スポンサーリンク

サツマイモのツルを苗に!刈り取ったツルを来年の苗にする方法

sweetpoteto,naedori(20201014)

サツマイモを収穫するために一週間ほど前にカットする「ツル」は、カサが大きく処分するのに苦労しますね。

今回は 刈り取ったツルを来年の苗にする方法をご紹介いたします。

この栽培は、やさい畑 2019年秋冬号に掲載されている方法で、大阪府在住でいらっしゃる「でぐちよしとし」さんがご紹介されている興味深い苗づくりです。

わが家は今年初めてこのサツマイモの苗づくりに挑戦します。果たして成功するか否かドキドキではありますが、ご参考になさってくださいね。

スポンサーリンク

サツマイモの収穫前にツルを刈り取る理由

sweetpotato,companionplants (20201014)ツルの刈り取り前

sweetpotato,companionplants (20201014)-7ツルの刈り取り後(収穫前)

サツマイモを収穫する一週間ほど前に 地上部のツルを刈り取る理由は、でんぷんを流転させてイモを甘くさせるために行います。

この時、大量に出るサツマイモのツルを使って、来年用の苗に育てます。

この方法を編み出されたデグチさんは次のようにおっしゃっています。

サツマイモは、原産地の熱帯アメリカでは一年中育つそうですね。基本的に丈夫なので、秋のうちにしっかり発根させて、ある程度温度のある所で管理すれば、ちゃんと冬越しできます。

引用  やさい畑  2019冬号 108号 施肥を極める 

今年刈り取ったサツマイモのツルを来年の苗にする方法

サツマイモの収穫前に、元気のよいツルを選んで植木鉢に刈り植えして越冬させます。

この方法であれば、少しのスペースでいろいろな品種の苗をつくることが出来ます。

種イモの越冬は、温度や湿度の管理が難しいようですので、私のような初心者はこちらの方法が取り掛かりやすそうです。

手順

1.サツマイモのツルを採取します。
2.水に漬けてアブラムシなどの害虫を取り除きます。
3.植木鉢に仮植えします。
4.乾燥気味に冬越しさせます。
5.来年、苗採りします。

用意するもの

・ハサミ
・麻ひもなど
・水を入れたバケツ
・素焼きの5号鉢(口径15cm)
・大粒でない赤玉土・鹿沼土(養分が少ない土)
・プラスチックの板(植木鉢1個につき8~10cm四方 1枚)
・支柱

プラスチックの板はありあわせのもので構いません

手順(詳細)

1.サツマイモのツルを採取します。

sweetpoteto,naedori(20201014)-0

サツマイモの収穫1週間前~収穫するタイミングでツルを刈り取ります。

時期が早すぎますと越冬前にツルが伸びてしまい寒さに弱くなり、害虫の被害や霜で傷み、活着しづらくなるそうです。

出来るだけ元気の良い節間(葉と葉の間)が詰まったツルを選びましょう。

sweetpoteto,naedori(20201014)-2

先端から数えて7~8節の部分でカットします。

株元側の2節は、後ほど植木鉢に仮植えするときにじゃまになりますので、葉を切り落としておきます。

sweetpoteto,naedori(20201014)-3

2.水に漬けてアブラムシなどの害虫を取り除きます。

sweetpoteto,naedori(20201014)-4

サツマイモの葉や茎にアブラムシなどの害虫が付いていることが多く、越冬している間に増殖することがあるそうです。

そのため、ツル全体を丸ごと水に4~5分程度漬けてから、ゆすいで洗い落とします。

 

