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小さい玉ねぎの苗でもたくさん収穫できる裏技|木嶋先生のキツキツ植えで収量アップ!

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「玉ねぎのキツキツ植え」について、ご案内いたします。

玉ねぎの種まきをしたところ、小さな苗にしか育たず、泣く泣くそのまま植え付けた結果、とても小さな玉ねぎしか収穫できなかったというご経験はないでしょうか。

今回は、小さい玉ねぎの苗でもたくさん収穫できる方法をご紹介いたします。

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小さい玉ねぎの苗でもたくさん収穫できる裏技「キツキツ植え」

小さな苗は小さな玉ねぎに

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私の経験ですが、小さな玉ねぎ苗は 越冬できず枯れてしまったものもあり、何とか生き残った苗も、小さな玉にしか育ちませんでした。

小さな苗は根の張りが弱いため、植え付けたあとに霜柱によって根が浮きやすくなってしまうからのようです。

超密植「キツキツ植え」

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一般的に玉ねぎの苗の適正サイズは、茎の直径が6~8mmと言われていますね。

ところが自分で育苗する玉ねぎは、天候や種まきの時期などの影響で 十分な大きさに育たない場合があります。

そのような小さな苗の生育を促進させ、収量をアップさせる木嶋先生の裏ワザが、株間を通常の1/3ほどにして密植する「キツキツ植え」です。

木嶋先生によりますと、玉ねぎは長ネギ・ラッキョウと同じネギの仲間で、いずれも分げつする性質があるのだそうです。

分げつとは?
株がある程度まで生長すると、根元の近くから新たな芽が伸びて、株の数が増えてゆくことです。

玉ねぎは 1株に1玉以上に育つ!?

私は、「玉ねぎは 1株に1玉 育つもの」と思っていましたが、木嶋先生は「大きく育った玉を収穫しないでそのまま放置しておくと、分げつ・分球して、翌春には何本もの株が密集した状態になります。」と、述べられています(驚きですね!)。

さらに木嶋先生は、株間をせまくした玉ねぎのキツキツ植えは、玉ねぎにとって自然の姿と言えるのです。とも述べられています。

株間をせまくして苗を植えると、詰まってしまい大きく育たないのでは?と考えがちですが、玉ねぎには牽引根と呼ばれる根っこがあり、もし分球したときに 玉どうしの距離を調整し、どちらも肥大できるようになっているのだそうです。

つまり、玉ねぎ苗をキツキツ植えにしますと、分球時と同じように牽引根が働き、隣り合った株どうしがうまく左右にずれて、直径が7~8cm程度にまで肥大します。と、木嶋先生は説明されています。

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※くっつけ合って育てた玉ねぎは、どちらも丸くなりました。

玉ねぎのキツキツ植えの効果

特大サイズは難しいです

キツキツ植えで育ちが良くなった玉ねぎでも、もとの苗がとても小さいわけですから特大サイズまで大きくさせることは難しいです。

しかしキツキツに植えることにより、面積当たりの株の数が増えますので、収量がアップすることになりますね。

根を深く伸ばし、霜柱に強くなります

キツキツ植えにした玉ねぎは、隣合った株どうしが競争し合い、根を深く伸ばしてゆきます。

また、適度に根が絡み合い霜柱が立っても株元が持ち上がらなくなります。

小さな玉ねぎの苗を植え付ける方法

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この章では小さな玉ねぎの苗を植え付ける方法をご紹介いたします。

一般的に玉ねぎの苗は、茎の直径が6~8mm程度が適正サイズで、株間を15cmにして植え付けますが、キツキツ植えは1/3狭くして5cm間隔にします。

なお、木嶋先生のお弟子さんであるカンダケンシさんの実験で、6mm程度の太さの苗を2本ずつ植える方法でも収量がアップする結果が出ています。

玉ねぎのキツキツ植え

玉ねぎのキツキツ植えは密植しますので、マルチは使いません。

玉ねぎの茎の直径2mm程度(つまようじくらいの太さ)の苗を、株間5cmで 白い部分を土に埋めます。

下で苗が浮かないよう、株元を手でしっかり押さえて苗と土を密着させるのがコツです。

玉ねぎの2本植え(ご参考)

玉ねぎの茎の直径が6mm程度(わりばしくらいの太さ)の苗を、2本まとめて15cm間隔で植え付ける方法も、収量がアップします。

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引用 やさい畑2019冬号 44頁

まとめ

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私は家庭菜園を始めて2年目の秋に、同じ菜園のおじいさんに「玉ねぎは種をまいて育てたほうが楽しいよ!」とすすめられて育苗してみました。

ところが、種まきの適期を逃し、適正のサイズに生長していない苗を植え付けたため、とても小さいタマネギになってしまった苦い経験をいたしました。

玉ねぎの種をまいて育てたものの、小さい苗にしか育たなかった場合は、木嶋先生のキツキツ植えを参考になさってみてください。

[参考文献]

やさい畑 2019冬号 家の光協会 42~47頁

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら丁寧に暮らしてゆくことを目指しています。

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