髭剃りはドイツ製に限る。
デザイン、性能などすべてにおいて、私はドイツ製品は完成度が高いと思っている。
今日は男の小物シリーズ「髭剃り」についてお話しよう。
ブラウンミクロン2000
格別の髭剃り
若い頃からT型二枚刃を使っていたが、社会人になり多忙な日々を過ごすようになった私は、電気シェーバーも併用するようになった。
その時出合ったのが、「ブラウンミクロン2000ユニバース」。
素晴らしい剃り心地は手剃りに勝るとも劣らない性能だ。
安給料には厳しい出費であったが、費用対効果、長寿命の面からも良い買い物であったと思う。
しかしながら取替え用内刃を入手するのが難しくなったため、その後色々買い換えてみたが、2000ユニバースを越えるものには出合うことはなく、再びT型カミソリ専門となった。
T型カミソリは二枚刃、三枚刃から五枚刃、果ては肌当たりを良くするよう追加された樹脂製素材付きのもの等々 次々と買い換えた。
その上カートリッジ式替刃もごく頻繁に交換するようになり、これも非常に財布を圧迫した。
それもこれも、2000ユニバースの剃り味をもう一度得てみたいとの願望によるものだった。
メルクールの髭剃り
試行錯誤の中 ある日、義父が髭を当たっている姿を見た。
何気なく髭剃りをみると、なんとフェザーの両刃一枚刃。これだと閃き、早速購入。
選んだのは「メルクール」のクロームメッキのホルダー。なぜかこれもドイツ製。やはり私はドイツに弱いようだ。
最初に手にとって感じたのはその持ち重り。
男の道具はある程度の重量が必要であると至極納得。
またその深剃り性能にはもっと驚いた。
複数刃使用の頃とは全く髭の伸びが違う(もちろん伸びが遅くなる)。
それ以降、メルクールの髭剃りは無くてはならない友となっている。
嬉しいことにこのホルダーはフェザー社製両刃が使用可能。交換頻度も以前ほどではなくなり、財布にも大変優しい。
亡き義父の姿
髭を剃るたびに思い出すのは、今は亡き義父の姿である。
その義父が遺してくれたものが、大量に買い溜めされたフェザーの替刃。
残りの人生、私は髭剃りに出費することはなさそうだ。
シェービングブラシ&カップを揃えたいところだが、そこまでは必要としていない。缶入りのシェービングフォームで十分と考えている。
文明の利器を取り入れることも重要だ。
まとめ:おすすめしたい髭剃り
このページをしたためるにあたり、ブラウンミクロン2000ユニバースを起動させたところ、懐かしい音を発しながら元気に回った。
約30年前もの機械がこんなに元気とは、恐るべしドイツ製である。
ブラウンミクロン2000は入手困難のため、君におすすめしたい髭剃りは、「メルクール」である。
両刃一枚刃は慣れないうちは流血必至であるが、男は血を恐れてはならない。
T型カミソリを使っては捨てる生活から卒業し、「男の小物」を手に入れてみてはいかがだろう。
道具には思い入れが宿る。
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