サポート付き貸し農園「シェア畑」を利用して2年。
2回目の夏野菜の収穫が終わりました。
今回は、どれくらい野菜を収穫できたか、レポートいたします。
シェア畑で野菜を作ってみたいと思われている方で、実際どれくらいの収穫量なの?と、疑問に思われている方もいらっしゃるかと思いますので、このページをご参考にしていただけたら幸いです。
2019年「シェア畑」で栽培した春夏野菜
2019年の春~夏に栽培した野菜は、下図のとおりです。
私が利用している区画は10平米で、左から1番ウネ~4番ウネと呼んでいます。
※ 上記の図はシェア畑公式ページの野菜の絵を引用して作成
2019年「シェア畑」で収穫した春夏野菜
シェア畑で収穫した春夏野菜の収穫量を、表にしました。昨年より「出来が良く・たくさん収穫できた」というのが、感想です。
1ウネ(いちご)
「宝交早生」(ほうこうわせ)という品種を10苗植えました。
収穫量は、おおよそ30粒ほどでした。苺のパック2つくらいですね。
栽培期間 2018年9月~2019年5月
露地栽培の苺の収穫時期は、5月頃なんですよ。年末頃からスーパーマーケットに出回り始める苺はハウス栽培なのです。
土づくり~苗の植え付け
シェア畑で栽培する苺は、前の年の9月中旬に土づくり、10月の中旬に苗の植え付け、そして厳寒の冬を耐え抜いて、3月頃から花が咲き始めます。
人口受粉も自分で行います
苺の花は、風やミツバチで自然受粉するほかに、人工授粉(めん棒や指先でチョンチョン花を触る)をしてあげます。
収穫は5月頃
無事に受粉した苺の花が実をつけるのは5月頃です。
花がたくさん咲いたので、いっぱい収穫できるかな~とウキウキしていましたが、思っていたより収穫できませんでした・・・。
シェア畑のアドバイザーさんに相談ところ、原因はいろいろ考えられますが、「結果的に受粉しなかった」のではないだろうかと。
この根拠は、苺の花が咲いたときに、ミツバチや風に頼りすぎて、人口受粉をほとんどしなかたから。防虫ネットを張りっぱなしにして、ミツバチがネットの中に入れなかったのが原因かもしれないとのこと。
来年はこの教訓をもとに、栽培したいと思います。
2ウネ(ミニトマト)
「プチぷよ 」という品種を1苗 栽培しました。収穫量は93個!
1本の苗で100個近く収穫できたので、とても嬉しかったです。
面白い名前のミニトマトですが、これがまあ美味しかったこと!
来年、ミニトマトを栽培しようと考えていらっしゃる方に、是非おすすめしたい品種です。シェア畑の選定する野菜の品種は、実に美味しいのです。
栽培期間 2019年4月~8月
4月の中旬に土づくりをして、4月の下旬から5月の頭に苗を植えます。
トマトに近くにコンパニオンプランツの「バジルの種」も一緒にまきます。バジルもたくさん収穫できたので、ソースにしました♪
トマトの水やりは勉強になります
梅雨が明けて夏を迎えると、トマトは一気に成長します。
ご存知かもしれませんが、トマトは乾燥を好む野菜なので、水やりはあまり行いません。トマトの葉のうぶ毛から水分を吸収します。
水やりを控えなければならないトマトも、あまりにも土がカラカラに乾燥するのも良くないようなので、そのさじ加減が結構大変でした。
わき芽を摘む作業
トマトの茎は、放っておくと、わき芽が生えて、うねうねと伸びてゆき、トマトの実が大きく育たなくなります。そのため、わき芽を摘む作業がとても重要になってきます。
今年はうっかり摘み忘れがあり、みるみる立派な茎にそだってしまい、不格好なトマトの木になってしまいました。
来年は、わき芽とりをもう少し頑張らないと!
収穫は6月終わり~8月中旬
昨年(2018年)の収穫量は、30個程度だったので、今年もあまり期待をしていなかったのですが、100個近くも収穫できました。
長梅雨と、急激な猛暑でトマトも体力的にキツかったと思うのですが、よく育ってくれました。
最後はカナブンに集られて(たかられて)、20~30個くらい食べられませんでしたが、シェア畑のアドバイザーさんによると、「カナブンが集るトマトは美味しい」んですって。
2ウネ(きゅうり)
「シャキット」という表面がイボイボしているのが特徴の品種を1苗植えました。
収穫量は12本でした。
栽培期間 2018年4月~2019年8月
4月の上旬に土づくり、4月の下旬~5月の頭に苗を植えます。ミニトマトと同じタイミングです。
きゅうりの栽培は最初が肝心
合掌仕立て
きゅうりの栽培は、「合掌仕立て」というかたちの支柱を立てて、ツルをはわせるためにネットを張ります。
この作業に、シェア畑 1年目は大変苦しみ、朝から夕方までかかってしまいましたが、2年目の今年は、難なくクリア。30分程度で組み立てることができました。スキルが少しずつアップしてきたのかな?
