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「移住日記」庭付き中古物件をDIY-物件探し編

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夫の退職にともない、2023年4月、同じ県内の海に近い中古の家に引越しいたしました。

契約に至るまでの経緯や、自ら手掛けたリフォームなどを 少しずつしたためてゆきますので、ご興味のある方は お読みいただければ幸いです。

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2022年

2022年夏

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※ I市の自宅窓から見える西の空

夫の退職はまだ数年先だろうと勝手に思い込んでいた私は、ある日、「来年の会社の契約更新はなさそう」という彼の言葉に、ようやくことの重大さに気付がきました。

現在住んでいるI市の自宅は、賃貸の一軒家(駐車場付き・庭なし)で、駅へは徒歩10分、夫の会社へのアクセスも良く、眺望が素晴らしいので大変気に入っておりました。

しかし、夫が退職となると、彼の年金と私のしがない在宅勤務の収入だけでは、とても今の借家に住むことが出来ないことが判明。

一体私は今まで何をやっていたのだろうと頭を抱えたくなるほど自己嫌悪に陥りながら、新しい住まいを見つけることになりました。

私の仕事

私は会社勤めを数年前に終え、目下 在宅の仕事を細々としております。

そのため、夫が退職して遠方へ転居することになった場合でも、インターネットがつながる環境であれば 私の仕事に支障はありません。

もし、私が今でも東京にある会社に勤めていたとしたら、止む無く離職することになっていたかもしれないことを思うと、超低賃金ではあるものの、今の身軽な仕事に変えておいて良かったと思いました。

2022年10月

2022年10月某日

現在 住んでいる賃貸の家の近くには、仲良しが数人住んでいることもあり、この地を離れることは非常に後ろ髪を引かれる思いでした。

ですが、移り住む場所のアタリを付けなければ・・・。(夫の退職する日が迫ってきています)

寂しい気持ちの中、どこにいこうか?と、毎日パソコンに向かってパチパチと移住地を探す日々を送りました。

私がまず最初に思い付いた移住先は、静岡県の熱海市でした。

熱海市は、東京までのアクセスも悪くなさそうですし、夫が好きな温泉にも気軽に行くことが出来そうです。

そして、名古屋の親友とも会いやすくなる。

むくむくと熱海への思いが募ってきました。

希望条件

熱海に住むのはどうかしらと思い立ち、さっそく条件が合いそうな物件を探します。

マンション、戸建てには あまりこだわらず、予算内でどういった物件が手に入りそうか入念にチェックをしました。

希望の条件は、ざっくりと。

・2LDK以上
・熱海市内の駅または、バス停から近ければうれしい
・総合病院があるとうれしい
ほんとうにアバウトですね。

温泉付きリゾートマンション

築年数は古いものの、なかなか良さそうな温泉付リゾートマンションが数件ヒットしました。

画像と間取りを眺めながら、温泉三昧の日々を楽しめそうだわ。と、しばらくホクホクした気持ちになっていました。

しかしその喜びは、一瞬で終わりました。

バブル期に乱立した温泉付リゾートマンションは、目が飛び出るほど管理費が高いことが判明しました。

これだけの管理費を月々支払うのであれば、今住んでいる借家に住んでいるほうが良いのでは?(引っ越し等の諸経費がかからないし)

引越しをする意味がないではないですか!!!

ということに気が付きました。

中古の戸建て

熱海市内で、戸建ての物件も探してみました。

私たちが希望する予算が高くなかったからでしょうか?どうも傾斜地に建っている戸建物件が多いように思いました。(熱海市の地形によるものかもしれません)

また、駅や病院から数km離れているそれらは、老後(今もそうですが)を考えますと、不便な生活になりそうです。

今は夫も私も車の運転をしておりますが、いずれは免許を返納しますので、病院や駅から遠い物件は厳しそう。

どうしても、現在 住んでいる家と比較してしまい、なかなか叶う物件に出合うことは出来ませんでした。

熱海市内の貸農園、市民農園

熱海市内で、市民農園・貸農園を見つけるのは難しいかもしれません。

ある不動産屋さんのサイトで、熱海市内にある農地は「急傾斜地」に存在していると書かれており、菜園を見つけるのは容易ではないのだそうです。

残りの人生、自分で食べる野菜は自分で栽培してゆきたいと思っていますので、農地を見つけるのが難しいとなると、熱海熱(あたみ熱)が下がってしまいました。

気持ちが後ろ向きになっているそんな時、静岡県が移住相談を行っているサイトを見つけました。

静岡県移住相談会

熱海市への移住相談は、基本 熱海市役所の窓口および電話で行っているようですが、私が調べた時は たまたま東京で開催され、ちょうど相談者を募集をしているタイミングでした。

