インゲン豆を栽培したあとは、土が肥沃になりますので、おおむねどの野菜もよく育つと言われています。
今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、インゲンを栽培したあとに、とくにおすすめの野菜をご案内いたします。
※今回ご紹介する野菜は、同じマメ科のエダマメの後作を基にご案内いたしております。
インゲンの後作におすすめの野菜|マメ科の特性を活かしたリレー栽培
インゲン豆の栽培の後に、とくにおすすめの野菜
ニンジン・ダイコン
ゴボウ
ハクサイなどアブラナ科の作物
・ニンジン
・ダイコン
・ゴボウ
・ハクサイなど、アブラナ科の野菜
インゲンの後作に根菜類がおすすめの理由
ニンジン、ダイコンなどの根菜類は、肥料分が少ないほうがよく育つと言われています。
また、インゲンの根には 根粒菌が共生して窒素を固定し、養分に変える(土を肥沃にする)働きがあります。
前作でインゲンを育てた場所は、十分肥沃になっていますので、元肥や堆肥などを施さなくても、後作の根菜類はよく育ちます。
―栽培のポイント―
キアゲハ(ニンジン)
アオムシ(ダイコン)
農学博士の木嶋利男先生は、ニンジンとダイコンを同じ畝で育てるコンパニオンプランツ栽培を紹介されています。
ニンジンはセリ科、ダイコンはアブラナ科の作物で 科が異なり、それぞれに寄り付く害虫も違います。
別種の害虫は 互いを避ける性質がありますので、混植することで害虫の食害が全体的に少なくなる効果があると言われています。
※ わが家はニンジンとダイコンをセットで栽培しています
インゲンの後作にアブラナ科野菜がおすすめの理由
先述しましたように、インゲンの根には根粒菌が共生して根粒を作り、空気中の窒素を取り込んで養分に変えます。
木嶋先生によりますと、根粒は一定の期間で根から剥がれ落ちて分解し、畑に豊富な養分をもたらします。
そこで、後作野菜にハクサイなど 比較的養分を多く必要とするアブラナ科野菜がおすすめです。
―栽培のポイント―
・インゲンは、早生~中生品種を用います。晩生種は、ハクサイなどの植え付けまでに収穫することが出来ない場合があります。
・インゲンを収穫した後の残渣は、処分しないで畝の上に置くか、鋤き込むなどして分解させておきますと、アブラナ科野菜の初期生育が良くなると言われています。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、インゲンの後作におすすめの野菜をご案内いたしました。
今回ご紹介した後作野菜は、同じマメ科のエダマメの後作を基にご案内いたしましたので、参考になさってください。
[早生品種:つるありインゲンの種]
[早生品種:つるなしインゲンの種]
[参考文献]木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」
[参考サイト]インゲン品種特性表(サカタのタネ オンラインショップ)