わき芽・小ツルの摘み取り
また、きゅうりは、苗の植え付けから30cmほど成長するまでのお世話も重要で、地面から30cm(6番目くらいの節)までのわき芽や小ツルを手で摘み取らなければなりません。
追肥と水やりに心をかける
きゅうりは、初めて実が付いたら追肥を行います。それ以降は1か月に1回程度、追肥をします。
また水が大変大好きな野菜なので、水やりは欠かさずに行います。水が不足したキュウリは、曲がってしまうんですよ。
収穫は6月の終わり
6月の終わり頃から収穫することが出来ます。今年は順調に育ってくれると踏んでいたのですが、長梅雨のおかげですっかり弱ってしまい、梅雨が明けた頃には枯れてしまいました。残念です。
2ウネ(ツルムラサキ)
ホウレンソウの味に似ている「つるむらさき 」は、茹でて食べます。ゆでるとモロヘイヤのような粘りがでます。栄養価が高く、病害虫に強いので育てやすいツル野菜です。
収穫量は・・・不明(笑)。とにかく大量に収穫できました。
栽培期間 2018年5月~2019年8月
きゅうりと同じウネに種をまきます。きゅうりと同じネットでツルを這わせて栽培します。
栽培はラクチン!
野菜作りをして感じたことは、「ツル野菜は簡単に育てられる」ということです。このツルムラサキも非常に育てやすくて、たくさん葉っぱを収穫して茹でて冷やして、かつお節とお醤油で食べていました。
3ウネ(オクラ)
「オクラ」の収穫量は、20本でした。
日照不足だったせいか、成長があまりよくなくて、思ったより収穫できませんでした。わたしが利用しているシェア畑全体があまり育っていないという事を聞きました。
ちなみに2018年は、100本以上収穫できました。
栽培期間 2018年5月~2019年9月
5月の下旬に土づくり、6月の初旬にタネをまきます。
オクラの種は、マルチに穴を開けて5粒まきます。
枝豆や大根などの野菜は、芽が出てきたら成長するごとに間引きをしますが、オクラは間引きをしません。なぜなら「競争して成長させる野菜」だからなんですよ。
収穫は7月~9月の終わりまでたっぷり楽しめます
オクラはうまく育つと100本くらい収穫できるすごい野菜なのです。
成長が早いので、早め早めに収穫するのがコツです。
トマトやキュウリの収穫が終わってちょっと寂しいときに、オクラを食べて元気を出していました(笑)。
3ウネ(なす)
「千両二号」という品種を 1苗植えました。収穫量は22本!(10月に入りましたが、いまだ栽培中です)
昨年は5~6本だったので、大進歩です。
栽培期間 2019年4月~9月
4月の頭に土づくり、下旬に苗の植え付けをします。うまく育てば9月の終わり頃まで収穫することが出来ます。
なすの支柱立てと、枝の取り除きが難しい
支柱の3本仕立て
なすの苗が大きくなってきたら、支柱を3本立てて枝を支えます。なすの実は大きくなると1個でも重いですよね。実の重みで枝が折れてしまうのを防ぐために、枝を支柱に吊るすように支えて揚げます。
枝の剪定が難しい
なすの枝も、好きなだけ伸ばして良いわけではありません。V字に伸びた枝とその直下から生えた枝を残して、それ以外の枝は全て取り除きます。
これが、実物(なすの木)を見ると、どうにもこうにも分からない!今年もシェア畑のアドバイザーさんにつきっきりでレクチャーして頂きました。
来年もがんばります。
秋なす用に更新剪定
秋以降もなすを収穫したい場合は「更新剪定」を行います。私は今年 初めてチャレンジして大成功しました。
夏に栄養を使い果たした枝を短く切り詰めて、根っこをスコップでガシっと切って肥料をあげて、株を若返らせる方法です。
これを行うことにより、お盆を過ぎた頃からかたくなってくるナスが、再びみずみずしい実を付けるのです!