3-1.植木鉢に仮植えします。

サツマイモのツルを3~4本ずつ、切り口をそろえて2~3か所縛り 束ねます。

sweetpoteto,naedori(20201014)-5

sweetpoteto,naedori(20201014)-6

3-2.植木鉢にプラスチック板を差し込みます

植木鉢に土を入れて水で湿らせておき、プラスチックの板を中央に差し込みます。

板は小さめ(8~10cm四方)のもので構いません。

sweetpoteto,naedori(20201014)-8

3-3.束ねたツルを垂直に深く植え付けます。

sweetpoteto,naedori(20201014)-9

1鉢にサツマイモのツルを2束植え付けます。

プラスチック板の手前に束ねたサツマイモのツル1束を垂直に植え付けます。

ツルがぐらつかないように鉢底まで届く程度の深さ(10~15cm)に植えましょう。

そのあとプラスチック板の反対側に、もう1束を植え付けます。

3-4.支柱と麻ひもでツルが倒れないように固定します

鉢に2束植え付けましたら、鉢の中央に支柱を立てて麻ひもで束を縛り固定します。

sweetpoteto,naedori(20201014)-10

sweetpoteto,naedori(20201014)-12

4.乾燥気味に冬越しさせます。

根が活着しましたら日中は外に出し、夜は室内で管理します。真冬でも風のない晴れた日は外に出して育てます。

サツマイモのツルは、気温8℃程度が耐寒の限界で、夜はこれ以上低くならない場所で常に管理する必要がありますが、あまり室温が高すぎますと葉が育ちすぎて寒さに対する抵抗力が下がります。

越冬中は、葉よりも根っこの養生期間ですので 茎葉が伸びすぎないように水やりも外で日光浴をさせる時だけおこない、土が乾燥気味の状態で冬を越させましょう。

5.来年 苗採りします。

詳細は、あとの章「サツマイモの苗どり方法」にてご紹介いたします。

サツマイモのツルの越冬期間中のポイント

植木鉢を仕切る理由

とくに異なる品種のツルを1鉢で越冬させる場合は、仕切板が便利です。

仕切り板を植木鉢の間にさして、根の部分を区切っておきますと根が絡みませんので、来年の苗の植え付けをするときに作業がしやすくなります。

1鉢当たり6~8本のツルで

サツマイモのツルを3~4本1つに束ねてから植え付けますので、1鉢で6~8本仮植えすることが出来ます。

ツルがぐらつかないように、鉢底まで届く程度の深さ(10~15cm)に植えましょう。

土と鉢について

通気性のよい素焼きの5号ポット(口径15cm)がおすすめです。

土は、赤玉土や鹿沼土など、目が細かいもの(細粒)を入れましょう。

越冬期間中、肥料は施しません。

デグチさんの栽培のコツ

葉を広がらせない工夫

sweetpoteto,naedori(20201014)-11

デグチさんは、園芸用の支柱を真ん中に通してツルを立たせておくそうです。

そしてワイヤで上部を円形にした支柱をつくり、ツルが広がらないように工夫をされています。

わが家は麻ひもで葉の周りをゆるく縛っています。

越冬の管理場所について

デグチさんによりますと、サツマイモのツルはイモ本体より低温に強いようで、夜間と寒風の日だけは玄関内に取り込みんでいらっしゃるようですが、ツルがダメになることはなかったそうです。

なお、春までにはほとんどの葉が枯れ落ちて哀れな姿になるそうですが、しっかり生きているそうですので 諦めて処分しないようにしてみます。

ちなみに生長してツルが伸びすぎてしまいますと、冷害に遭いやすくなりますので、暖かすぎる室内での管理は避けたほうがよさそうです。

越冬させたサツマイモのツルの苗どり方法

越冬させたサツマイモのツルを苗どりする方法をご紹介いたします。

苗どりは、1本のツルを2~3cmほどの長さで切る方法、手間のかからない挿し穂にする2つの方法があります。

来年 実践しましたら写真を掲載する予定です。

1.1本のツルを2~3cmにカットする方法

越冬させたサツマイモのツルからは「芽苗」がたくさんとれます

デグチさんのご経験によりますと、芽苗は「紅あずま」「紅はるか」など、馬力のある品種に向き、「安納芋」のようなツルが細いタイプには向かないのだそうです。

採取するタイミング
・3月以降
・定植予定日から逆算して3週間前

用意するもの

・育苗トレー
・川砂(トレー5cmの高さになるくらいの量)
・トレーを覆うビニール

手順

1.芽のある部分のツルを2~3cmの長さにカットします。切る位置は、上下とも芽から1cm以上離します。

2.育苗トレーに敷いた川砂に発芽位置が上になるように芽苗を押し込み、ビニールでおおいます。

3.保温された芽苗が発芽し、葉が2~3枚以上になりましたら定植できます。

4.葉が2~3枚以上、外気が生育の適温(18~20℃)になりましたら、芽苗をスプーンで砂ごと軽くすくって根を起こし、手でそっと抜き取り、そのままウネやコンテナに植え付けます。

カットした苗の生育について

カットした苗の生育は、一般的な挿し穂よりも遅れるそうですが、最終的には10日程度の差に収まるのだそうです。

短い苗になるけど、大丈夫?

