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キュウリの種をまく時期はいつ?種まき・植え付け・お世話のコツをご紹介いたします。

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「キュウリの種をまく時期、植え付け、お世話のコツ」などについて ご案内いたします。

家庭菜園で、キュウリの苗を購入して育てるのも楽しいですが、ハードルを少しだけ上げて、種まきから始めますと キュウリを愛しむ気持ちがより深まるかと思います。

木嶋先生が紹介されている栽培は、キュウリの特性がよくわかる方法ですので、参考になさってください。

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キュウリの種をまく時期について

彼岸桜が散る頃、瓜、胡瓜、西瓜、胡南瓜の種をまく

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昔から、キュウリの種のまき時は、「桜の花が散る頃」と言われています。

江戸時代、農村振興を主眼にしていた水戸藩は、安政の改革に際し(1850年代)、「東郡田畠耕方並草木目当書上とうぐんたはたたがやしかたならびにそうもくめあてかきあげ」という書物が藩に提出されました。

この書物は、関東の農作業について記されたもので、

彼岸桜が散る頃、瓜、胡瓜、西瓜、胡南瓜の種をまく

という記述があります。

江戸時代の桜は彼岸桜で、私たちが馴染み深いソメイヨシノは明治時代に普及されましたので、まだこの時代には存在していません。

この書物にある、「桜の散る頃」は、一般地で18℃以上の時期にあたり、ウリ科野菜の種まきの適期に相当します。

キュウリの種まきの時期について

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、キュウリは18~28℃の温暖な気候を好む野菜で、12℃以下になると生育が止まるのだそうです。

あなたがお住いの地域が、18℃以上になりましたら、キュウリの種をまく時期に入ったことになります。

キュウリの系統について

キュウリには2つの系統があります。

華北系

鮮やかな緑色のキュウリで、イボが白いものです。

最近は、華北系の品種が主流になっているようです。

華南系

皮が黄色く、イボが黒いのが特徴です。

[参考サイト]キュウリの華北系・華南系

キュウリのなり方について

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キュウリは、各節に連続して実がなるタイプ「節成り」と、伸ばしたツルに飛び飛びに実を付けるタイプ「飛び成り」があります。

節成りタイプ

生育の初期から各節に連続して雌花が咲き、それがすべて実になります。

スタート時からたくさん実を付けますので、水や追肥をしっかり行う必要があります。

飛び成りタイプ

キュウリの実は連続してなりませんが、時間をおいて実をつけるため、株の体力維持が持続し、長期間 栽培を楽しむことが出来ます。

キュウリの種まき・植え付け・お世話のコツ

キュウリの種まきのコツ

キュウリの種まきは、桜が散る頃(18~28℃)から行います。

苗を植え付ける30日前に、種をまくのがポイントです。

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ウリ科の野菜は、たくさん種をまかれることを嫌がるようですので、ポリポットに2~3粒、種の向きを同じにしてまきます。

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そして、本葉が1枚の頃、子葉のかたちがきれいなもの(病害虫におかされていないもの)を残して、ほかは株元からカットし、本葉3~4枚になるまで育てます。

キュウリ苗の植え付けのコツ

苗を植え付ける前に支柱立て

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キュウリの苗を植え付ける前に、支柱を立ててネットを張っておきますと、スムーズに作業を行うことが出来るかと思います。

キュウリはぐんぐん生長しますので、180cm以上ある支柱がおすすめです。

キュウリ苗の植え付け

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ポリポットで育てたキュウリ苗の本葉が3~4枚に育ちましたら、いよいよ植え付けです。

苗の植え付けは晴天の日を選び、早朝、水を張ったバケツにポットごと浸けブクブクさせます。

バケツからポットを出し、2~3時間 日陰においてしっかり水を吸わせた後、午前中に植えつけます(※1)

苗は、株間60cmで植え付けます。この時ネギと一緒に植えつけますと、病害虫から守られます(※2)

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※1~2につきましては、本文最後の関連記事を参考になさってください。

キュウリのお世話のコツ

敷き藁

キュウリは、地中の浅い部分に根を張る性質がありますので、根が活着しましたら、強い草勢を維持するため、株元に薄くワラを敷くのがおすすめです。

ワラは、地表がやや見える程度に敷くのがポイントで、たっぷり厚く敷いてしまいますと、キュウリの根がワラと土の中に伸び、乾燥しすぎたり湿り過ぎたりします。

なお、ワラの敷き方は、ウネと並行にします。垂直に敷きますと、かやぶき屋根と同じ構造になり、水が浸透せず通路に流れてしまいます。

追肥は基本まめに行います

基本的に、2週間に一度、追肥をしますが、キュウリの生長を見ながら行うのがポイントです。

葉が濃すぎたり、反対に薄かったり、キュウリをよく観察して行います。

キュウリの整枝

キュウリの5節目までのわき芽(ツル、雌花、雄花)は、すべて手で取り除きます(かきとると言います。)

わが家は、園芸家の深町貴子さんの整枝方法を行っています。

まとめ

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「キュウリの種をまく時期、植え付け、お世話のコツ」などについて ご案内いたしました。

家庭菜園で、キュウリの苗を購入して育てるのも楽しいですが、ハードルを少しだけ上げて、種まきから始めますと キュウリを愛しむ気持ちがより深まるかと思います。

なお、キュウリの整枝方法につきましては、園芸家の深町貴子さんのやり方が分かりやすく、わが家はこちらを採用しております。

[関連記事]

※1 野菜苗の植え付けの裏ワザ!水やりしないで元気に育てる「ブクブク植え」をご紹介します

※2 キュウリのコンパニオンプランツ栽培|空間を有効に利用して病気予防と害虫忌避

[深町貴子さのYouTube_パート1]

[深町貴子さのYouTube_パート2]

[節成りキュウリの種]

[飛び成りキュウリの種]

[参考サイト]

田舎の本屋さん「日本農書全集38 地域農書3 東郡田畠耕作方並草木目当書上・他」

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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