農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ホウズキカメムシの駆除方法」について、ご案内いたします。
ピーマンやシシトウは、比較的 病害虫に強い野菜といわれていますが、害虫のホウズキカメムシに狙われる場合があります。
今回は、無農薬でホウズキカメムシを寄せ付けない対策についてご案内いたしますので、参考になさってください。
ホウズキカメムシの駆除方法|ピーマン・シシトウ栽培を無農薬で対策
ホウズキカメムシについて
ホウズキカメムシは、灰褐色のやや平らなカメムシで、成虫は体長1センチ程度の大きさです。
春になると、ホウズキカメムシは畑に飛来して、ピーマンやシシトウの葉の裏に産卵し、夏季の暑く乾燥する時期に多発する傾向があります。
なお、名前の由来は諸説あるようで、ホオズキを好むことから命名された説、このカメムシが好んで植物に付くところのカメムシという説などがあります。
ホウズキカメムシが付きやすい野菜
※ わが家の畑のシシトウも大量のホウズキカメムシに襲われました。
ホウズキカメムシは、幼虫と成虫のいずれも集団で野菜を吸汁しますので、狙われた株は次第に萎れてしまいます。
被害に最も遭いやすい野菜はピーマンと言われており、そのほかに、シシトウ、ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科、サツマイモ(ヒルガオ科)です。
無農薬でホウズキカメムシを駆除(防除)する方法
1.株を弱らせない
ピーマンは、花が咲いてから おおよそ2週間で実を収穫することができます。
大きくなった実を付けままにしておきますと、成り疲れて株が弱り、害虫につけこまれやすくなりますので、こまめに収穫するようにします。
2.風通しをよくする
ホウズキカメムシに限らずですが、野菜を害虫から防ぐ対策の一つは、風通しをよくすることです。
ピーマンやシシトウの内側に伸びる枝をサッパリ切って、風がよく通るようにします。
3.肥料の与え過ぎに気を付けて
肥料過多の株は、ホウズキカメムシやアブラムシ類が寄り付きやすくなりますので、元肥は控えめにし、収穫が始まりましたら様子をみて追肥をします。
4.敷きワラを利用する
※ わが家はエンバクの種をまいて栽培し、草マルチにしています
農学博士の木嶋先生によりますと、マルチフィルムを使うとピーマン・シシトウは浅根になりすぎて根の張りが悪くなるそうですので、敷きワラがおすすめです。
ホウズキカメムシが発生した時の対策
ホウズキカメムシは、野菜の葉裏に卵を産み付けますので、発見したら葉っぱごと取り除いて処分をします。
成虫のホウズキカメムシがピーマン・シシトウに付いているのを見つけましたら、補殺します。
手で触るのに抵抗がある場合は、ペットボトルに誘引してみてくださいね。
わが家は、袋に入れて処分するという原始的な方法で捕獲しております。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ホウズキカメムシの駆除方法」について、ご案内いたしました。
無農薬で野菜を栽培する場合、害虫につけこまれない環境づくりが大切であるということですね。
風通しをよくしたり、肥料を与え過ぎないなど、少しのお世話で、丈夫な株を育ててゆきたいですね。
[参考文献]
木嶋利男著「農薬に頼らない病虫害対策 (学研ムック 学研趣味の菜園)」
[参考サイト]
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