農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、辛いシシトウの見分け方を、ご案内いたします。
辛くならないシシトウ栽培・辛みを出す裏ワザについてもご紹介いたしますので、参考になさってください。
シシトウの辛み成分について

※ トウガラシ
シシトウは、もともとトウガラシの一種で、甘味種として選抜されたものです。
シシトウには、辛み成分である「カプサイシン」をつくる遺伝子はありますが、花が咲いて受粉し、果実が膨らんで種がしっかりできると、辛み成分が抑えられるのだそうです。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、これは 辛み成分をつくる「フェニルアラニン」という成分が、種の中でも種皮をつくるのに使われてしまうからです。
ところが、高温や乾燥が続いて シシトウの花が十分に受粉できないと、種の少ない種なし果ができて、余った養分で辛み成分が多くつくられる、つまり、辛いシシトウができるという仕組みです。
シシトウが辛くなる原因
シシトウが辛くなる原因は、次のとおりです。
🌶 花が十分に受粉できずに種ができなかった時
🌶 水分不足になった時
🌶 肥料が切れた時
辛いシシトウの見分け方
辛いシシトウの見分け方を、ご紹介いたします。
辛いシシトウの見分け方1「種が少ないシシトウ」

高温や乾燥の環境で育つシシトウは、実は付きますが 花粉のできが悪く、受粉が不十分になることがあります。
このようなシシトウは、できる種が少ないので、養分が余り、種が付着する「わた」の部分が辛くなります。
辛いシシトウの見分け方2「尻の部分が細くとがっている」

結果不良によるシシトウは、種の入りが少なくなりますので、尻の部分が細くとがっている場合が多いです。
辛くないシシトウの特徴

辛くないシシトウは果実が膨れて、たくさんの種が入り、尻の部分まで角ばっていることが多いです。
受粉が十分に行われたシシトウは、種皮の生長に養分が使われますので、辛み成分が抑えられます。
辛くならないシシトウ栽培(育て方)
辛くないシシトウを育てたい場合は、しっかりと受粉をさせて、種を付けることが必要です。
シシトウの花粉は高温に弱いので、とくに真夏の間は風通しをよくして、花の部分ができるだけ涼しくなるようにします。
また、アーチ状の支柱に 透明ビニールを覆って、雨よけするなどの工夫も効果的です。なお、雨が一週間ちかく降らない時は、株元に水やりを行います。
また、肥料が切れますと 受粉不良になって辛いシシトウになる傾向にあるようです。
シシトウの辛みを出す裏ワザ
この章では、シシトウの辛さを好まれる方に、木嶋先生が紹介されている「シシトウの辛みを出す裏ワザ」を、お伝えいたします。
辛すぎるだけでなく、ほどよく辛みを出して、味を引き立てる裏ワザですので、参考になさってください。
雌しべの花粉に水をかける

シシトウの花弁が開くか開かないかのところを狙い、園芸用のスプレーなどで下から水を吹きかけます。
花弁が開くまでに、つぼみの内部で受粉がある程度進んでいますが、雌しべの先端である「柱頭」に付着した花粉を水でぬらすことで、花粉が膨張し、浸透圧で破裂して、できる種の数が減って辛みが増します。
花弁が開くと効果が弱まります

シシトウの花が開花しますと、花首がやや上向きになります。
上の画像のように、花弁が大きく開いてからでは、受粉に時間が経ち、種が付く準備が始まっていますので、水スプレーをしても 辛みが強くなる効果が弱まります。
まとめ

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、辛いシシトウの見分け方、辛くならないシシトウ栽培・辛みを出す裏ワザについて、ご案内いたしました。
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