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4月の農作業|昔農家さんから学ぶ農事歴

sakura★

日に日に 日差しが温かみを増し、春の花が咲き始める4月になりました。

今回は、昔農家さんから学ぶ、4月の農作業について、ご案内いたします。

昔の農家さんは、私たちよりも はるかに季節の移り変わりに敏感で、植物や動物の動向などを観察しながら、農作業を行っていました。

先人の知恵は、現代を生きる私たちの野菜づくりのヒントになるものが数多くありますので、参考になさってください。

※ 掲載の画像はすべてイメージです

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昔農家さんから学ぶ4月の農作業について

桜の開花を目安にする畑仕事

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4月(旧暦3月)、昔農家さんは 桜の花が咲くことを目安に、農作業を行っていたと言われています。

江戸時代の桜は おもに彼岸桜でしたが、ソメイヨシノの開花日とほぼ同じようですので、あなたがお住いの地域の桜の開花を目安にされるとよいでしょう。

彼岸桜の開花を見て、茄子の種をまく。

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「彼岸桜の開花を見て、茄子の種をまく」は、別の記事(3月の農作業|昔農家さんから学ぶ農事歴)にてもご紹介した自然暦です。

桜は3月に咲く地域と、4月に咲く地域がありますので、重ねてのご案内になります。

桜が咲く頃、茄子の種まきのほかに、トマトやピーマンなど、ナス科野菜の種をまくことも出来ます。

ソメイヨシノ開花・アブラナ科開花

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ソメイヨシノや、アブラナ科の花が咲き始めましたら、春野菜の種まき、春ニンジンなどの種まき、ジャガイモの植え付けを行います。

ソメイヨシノ満開

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ソメイヨシノが満開の頃、春ダイコンなどの種まき、サツマイモの伏せ込みを行います。

彼岸桜が散る頃、瓜、胡瓜、西瓜、胡南瓜の種をまく。

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桜が葉桜になる頃、キュウリなど、ウリ科野菜の種まきを行います。

ウリ科の作物は、ナス科に比べて育苗期間が短いため、桜の散る頃、種まきの時期を少し遅くして加減をしているあたりは、昔農家さんがいかに野菜を熟知しているかがうかがえますね。

4月の農作業(例)

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※地域によって前後します。(参考文献 久保田豊和著「新版 暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二ヵ月」)

4月の農事歴

私たちは現在 新暦(太陽暦)にて暮らしておりますが、江戸時代以前の農家さんたちは、旧暦にて農作業を行っておりました。

現代においても旧暦の農事を参考にしますと、野菜づくりの良き指標となるかと思いますので、参考になさってください。

4月の農事歴[旧暦3月(弥生)]

1日
2日
3日
4日 清明(旧暦3月1日頃)
5日
6日 玄鳥至る
7日
8日
9日
10日 鴻雁北にかえる
11日
12日
13日
14日
15日 虹始めてあらわる
16日 土用入り
17日
18日
19日
20日 穀雨
21日
22日 葦始めて生ず
23日
24日  
25日 霜止んで苗いずる
26日
27日
28日
29日
30日 牡丹花咲く

参考文献 久保田豊和著「新版 暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二ヵ月

清明(せいめい―新暦4月4日頃)

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清涼明潔、空が晴れ渡り、すべての植物が清々しく生き生きしてくる頃です。

玄鳥至る(つばめいたる―新暦4月6日頃)

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ツバメが南から渡ってくる頃です。

鴻雁北にかえる(新暦4月10日頃)

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昨年の秋に飛来したガンが北に帰ってゆく時期です。

虹始めてあらわる(新暦4月15日頃)

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雨上がりの空に、虹が見えるようになる頃です。

朝は西、夕方は東の空にうかびます。

土用入り(どよういり―新暦4月16日頃)

立夏の18日前です。

穀雨(こくう―新暦4月20日頃)

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穀物の生長を助ける雨が降る時期です。

田んぼや畑の準備が整う頃に、春の雨がやさしく降り出します。

霜止んで苗いずる(新暦4月25日頃)

霜が降りなくなる時期で、苗代の稲苗が大きくなってきます。

牡丹花咲く(新暦4月30日頃)

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牡丹の花が咲き始める頃です。

まとめ

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4月の農作業と農事歴について、ご案内いたしました。

昔農家さんは自然と共存しながら農作業を行い、私たち現代人よりも、はるかに季節の移り変わりに敏感でした。

先人の知恵は、今を生きる私たちの野菜づくりのヒントになるものが数多くありますので、参考にしていただければ幸いです。

[参考文献]

新版 暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二ヵ月

[画像提供]

穀雨(Unsplashpanxiaozhen)

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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