話だけでも聞いてもらおうかしらと思い立ち、メールで予約の希望をしてみました。

すると、早々に相談員さんから返信が届き、希望日に東京会場の予約をとることができました。

ところが、相談日を含む10日間、夫がまさかの佐賀県出張が入り、すっかり士気が下がってしまいました。

この時、見学したい物件が少しでもあれば、私一人でも東京会場へ出向いたと思います。

しかし この時すでに、熱海市内の希望の物件はなく、畑を借りるのも難しいかもしれないとネガディブの気持ちが強っていたため、キャンセルさせていただきました。

相談員のHさん、親切なご対応を ありがとうございました。

本ページは、当方の主観に基づき記しており、熱海市移住を否定するものではありません。

熱海市の物件につきまして、マンションの管理費が高いとは一様に言えません。また、戸建物件は 傾斜地に限りません。なお、畑が借りるのは難しいと表したのは、当方の推測によるものです。

熱海市へ移住をお考えになっている方は、下記のサイトを参考になさってください。

熱海市「熱海市へ移住をお考えの方へ

そして、物件探しに明け暮れる日々

熱海市への移住をあきらめ、それでは どこへ移り住めば良いのだろうと考えた私は、海が近く、野菜づくりができる庭付きの物件(そして温泉があればなおの事嬉しい)が、自分の希望条件であることが分かってきました。

夫も、私も 海なし県で産まれ育ちましたので、海に対する憧れがとても強いのです。

熱海がだめであれば、伊豆半島はどうだろう?

再び、むくむくと気持ちが上がってきました。

2022年10月

熱海市への移住を断念した私は、静岡県の東伊豆町と下田市、南伊豆町の住まいを探し始めました。

物件は、各自治体の空き家バンクや、地元の不動産屋さんのサイトでリサーチしました。

すると、熱海市と同じように、上記3つの自治体にも移住相談窓口があることが分かりました。

東伊豆町と南伊豆町は、戸建て住宅などに宿泊する移住体験、下田市は、提携している民宿やペンションに宿泊する移住体験です。

移住相談窓口「東伊豆町」

移住体験・短期型:体験期間は5日間~31日まで(家族単位で5名まで)
使用料:1日につき1人 1500円(小学生以下は無料)

移住体験・長期型:1か月~6か月(月単位、家族単位)
使用料:1か月 60,000円(光熱費込)

利用施設は、短期型と長期型で異なり、リフォームされた戸建て住宅に宿泊します。

伊豆町 企画調整課
静岡県賀茂郡伊豆町稲取3354
TEL:0557-95-6202
HP:https://www.town.higashiizu.shizuoka.jp/bg/life/ent/1697.html

移住相談窓口「南伊豆町」

南伊豆町は、お試し移住期間を、短期・中期・長期と選ぶことができます。

下記の南伊豆町・移住ポータルサイトは、実際に南伊豆町へ移住された方のインタビューや、補助金等について掲載されています。

また、オンラインにて移住の相談もできるようです。

南伊豆町・移住ポータルサイト:https://minamiizuijyu.jp/news/detail.html?CN=339397

移住相談窓口「下田市」

下田市は 他の自治体と異なり、民宿やペンションなどに泊まって暮らしの体験をします。

なお、宿泊費の補助金制度があります。

下田市のサイト:https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/081800koryukyoju/111015.html

