたある日、自分はお米選びを間違っていたことに気が付きました。
お米が美味しくないからではなく、「自分の好みではないお米を選んでいた」ことが分かったのです。
私のように、お米の特長を知らずに選んでしまいますと、「このお米は美味しくない。もう買わないわ!」と、誤解をしてしまうかもしれません。
「自分の好み」のお米の選び方
私は、3杯飯が食べられるほどの米好きで「もちもちした甘いごはん」を好みます。
一方で、「あっさりしてしっかりした米」は好まず、高いお金を出して求めたお米を美味しい思えず、憤慨さえしたこともあります。
つまり、私が美味しくないと感じていたお米は、「もちもちした甘めのお米ではなかった」のです。
分かりやすい!澁谷梨絵さんのチャート表
それではこの章にて、澁谷梨絵さんのお米選びの指標(チャート表)をご紹介いたします。
(出典 澁谷梨絵さんのチャート表を参考にして作成しました)
チャート表の見方
・矢印の上下は「甘み」です。上にいくほど甘くなります。
・左右の矢印は「粘り」です。右にいくほどモッチリします。
甘くてもっちりナンンバーワン「ミルキークイーン」
澁谷梨絵さんのチャート表を見ますと、わたし好みのお米は、「ミルキークイーン」であることが判明しました。
甘みがありモッチリしたお米を好まれる方は、「ミルキークイーン」や「産地が東日本のコシヒカリ」がオススメですね。
お米16品種をご紹介
(出典 澁谷梨絵さんのチャート表を参考にして作成しました)
チャート表に記載されている16品種のお米をご紹介いたします。
代表的な産地のみになりますが、あなた好みのお米があれば幸いです。
ミルキークイーン
コシヒカリが突然変異して生まれたお米で、粘りが強く、甘くてモチモチとした食感が特長です。
コシヒカリ(東日本)
新潟県魚沼産コシヒカリです。
コシヒカリも甘みがあってモッチリしていますね。
コシヒカリ(西日本)
京都のコシヒカリです。
西日本のコシヒカリは、東日本より少し弾力があるのだそうです。
だて正夢
お米の名前から連想できますように、宮城県産のお米です。
はっきりした米感とモチモチ感が特長です。
新之助
新潟米の新之助です。
市川海老蔵(当時)さんが田植えをして話題になったお米ですね。
コシヒカリとはベクトルが異なる美味しさを求めて開発されたお米で、ほんのりとした香り、豊潤な甘みとコク、粘りと弾力が特長です。
つや姫
山形県を代表するお米です。
甘みとうま味、そして口当たりや粘り気など「バランスの良い」のが特長です。
余談ですが、私の従弟は つや姫一筋です。
雪若丸
山形県産の雪若丸は2018年にデビューしました。
このお米は「山形112号」の新名称です。
「つや姫」に対する弟という姉妹作戦と、雪国・山形の男性的な名前で決定されました。
食味は、つや姫より弾力があるのが特長です。
しっかりした粒感と、適度な粘りが両立した「新食感」です。
ゆめぴりか
北海道の最高峰とも称される「ゆめぴりか」です。
その昔、登別温泉の旅館で食べたのが初めてでしたが、その美味しさに感動し、わが家はしばらくの間ずっと買い求めておりました。
ほどよい粘りと、炊き上がりの見た目が大変素晴らしいお米で、ANAのファーストクラスの機内食や、高級料亭で使われているのだそうです。

登別温泉「望楼NOGUCHI登別」で初めて食べたゆめぴりか
ななつぼし
「ななつぼし」は北海道岩見沢出身のお米で、親にコシヒカリを持っています。
コシヒカリにも負けない美味しさで、しっかりした粒、程よい粘りと甘みでさっぱりとした口当たりが特長です。
青天の霹靂
2015年にデビューした期待の品種と言われている「青天の霹靂」は、青森県産のお米です。
上品な甘み、粘りとキレのバランスが絶妙で、粒はやや大きめのしっかりとしたお米です。
ふさこがね
千葉県のお米「ふさこがね」は、千葉県で2番目に多く栽培されている人気の高い品種です。
粒が大きく甘味が強く、もっちりした食感。冷めても硬くなりにくいのが特長です。
ひとめぼれ
ひとめぼれは日本全国で広く栽培されていますね。
ほどよい甘み、米粒は大きめで、和食や洋食などどんな料理にも合う美味しさが定評です。
金色の風
2017年、岩手県からデビューした「金色の風」は、ひとめぼれを超える美味しさとまで言われています。
ふわりとした食味、豊かな甘み、変わらない粘りという特長があります。
ヒノヒカリ
コシヒカリ、ひとめぼれに次いで三番目に作付面積が広い品種となったのが「ヒノヒカリ」です。
九州地方を中心に、中国四国地方で作られています。
ヒノヒカリはコシヒカリを父親にもつ食味の良さが特長です。
粒はあまり大きくありませんが、丸く厚みがあります。あっさりして、冷めても美味しいお米です。
コシヒカリより低価格で購入できるので人気の品種です。
あきたこまち
現在は、全国各地で栽培されている「あきたこまち」は、人気のお米ですね。
コシヒカリ譲りの味の良さが定評で、香りが良く、しっかりした粒感とモチモチした食感、旨味、甘み、粘りなどのバランスが非常に良いお米です。
ササニシキ
※玄米です
宮城県産のお米と言えば、「ササニシキ」ですね。
粘りが少なく和食に向いていると言われています。
もちもち感がなく汁気に強いので、お寿司屋さんに好まれるお米です。
さっぱりした食味は薄味でアッサリしています。
まとめ
五ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんのチャート表にもとづき、お米それぞれの特長などについてご紹介いたしました。
お米は品種によって、甘さと粘りが異なるということを、今回私も勉強させていただきました。
新米の季節になりましたね。
このチャート表を参考にしていただき、あなた好みのお米をお選びになってくださいね。
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本年度の新米は、随時掲載いたします。