「更新剪定」は失敗するリスクもありますが、今年は9月いっぱいまで収穫することが出来ました。
3ウネ(ピーマン)
「京波」という品種を 1苗植えました。収穫量は141個!(まだ栽培中です) 1苗でこれだけ収穫できたのは「大成功」でしょう。
肉厚で、みずみずしくてたいへん美味しいピーマンですので、オススメします。
栽培期間 2019年4月~9月
4月上旬に土づくり、5月の頭に苗を植えます。
あまり手がかからないピーマンの栽培
今年栽培した感想は、トマトやなすに比べて、「手がかからない」でした。
苗が大きくなるまで、「わき芽とり」を一生懸命やって、水やりもボチボチ程度だったのですが。
お家のプランターでも作れそうですね。
収穫は6月の後半~9月の終わり
今年はシェア畑に行く度に、手のひら一杯にピーマンを収穫するほど「大豊作」でした。瑞々しくて味も良く、とっても美味しいピーマンでした。
4ウネ(葉物野菜)
シェア畑は、葉物野菜の種類が充実しています。
自分の好きな種をまくことが出来るので、とっても楽しいですよ。
2019年もいろいろ栽培しました。株、ちぢみホウレン草、レタス、ルッコラなどなど。
シェア畑は、「無農薬、有機農法」ですので、収穫したその場でパリっと食べちゃっても平気なんですよ。
4ウネ(玉ねぎ)
「アーリーレッド」という生でも食べられる品種を、苗で植えました。収穫量は9個でした。
肉厚で、みずみずしくてたいへん美味しい玉ねぎですので、オススメします。
栽培期間 2018年10月~2019年5月
玉ねぎは、昨年の11月に苗で植えました。10月の中旬に土づくりをします。
ひょろりとした苗が、本当にまるまるした玉ねぎに成長するか不安でしたが、病気になることもなく無事に収穫することが出来ました。
親戚や友人にお裾分けしてしまったので、自分はほとんど食べられませんでしたが、美味しい!と評判が良かったです。
収穫は5月の下旬の晴れの日に
玉ねぎの収穫は、「晴れた日の3日後の午前中が良い」と言われています。
なぜなら、湿った土が付いたまま収穫してしまうと「傷みが早く、病気の原因」につながるからなんですって。
玉ねぎは、5月頃から葉っぱが枯れ始めて倒れてきます。これが「収穫の合図」なんですよ。野菜もちゃんとサインを出してくれるんですね。
4ウネ(じゃが芋)
「きたあかり」という種を 6個植えました。収穫量は47個!
キタアカリは「甘みが強く、ホクホクした食感」のじゃが芋です。切り口が黄色いため、別名「くりじゃが」と呼ばれています。
栽培期間 2018年3月上旬~2019年6月
新じゃがは6月頃から出始めますよね。それを植える時期が前の年の3月ということをご存知でしょうか。野菜作りをする前は、種まきや苗を植える時期のことなど、まったく考えたことはありませんでした。
じゃが芋は、お世話が楽!
じゃが芋は、一般的な野菜のような「土づくり」が要りません。
深さ10cm程度の溝を掘って、タネ芋と必要な分の肥料を置いて、土をかぶせます。水やりも行いません。
芽が出てきて15cmくらいの高さになったら、元気の良い芽を2つほど残して残りの芽をハサミでカット。このタイミングで追肥と水やりをするだけです。
収穫時期は6月
殆ど放置状態のじゃが芋は、株が倒れて葉っぱが黄色く枯れて始めたら「収穫の時期」です。
スコップなどで掘り起こして収穫します。梅雨に入る前に収穫するようにします。
「シェア畑」で栽培する野菜の収穫量について
シェア畑で栽培する野菜の苗は、トマト1本、なす1本など、少ない数でこなしてゆきますので、大収穫を狙うことは難しいと考えます。
ただ今年はピーマンが1苗で、140個以上収穫できましたので「大豊作」となりました。
したがいまして一概に、「シェア畑で野菜はたくさん育てられないよ」とも言い切れないかなと思います。
野菜作りにおいて、お世話も大切ですが「天候」に左右されることを思い知らされました。
一生懸命お世話をしても、一晩の台風、一週間雨が降らない、太陽が出ないなどなど、気象次第で野菜の成長が振り回されてしまいます。
これはシェア畑に限らず、農家さんにも言えることですね。
シェア畑は、台風などの不測の事態にメールでアドバイスを送ってもらえますし、常に菜園アドバイザーさんの助言をもらえますので、たいへん勉強になり、困ったことが必ず解決できるので、初心者にとって、ありがたい貸し農園であることを痛感しています。
私が不得意な種まきも(なかなか芽が出ないのです)、原因をレクチャーしてくださったりと、とても手厚い指導のもと日々精進しています。
ずぶの素人が、シェア畑を利用して2年。ここまで野菜を栽培できるようになったのは、「手厚いシェア畑のフォローのたまもの」と、言えるでしょう。
まとめ
2019年の春夏野菜の収穫量をレポートいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
ピーマンのように、1本の苗から、100個以上収穫できた野菜もありますし、10苗植えても30個程度しか実が成らなかった苺のように「ちょっと残念」な結果もありました。
野菜の栽培は、たとえ1本の苗でも、気候などの条件がよく、丁寧にお世話をすれば、十分に野菜を収穫することが出来るということが分かってきました。
シェア畑で野菜作りを初めてみようかなと思われている方は、いきなり契約される前に、まずはお近くのシェア畑で、「無料見学」をされてみてはいかがでしょうか。
土や、野菜を向き合う時間はとても尊く、野菜づくりのノウハウを習得できることが喜びになると思います。
[シェア畑公式サイト]