2~3cmにカットした芽苗は、一般的な苗(10cm~15cm)よりかなり短くなりますね。

これでちゃんと育つのかしら?と疑問に思いましたので、やさい畑編集部さんに問い合わせてみたところ、短くても1本の苗として扱ってよいのだそうです。

株間を30cmにし、通常の苗と同じように1本ずつ植え付けます。

成りは小ぶりになるようですが、2列ずつ植えても栽培できるでしょうとのことでした。

2.手間がかからない挿し穂にする方法

越冬させたサツマイモのツルを、保温しておいた苗床(ウネ)に直接植え付ける方法です。

種イモから採るより、性質のよい挿し穂になるのだそうです!

用意するもの

・黒マルチ
・トンネル用に覆うビニール2枚
・不織布

※徒長しないように、肥料は施しません。

手順(5月中旬に挿し穂を採る場合)

1.2月下旬に越冬させたツル苗を定植します。

植え付けの3週間前から苗床用のウネに黒マルチを張って、二重にトンネルをかけ、土を温めておきます。

2.越冬ツルの束をほどき、苗床に斜めに植えます。根が絡まっていますので、無理に分けずに2~3本一緒で構いません。

3.手厚く保温します。苗の上に不織布をベタ掛けして、内と外 二重のトンネルで保温します。

・3月下旬~ 日中はトンネルのすそを開けて換気します。
・4月初旬~ 不織布を取り、内トンネルは暖かい日は大きくめくります。
・4月中旬~ 不織布を外します。
・5月~   外トンネルを外し、風通しと日当たりをよくして しっかりしたツルにします。

挿し穂にしたツルはどうなる?

5月下旬~6月下旬の間に4~5回、1鉢の越冬ツル苗から、70~80本の挿し穂を採ることが出来ます。

太くしっかりした挿し穂ほど、イモのサイズや収穫が良くなります。

2~3日、日陰でしおれさせて定植前の2~3時間前に吸収させますと、つるぼけしにくくなります。

サツマイモのツルの観察レポート

2020年10月

sweetpoteto,naedori(20201023)

サツマイモのツルを植木鉢に植え付けて、1週間になりました。

乾燥気味に育てると良いとのことですので、土が乾いてきたら軽く水やりをしています。

みるみる葉がしおれて(枯れて)きて、非常に不安であります(笑)。

しかしながら、茎の部分はまだ元気そうですので、このまま静観してゆきます。

2020年11月

sweetpoteto,naedori(20201115)

11月になりました。

相変わらず土が乾いてきたら水やりをしています。

10月との違いは、サツマイモのツルから新しい葉っぱがニョキニョキ出てきたことです。

sweetpoteto,naedori(20201115-1)

植え付けた時の葉は完全に枯れてしまいましたので、ツルを傷めないように取り除きました。

sweetpoteto,naedori(20201115-2)

これでスッキリしました。

私が住んでいる地域(千葉県)はまだ霜が降りていませんが、夜は気候が1桁台になるようになってきましたので、夕方 玄関に置いて、翌朝 外に出すようにしています。

2020年12月

sweetpoteto,naedori(20201225)

年末になり、私が住んでいる地域も霜が降りるようになりました。

日中は毎日外に出して、16時頃に玄関に取り込んでいます。
いっとき葉が旺盛に生長しましたが、次第に枯れてきましたので枯れた葉を取り除きました。

じつは数回、家に取り込み忘れてしまったことがあり、霜にやられちゃったかな・・・と心配しましたが今のところ無事のようです。

sweetpoteto,naedori(20201225-1)

年の瀬というのに、新芽が出てきました。

サツマイモは強いですね。

2021年1月

sweetpoteto,naedori(20210107)

2021年になりました。

1月7日は朝から強風で、サツマイモの鉢が倒れてしまいました。

大型の植木鉢も転がってしまうほど 強い風でした。

風の強い日は気を付けないとですね。

2021年3月

sweetpoteto,naedori(20210303)

3月になりました。

晴れの日は毎日外に出し、午後4時頃に室内(玄関)に取り込む作業もすっかり日課になりましたが、サツマイモのツルは元気がなく、枯れてしまったように見えます。

陽気が暖かくなってきましたので、どれだけガンバッテ芽をを出してくれるか、祈る思いで期待をしております。

2021年4月

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-3

ついに4月になりました。

越冬させたサツマイモのツルは、4本中 2本生き延びてくれました。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-4枯れてしまったツル1

