今年からトマトの脇芽を発根させて挿し木にする栽培を行っております。
最初の頃は、失敗もほとんどなく順調に発根していたトマトの脇芽が、ある時からまったく発根しなくなり、茎がやわらかく腐ってしまう現象が続きました。
ことごとく失敗を繰り返しながら、何度も挑戦していたところ、再び発根させることができるようになりました。
今回は、トマトの脇芽が発根しない考えられる原因と、対策についてご紹介いたします。
※ 本ページは個人の経験をもとにご紹介しております。すべてのトマトの脇芽が発根するものではございませんことを、ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。
トマトの脇芽が発根しない考えられる原因
順調から絶不調へ
トマトの株がまだ若い頃(草丈が低い頃)の脇芽(直径15cm)を水に浸けておいたところ、2~3日で白い根が出始め、1週間後にはたくさんの根が出てきました。
中には茎がやわらかくなって傷んでしまったものもありましたが、あらかた発根に成功し、挿し木の準備は順調でした。
※ 何度行っても茎がやわらかくなっていた頃
そしてある時、もう少し大きく生長した脇芽を発根させてみようと思い立ち、今までよりやや大きめ(直径20cm)の脇芽を水に浸けてみたところ、全ての茎がやわらかくなって傷み、幾度行っても、ことごとく発根に失敗しました。
1.発根しない感がられる原因「ただちに水に浸けなかったため?」
※ 水を張ったバケツに脇芽を即座に入れても発根しなかった頃
若く小さい頃のトマトの株は、脇芽が新鮮だったのではないかと思います。
その証拠に、畑で脇芽をカットしてそのまま持ち帰り、家で水に浸した場合でも、比較的容易に発根したからです。
ところが、大きく生長した株からかき採った脇芽は、何度行っても茎がやわらかく傷み、発根どころではありませんでした。
つまり、水の吸い上げが出来ないのです。
このことから、脇芽は、かき取った直後に水に浸けませんと、ほんの数分間でも命取りとなり、水を吸わなくなるのではないでしょうか。
それに気づいて、わき芽をカットする際、そばに水を用意してすぐに水上げを行ってみましたが、やはり数日後には茎がやわらかくなり発根しない失敗が続きました。
2.発根しない原因「葉を取り除かなかったため?」
カット前
カット後
トマトの脇芽の発根に失敗する日が続いていたある日、自然農法家 高内実さんの動画を視聴している時に、あることに気が付きました。
それは、ナスを挿し木にする際、大きな葉を半分に切って水上げをされていたのです。
私が失敗を繰り返していたトマトの脇芽は、葉が旺盛に茂っておりました。それが、発根しない萎れの大きな原因だったのではないかと思い付きました。
そこで、トマトの脇芽をかきとるタイミングで、葉もあらかたカットしたものを水に浸けて数日置いておいたところ、ようやく白い根が出てきたのを確認することができたのです。
※ 一か月ぶりに発根しました
トマトの脇芽を発根させる方法
脇芽をカット後、直ちに水上げを
トマトの脇芽をかき取りましたら、すぐに水に浸けます。
トマトの育て方.comさんのサイトによりますと、脇芽を切り離した後、時間が経てばたつほど、切り口が乾いて細胞が死に、水の吸い上げがうまくできなくなるのだそうです。
葉をカットする
私がことごとく失敗を繰り返した時に使用したトマトの脇芽は、幾分生長が進んだもので、大きな葉が何枚も付いていました。
自然農法家 高内実さんの動画は ナスの挿し木でしたが、いずれの植物でも挿し木にする場合、大きな葉は水分を蒸散させる原因になるようですので、少しの葉を残して取り除くとうまくいくように思いました。
室内で管理します
まだ根が出ていない脇芽は、高い気温と強い日差しを浴びますと、たちまち萎れてしまいます。
わが家は、5月の下旬~6月下旬の約1か月間 行いましたが、全て室内で水上げいたしました。
日差しのない室内でも発根しましたので、おためしになってみてください。
まとめ
早摘み・遅摘みは関係なさそうです
トマトの脇芽が発根しない原因と対策について、ご案内いたしました。
挿し木に利用するトマトの脇芽は、トマトの株がまだ若い早摘みのものでも、幾分生長した株からかき取った遅摘みのものでも、条件が良ければ、発根することが分かりました。
🍅 脇芽をかき取る⇒間を置かず、すぐに水に浸けます。
🍅 先端の葉を数枚残す程度で、残りの葉はすべて取り除きます。
🍅 水上げは、室内(日陰)で行います。
🍅 一週間ほどで発根します。
この方法は、個人の見解によるもので、すべての脇芽が発根するものではございませんが、参考になさってみてください。
[参考サイト]トマトの育て方.com「トマト 挿し木 失敗」