アブラムシを撃退する手作りの「唐辛子スプレー」をご紹介いたします。
この作り方は、カジトラが利用している アドバイザーがいる貸農園、シェア畑で教えてもらったものです。
あなたはガーデニングや野菜作りで、「アブラムシ」に悩まされたことはないでしょうか。あの小さい集団が葉っぱに固まっている姿といったら・・・。とても気持ち悪いですね。
「植物の敵・アブラムシ」は、唐辛子に含まれるカプサイシンの効果で退治することができます。
手作りの唐辛子スプレーは、農薬を使わずに野菜や植物を育てたいと思われている方におすすめです。
作った原液はお水で薄めて使いますので1回作れば長い期間使うことが出来ますので、たいへん経済的なスプレーです。
無農薬野菜を作られている方、ガーデニングでバラなどを育てられている方は、おためしになってみてくださいね。
強い味方!アブラムシを退治する「唐辛子スプレー」作り方レシピ
用意するもの
・密閉できるガラス瓶
・唐辛子 10~20本
・焼酎・ホワイトリカー、ウォッカなど、アルコール度数が35度以上のお酒 200ml
・スプレーボトル
唐辛子スプレーの作り方
1.密閉できるガラス瓶に唐辛子を丸ごと入れます。
2.焼酎・ウォッカ・消毒用アルコールを入れます。
3.冷蔵庫などの冷暗所に1か月以上おきます。
作り方はこれで終わりです。
アブラムシを寄せ付けない「唐辛子スプレー」の使い方
唐辛子を漬けたアルコールを お水で薄めて使います。
1.熟成させた唐辛子の原液を、水で300倍に薄めてスプレーボトルに移します。
唐辛子の液体がお肌や目に触れないよう、気を付けてくださいね。
2.1週間に数回、植物に吹きかけます。
アブラムシの卵は1週間程度で孵化(ふか)しますので、週に数回スプレーすると効果的です。
「唐辛子スプレー」を使うにあたってのポイント
🌶 アブラムシがいない場合でも葉っぱに吹きかけておきますと、アブラムシを寄せ付けない効果(忌避(きひ)効果)があります。
🌶 植物に唐辛子液を吹きかける際、風上からスプレーします。お肌や目に入らないように、マスク、手袋、メガネをかけるなど、防御してくださいね。
🌶 植物に水やりをした後、葉の表と裏に1噴きします。
🌶 晴れ、曇りの日の朝、または夕方にスプレーします。雨の日は、唐辛子液が流れてしまいます。
害虫「アブラムシ」について

大根の葉っぱの裏側についたアブラムシの卵
アブラムシは数十匹~数百匹の集団で、野菜や植物の葉や茎に集まり栄養を吸い取ります。
繁殖能力がとても高く、数匹でも葉に残っていますと 何倍にも増えてしまうやっかいな害虫ですので、早め早めに対処することが大切です。
アブラムシが付着することによって、野菜や植物が弱るだけでなく、ウイルス病を感染させたり、大量の排泄物をまき散らして、病気を発生させる場合があります。
わが家は、去年育てたダイコンの葉にアブラムシが大量に付いてしまい、弱々しい貧弱なダイコンになりました。とても美味しくないダイコンでした・・・。
「唐辛子スプレー」は他の害虫にも効果的!
唐辛子に含まれる「カプサイシン」は、虫が嫌う成分が含まれています。
アブラムシのほかに、ハダニ、蛾(が)、蝶(ちょう)などにも有効ですのでおためしになってみてください。
蛾や蝶を寄せ付けないことで、卵を産み付けない(アオムシを葉っぱに付けない)という効果が期待できます。
環境にやさしい「唐辛子スプレー」
唐辛子スプレーは無農薬野菜を育てている方や、ガーデニングに殺虫剤を使いたくない方におすすめしたい「予防薬」です。
化学薬品を使った市販のスプレーと比べますと効果は薄いものの、最大のメリットは「野菜や植物にやさしい」ところです。
また自然素材のため、土壌へ及ぼす影響も少なく環境への負担を軽減できます。
唐辛子スプレーの効果は、アブラムシなどの害虫を「殺す」目的より、「忌避する=寄せ付けない」ところに重きを置きますので、卵を産み付けられるのを防ぐ目的として使いましょう。
アブラムシを死滅させる方法
手作りスプレーで、アブラムシを死滅させるものもあります。
今回ご紹介しました唐辛子スプレーは、虫を寄せ付けない効果をもたらしますが、アブラムシを死に至らしめることは難しいです。
そこで、アブラムシを死滅させることが出来る「油石鹸水」の作り方をご紹介しておりますので、本ページ最後の関連記事をご参考になさってください。
自然農薬について
わが家は、化学合成された成分が入らない天然成分を使った「自然農薬」を使って野菜作り、ガーデニングをおこなっています。
カジトラのホームページで、いくつか害虫予防のスプレーをご紹介しておりますが、具体的な使い方、その効果的をまとめましたので、下の表をご参考になさってください。
※ 表の青い文字は、具体的な作り方のページにリンクしています。
種類 | 材料 | 主な効果 | 利用方法 | ポイント |
唐辛子スプレー | ・ホワイトリカー・ウォッカ ・赤トウガラシ ・水 |
アブラムシほか、害虫忌避 | 週に1回程度、葉っぱの表と裏に1スプレー | 晴れ・曇りの日の朝or夕方にスプレー
多くスプレーすると葉が傷むので注意します |
ハッカ油スプレー | ・ハッカ油 ・水 |
カメムシ忌避 | ||
油せっけん水 | ・サラダ油 ・水 ・食器洗剤 (無香料無着色) |
アブラムシの死滅 | アブラムシに1~2噴きスプレー | スプレー後、10分ほどで死滅します |
酢水スプレー |
・食酢 ・水 |
野菜の新陳代謝を高める。病気予防・害虫対策 | 肥料過多、栄養不足の野菜の葉の裏表にスプレー | 木酢液は使わないほうが無難です |
トマトの葉スプレー | ・トマトの葉、茎 ・熱湯 |
アブラムシ、蛾の幼虫を寄せ付けない効果 | 野菜の葉の表と裏にスプレー | 食用の果実には出来るだけ吹きかけないようにします |
ニンジンスプレー | ・ニンジンの葉 ・水 |
モンシロチョウ、コナガを忌避 | アブラナ科野菜の葉と表にスプレー |
|
ホウレンソウスプレー | ・ホウレンソウの葉 ・水 |
キアゲハを忌避 | ニンジンの葉にスプレー |
コンパニオンプランツでアブラムシを寄せ付けない栽培も
余談になりますが、異なる科の作物と作物を一緒に植えて、害虫や病気から守る栽培方法があります。
例えばソラマメやエンドウと、タマネギ(ニンニク)を一緒に植えますと、タマネギの独特の香りでソラマメに付くアブラムシを寄せ付けない効果が期待できます。
まとめ
アブラムシなどの害虫を寄せ付けない効果のある唐辛子スプレーの作り方をご紹介いたしました。
唐辛子をアルコール度数の高いお酒に漬けるだけですので、お手軽に作ることが出来るかと思います。
作った原液はいわゆる「唐辛子の漬物」で賞味期限はありませんので、長期間使うことが出来る経済的なスプレーですので、おためしになってみてくださいね。
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