結局、伊豆半島の移住を断念。

2022年の11月に下田市、翌年(2023年)の1月に、東伊豆町の移住体験の申し込みをしました。

南伊豆町は、伊豆急下田駅から幾分離れており、医療施設もあまりないという理由で、諦めました。

下田市は、20年以上 観光で訪れていたところなので、実際 住んでみると良くも悪くもギャップが生じることを覚悟して申し込みをしました。

そして、伊豆半島に住むかもしれないという期待と不安が入り混じった生活を送っていたある日、夫の母が体調を崩し、入院を余儀なくされる事態となりました。

高齢ながらも身の回りのことは一通りでき、電車に乗って旅行や美術館にも足を運ぶパワフルな義母の入院が、遠方に移住するのことを諦める理由になりました。

私が若い頃から憧れていた 下田市への移住は、あっけなく泡と消えてしまいました(残念で何度も涙しました)。

しかし その一方で、ほっとした部分もあります。

不案内な地域への移住、そして、高齢の義母と遠距離になってしまうのはとても気が引けていたからです。

現在、私が住んでいる家も 義母の家から近い距離ではありませんが、伊豆半島となると移動時間のレベルが違います。

夢は、夢で終わるのだなと、思いました。

夫の気持ち

ここまでお読みになったあなたは、移住に関して 私の夫の意見はどうなの?と、疑問に思われているかもしれません。

私の夫は、「住めればどこでも良いよ」という人物で、口うるさく言わないのです(有難いけれど、非協力的とも言えます(笑))。

唯一、彼の希望条件は「温暖な地域」ですので、伊豆半島に目が向いてしまったわけなのです。

静岡県伊豆下田市へ移住した津留崎ファミリー

下田への移住を考えていたとき、東京出身の津留崎さんというご夫婦のコラムを参考にしておりました。

2016年から始まったこのコラムは、ご夫婦が交互に記しており、2023年で100記事を超える たいへん読み応えがあるものです。

コラムには、私が存じ上げている民宿の大将が登場したり、私が必ず足を運ぶ岬や海の画像が紹介されていました。

それを見るたびに、嬉しく、懐かしく、そして羨ましく思っていました。

津留崎さんはまず、別の地域の移住体験を始められ、のちに下田市への移住を決断されます。

小さなお子さんがいらっしゃる津留崎さんが、移住先の下田市に住んで感じたこと、旦那さんの働き口について、写真家である奥様の遠距離通勤、古民家に出合うまでの暮らし、下田市民との繋がり、コロナ渦における地元住民との関係、東京にいらっしゃるおかあ様のことなど、リアルに記されています。

津留崎ご夫婦のコラムを読み進めていると、彼らのようなバイタリティがないと移住は出来ないのかしら?と、不安を覚えたこともありますが、人は人、自分は自分です。

下田市へ移住をお考えの方は、津留崎さんのコラムを 参考になさってください。

[参考サイト]マガジンハウス 津留崎夫婦のコラム「移住:どこでくらす?一家で移住先を探す旅へ」

結局、同じ県内の物件探しに明け暮れる日々

熱海市、東伊豆町、下田市など、憧れの伊豆地方の移住を断念し、義母の家まで何とか通える距離の物件を、今住んでいる県内で探し始めました。

ちなみに、現在 私が住んでいる地域で購入できそうな物件はほぼ皆無で(私達にとって、とても高い家が多かったのです)、たとえ予算内の家があっても、希望条件から乖離しているものばかりです。

我々の絶対条件は「価格」ですので、それを条件に 不動産サイトで物件探しに明け暮れました。

今住んでいる県内で、私がまず興味を持った地域「O」と「Y」は、我々の予算前後の物件がちらほらあることが分かりました。

・間取り2LDK~
・駐車場が有る
・家庭菜園が出来そうな庭付き
・1階にベッドルームがある

検索して希望条件にヒットするものは、毎回 1~2件と少ないものの、見学してみたいと思う物件がときどき出てきます。

ちなみに、1階にベッドルームがある物件を条件にしたのは、夜中のトイレで階段から転落するのを避けるためです。

今住んでいる貸家は、1階に寝室がなく、2階にトイレがない2階建て。

つまり、2階で休んでいる私達は、階段を下りて1階のトイレを利用するのですが、毎晩毎晩 危ないなと思っておりました。

私が、1階にベッドルームがある(もしくは、1階と2階にトイレがある家)のを条件にしたのはこのためです。

Oの物件見学の申し込み

この数日、検索するたびに、O(地域名)の物件が毎回ヒットします。

築年数は40年以上と古く、最寄り駅からは4km離れているその物件は、飛びつきたくなるような好条件ではありませんでしたが、間取りや駐車スペース、そして家庭菜園が存分にできそうな庭があるそうです。

ダメ元で、見学に行ってみようと不動産サイトから申し込みをして、連絡を待つことにしました。

―つづく―

まとめ

夫の退職にともない、2023年4月、海に近い中古の家に引っ越ししてまいりました。

契約に至るまでの経緯や、夫婦で手掛けた家の修理などを少しずつご紹介してゆこうと思います。

 

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家移りのこと
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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カジトラ