ニンジンの葉で作る防虫スプレーを、ご紹介いたします。
材料は、ニンジンの葉と水だけで 簡単にお作りいただけます。
このスプレーは、農学博士の木嶋利男先生が紹介されているもので、無農薬で野菜を栽培されている方におすすめです。
ニンジンスプレーで、害虫が寄り付かなくなる野菜
ニンジンの葉でつくる防虫スプレーは、コマツナ、チンゲンサイ、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなどのアブラナ科野菜に付く害虫を寄せ付けなくする効果があります。
アブラナ科の野菜を食害する代表的な害虫は、モンシロチョウの幼虫アオムシや、コナガの幼虫などです。
ニンジンスプレーをアブラナ科野菜に吹きかけますと、モンシロチョウはニンジンの葉の独特の香りを嫌がり、寄り付かなくなりますので 野菜への産卵が減少します。
簡単!ニンジンの葉の防虫スプレーの作り方
用意するもの
・ニンジンの葉
・水
・スプレーボトル
・すり鉢・ミルなど(ニンジンの葉をすりおろす道具)
ニンジンの葉の防虫スプレーの作り方
ニンジンの葉を水洗いします
水を入れたボウルなどにニンジンの葉を1時間ほど浸し、ほこりや小さな虫を取り除き、軽く水を切ります。
ニンジンの葉を細かく切ります
包丁・ハサミで ニンジンの葉をカットします。
出来るだけ細かく切りますと あとですり潰しやすくなりますが、ニンジンはやわらかい葉ですので、ざく切りでも構いません。
ニンジンの葉をすり潰します
すり鉢やミルなどで、ニンジンの葉をすり潰します。
すり潰した葉を絞ります
すり潰したニンジンの葉を絞り、水で薄めたものをスプレーボトルに入れて完成です。
ニンジンの葉をたくさん絞りますと、濃度が高くなりますので防虫効果がアップするかと思いますが、わが家は適当な量のニンジンの葉で作っています。
ニンジンの葉スプレーの保存方法
わが家のニンジンの葉スプレーの保存方法についてご紹介いたします。
普段はスプレーボトルを冷蔵庫に入れて保存し、1か月程度で使い切るようにしています。
間引きや収穫でニンジンの葉が手に入った際、害虫被害が多くなる暖かい時期のためにストックもしています。
なお、ジップ式の袋に注いで冷凍保存しますと、かさばりませんので便利です。
来年の春用に1袋、冷凍保存しました。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ニンジンの葉の防虫スプレーの作り方をご紹介いたしました。
アブラナ科の野菜に付くモンシロチョウやコナガは、ニンジンの香りを嫌いますので、害虫の性質を活かした防虫対策です。
すり潰して水で薄めるだけで簡単に作ることが出来ますので、無農薬で野菜を栽培されている方におすすめしたいスプレーです。
なお、トマトの葉と茎を煮出したエキスで、アブラムシなどの害虫を寄せ付けなくするスプレーもありますので、関連記事も参考になさってくださいね。
[関連記事]
トマトの葉と茎で害虫被害を抑える方法|煮出したエキスでアブラムシ・ガの幼虫対策!
[参考文献]