ブルーベリーなどのベリー類を「ミント」と一緒に栽培すると、よく共存して生育が促進し、ブルーベリーに付きやすい害虫を忌避する効果があると言われています。
農学博士の木嶋利男先生の本で、ブルーベリーを単独で育てるよりメリットがたくさんあることがわかりましたので、初めて苗のそばにミントの種をまいてみました。
今回はブルーベリーとミントの栽培のポイントをご紹介いたしますので、ご参考になさってください。
ブルーベリーのコンパニオンプランツ「ミント」
よく共存するブルーベリーとミント
ブルーベリーなどのベリー類は、浅根で酸性の土を好むので、株元にはあまり他の草は生えてきません。
ミントは地植えにすると地下茎が広い範囲に伸びてよく育ち、土一面を覆います。
木嶋先生によりますと、ブルーベリーとミントを一緒に育てると不思議とよく共存して、ミントに助けられながらブルーベリーの生育が良くなるそうです。
ミントで土が保湿されます
ミントをコンパニオンプランツにすると、ブルーベリーの株元近くに繁茂したミントによって土が保湿されて、勢いよく徒長枝が伸び、花芽が付きやすくなることがあります。
害虫の被害が抑えられます
ミントの独特の香りで、ブルーベリーに害虫が寄ってくるのを防ぐ効果があります。
ブルーベリーとミントを育てるポイント
ブルーベリーをすでに育てている場合も、ミントをコンパニオンプランツにすることが出来ます。
品種選び
ノーザンハイブッシュ系
ラビットアイ系
ブルーベリー
・寒冷地 ノーザンハイブッシュ系がおすすめです。
・温暖地 ラビットアイ系、サザンハイブッシュ系などがおすすめです。
ミント
一般的な立ち性のもの、ほふく性のミントブッシュを利用できます。
土づくり
植え付ける場所は、水はけが良く、日光がよく当たる場所を選びましょう。
ブルーベリーは、酸性の土を好みますので、植え付ける場所に酸度未調整のピートモスを混ぜます。
ピートモス (英: Peat moss)とは、ミズゴケ類などの蘚苔類、ヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭(でいたん)を脱水、粉砕、選別したもの。農業、園芸用土、もしくは土壌改良材として用いられる。
Wikipediaより引用
植え付け
ブルーベリー
11~3月に深植えにならないように、植え付けます。
ミント
3月下旬から行います。ブルーベリーの株元から30cmほど離して植え付けます。
ミントの種です。ものすごく小さいですね!
追肥
ブルーベリー
3月に寒肥(元肥)、果実を収穫したあと(時期は品種によって異なります)に、お礼肥を施します。
ミント
追肥は不要です。
収穫
ブルーベリー
色づいてきた実から収穫します。
ミント
枝が伸びてきたら、常に10~15cmになるように剪定して、切った葉を利用します。
随時刈り取ることで、香りが高まるので害虫よけの効果もアップします。
剪定して花が咲かないようにすると、霜が降りる頃まで収穫することが出来ます。
ブルーベリーの仕立て
3月に花芽を付けすぎないように、枝の先端を切り戻したり、結果枝を間引いたりします。
実付きが悪くなった古い枝は冬に間引き、株元から伸びるシュートを伸ばして更新します。
ベリー類はミントと相性が良い
木嶋先生によりますと、ミントはブルーベリーに限らず、ブラックベリーやラズベリーなどのベリー類とも相性が良いそうです。
また、ミントの代わりにタイムを栽培しても、同様の効果が期待できます。
ミントと相性が悪い果物
キウイフルーツは、ミントを排除する性質がありますので、効果は期待できません。
まとめ
ブルーベリーなどのベリー類のコンパニオンプランツ「ミント」の栽培ポイントについて、ご紹介いたしました。
ブルーベリーの株元から30センチほど離してミントを植えると、土が保湿されて生育がよくなるばかりか、その独特の香りで害虫忌避の効果も期待できます。
ブルーベリーを単独で栽培するより、メリットがありますね。
私は家庭菜園初心者ですが、昨年ブルーベリーの小さな苗を畑の隅に植えてミントの種をまきました。栽培の状況をこのページでご紹介してまいりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
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[参考文献]
野菜づくりBOOK(サポート付 貸農園 シェア畑)