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-6枯れてしまったツル2

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-5生き延びたツル1

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-7生き延びたツル2

生き延びたツルは早くも芽が出ていますが、これを土に植え、苗に育てます。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo

デグチさんは育苗トレーに川砂を5cmほど入れてツルを育てておられますが、わが家は適当なトレーがないため、イチゴのパックにキリでたくさん穴を開け 代用してみます。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-2

水はけのよい種まき用の土を5cmほど入れました。大丈夫でしょうかね(不安)。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-8

鉢からツルを抜き取ります。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-10

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-12

芽のある部分のツルを2~3cmの長さにカットします。切る位置は、上下とも芽から1cm以上離します。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-13

土に発芽位置が上になるよう芽苗を押し込みます。

すでに芽が出ていますが、これで良いのでしょうか・・・。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-14

たった2本のツルからでもたくさん芽苗のモトをとることが出来ました。

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-16

デグチさんは育苗トレーにビニールを覆うようですが、わが家はプラスチックの蓋付きのケースに入れ、日当たりの良い窓際に置きました。

枯れたり腐ったりしなければ、さらに葉が増えてゆくはずですね。

約1か月 観察してゆきますが、なんだか不安です。

2021年5月

5月9日

20210509_sweetpoteto,satsumaimo-12

4月の終わりから、夏野菜の種まきや苗の植付けでサツマイモの苗のことに気が回らなかったせいで、ご覧のように苗を枯らせてしまいました。

こ、ここまで来て、痛恨の極みです。

20210509_sweetpoteto,satsumaimo-12

唯一残った苗です。まだ短いですね。。

なんとかこれだけでも植え付けにこぎつけたいところです。

5月10日

20210510_sweetpoteto,naedori

昨日、苗を枯らしてしまったことをレポートいたしましたが、ダメ元で水やりをしてみたところ、なんとその翌日 見事に再生しておりました。

恐るべし、サツマイモの生命力です。

5月14日

20210514_beniharuka,sweetpotato

サツマイモの苗の植え付け時期になったため、生き残った3本の苗を植え付けることにしました。

20210514_beniharuka,sweetpotato-2

約30cm間隔で植え付けます。

20210514_beniharuka,sweetpotato-3

小さい苗の割に、根っこが長く伸びていたことに驚きました。

挿し芽をしてちょうど1か月です。ひと月でこんなに根が伸びるのですね。

20210514_beniharuka,sweetpotato-4草マルチ前

20210514_beniharuka,sweetpotato-5草マルチ後

水やりは、前の日に雨が降ったので行いませんでした。

昨年まで黒マルチを張っていましたが、今年は畑に生える雑草を刈ったものでマルチングしました。

20210523_satsumaimo,sweetpoteto

植え付けから9日後、事件がおこりました。

どうやらネキリムシにやられてしまったようです。

20210523_satsumaimo,sweetpoteto-2

3つとも、見事に切られてしまいました。

根っこはそのままにしていますので、新たに葉が生えてくることを願っておりますが、今回ばかりは難しいかもしれません。

まとめ

20210411_sweetpoteto,satsumaimo-11

大量に出るサツマイモのツルを来年の苗に育てる方法について、ご紹介いたしました。

わが家は今年初めての挑戦で、試行錯誤しながらも、なんとか3本植え付けることが出来たとほっとしたのも束の間、ネキリムシと思われる害虫に胚軸を切られてしまいました。

ここにきて、痛恨の極みではありますが、根が再生してくれるかどうか、しばらく様子を見てゆこうと思います。

弊ページに何度かご訪問くださった方もいらっしゃるかと思います。

長きにわたり、ありがとうございました。

初年の反省点をふまえ、この秋もサツマイモのツルから芽を採って来年の植え付けにチャレンジしたいと思っておりますので、またのご訪問をお待ちいたしております。

[参考文献]

やさい畑  2019冬号 108号 施肥を極める

created by Rinker
¥922 (2021/06/14 00:19:46時点 Amazon調べ-詳細)
B07XV71C2G
スポンサーリンク
キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に一区切りして、現在はコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつ、古き良きモノ・慣習を大事にしながら丁寧に暮らしてゆくことを目指しています。

スポンサーリンク
カジトラ