きゅうり栽培で曲がった実が採れることがありますが、その理由は「生理障害」です。
生理障害はさまざまな要因からおこるもので、ピンポイントで原因を特定することは難しいようですが、今回は農学博士の木嶋利男先生が紹介されているキュウリをまっすぐに育てる3つのポイントについて ご案内いたします。
きゅうりが曲がる原因
生理障害「曲がり果」
曲がったキュウリのことを「曲がり果」と呼びます。
根が健全に育たないキュウリは、味が悪い曲がり果がなります。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、キュウリは根にストレスがかかると実が曲がる傾向にあるそうです。
きゅうりをまっすぐに育てる3つのポイント
ポイント1.ウネは低めに
キュウリは根を浅く伸ばして生長しますので、スムーズに根が張れるよう ウネは出来るだけ低めにします。
なお、粘土質の畑でキュウリを育てますと 養水分が多いため美味しい実になりますが、根腐れを起こしやすいので、10~15cmのウネで育てます。
ポイント2.乾燥・過湿から根を守る
敷きワラや黒マルチなどを敷いて、乾燥と過湿から根を守ります。
ポイント3.収穫はまめに
きゅうりの生長はいちじるしく、1日放任しておくだけであっという間に大きく育ってしまいます。
なり疲れて株が弱りますと病害虫に狙われやすくなりますので、頻繁に収穫して 実を大きくさせないようにします。
まとめ
きゅうりの生理障害は原因を特定することは難しいようですが、農学博士の木嶋利男先生が紹介されているキュウリをまっすぐに育てる3つのポイントは次のとおりです。
1.ウネを低めにすること(粘土質の場合は高さ10~15cmに)
2.乾燥と過湿から根を守ること
3.収穫をまめに行い、株を老化させないこと
根にストレスを与えないよう栽培し、まっすぐで美味しいきゅうりを育ててゆきたいですね。
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