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ヒマワリ・ラベンダーを畑に植える理由|障壁作物で天敵を呼んで害虫撃退!

畑でヒマワリや、トウモロコシに似ているソルゴーが植えられているのをご覧になったことがあるかと思いますが、その理由は強風から畑の野菜を守ったり、天敵を呼んで害虫を撃退しているからです。

またラベンダーなどのハーブは、その独特の香りで野菜に害虫を寄せ付けないために植え付けています。

今日は、広い意味でコンパニオンプランツともいえる障壁作物について、その「種類」「効果」「栽培の例」をご紹介いたしますので、ご参考になさってください。

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ヒマワリ・ラベンダーを畑に植える理由

ヒマワリやラベンダーが畑に咲いていますと、景観が良くなるという理由もありますが、強風や害虫から守るために植え付けているという理由もあります。

生長すると背が高くなる植物で、野菜のそばに植えて壁を作り、強風や害虫から守るコンパニオンプランツを「障壁作物」といいます。

なお障壁作物は、草丈が高くならないものあり、ミツバチなどを呼び寄せて、野菜の受粉を助けたり、モグラや野ネズミなどの害獣よけになってくれるものもあります。

障壁作物の種類

Sorghum,bunkerplants,barrierplants

大きく分けて2種類あります

農学博士の木嶋利男先生がご紹介されています「障壁植物」は、次の通りです。

背丈が高くなる障壁作物
・デントコーン

・ソルゴー
・ベチベル
・ヒマワリ
・クロタラリア
背丈が高くない障壁作物
・ラベンダー
・ローズマリー

・ヒガンバナ
・スイセン

障壁作物の効果

ヒマワリやラベンダーなどの「障壁作物」を、畑を取り囲むように植えたり、風上と風下に植えたりしますと、野菜を害虫や害獣から守ってくれる効果が高まります。

害虫の侵入を防ぎ、天敵のすみかになる効果

Sunflower,barrierplants

障壁作物は、外からやってくる害虫の侵入を「壁」となって防いでくれる効果があり、テントウムシなどの「天敵のすみか」となります。

畑に天敵が増えますと、野菜に付く害虫を食べてくれますので、畑全体の害虫被害が少なくなる効果が期待できます。

また障壁作物を風上と風下に植えますと、壁となって強風から野菜を守ってくれる役割も果たしてくれます。

香りで害虫を寄せ付けない効果

畑の風上と風下にラベンダーなどのハーブを植えますと、その独特の香りで害虫を寄せ付けない効果が高まります。

またハーブの花が、ミツバチなどの訪花昆虫を呼び寄せますので、野菜の受粉の手助けとなってくれる効果も期待できます。

害獣よけの効果

Red, Spider,barrierplantsヒガンバナ

narcissus,suisenスイセン

 

ヒガンバナやスイセンの球根は有毒物質をもっていますので、畑や田んぼのまわりに植えますと、モグラや野ネズミの害獣から守ってくれる効果が高まります。

障壁作物の3つの栽培例

この章では、草丈が高くなるヒマワリとソルゴー、独特の香りを畑に漂わせるラベンダーの栽培例をご紹介いたします。

ヒマワリを障壁にした例

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参考文献 コンパニオンプランツの野菜づくり 木嶋利男著書(家の光協会)

ヒマワリを選ぶポイント

ヒマワリは、草丈が高くなる品種を選びましょう。

風よけになります

風上と風下に植えますと、強風が吹いた時に壁になってくれますので、野菜の傷みを防いでくれます。

上の図のように、畑全体を縁取るように植えても構いません。

訪花昆虫を呼び寄せます

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ヒマワリの花にミツバチなどの訪花昆虫を呼び、野菜の受粉を手助けしてもらいます。

害虫と天敵がやってきます

ヒマワリには、スリップスやコガネムシなどの害虫が寄ってきますが、害虫をエサとする天敵もやってきます。

肥料を軽減できる効果も!

ヒマワリの根っこには、土の中の不溶性リン酸分を溶かしてほかの植物が吸いやすい状態に変える能力が高いと言われています。

したがいまして、少ない肥料で野菜を栽培できるメリットがあります。

ラベンダーを縁取りにした例

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参考文献 コンパニオンプランツの野菜づくり 木嶋利男著書(家の光協会)

ラベンダーの植え方のポイント

ラベンダーを風上と風下に植えますと、畑全体にラベンダーの香りが漂いますので害虫を寄せ付けなくする効果が高まります。

天敵を増やし、害虫を撃退

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ラベンダーは大きく生長しますと こんもりと生い茂り、天敵のすみかになりますので、野菜を狙って寄ってくる害虫を食べてくれる効果があります。

訪花昆虫も寄ってきます

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ラベンダーの花に、ミツバチなどが寄ってきますので、野菜の受粉を手助けしてくれます。

ソルゴーを障壁にした例

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参考文献 コンパニオンプランツの野菜づくり 木嶋利男著書(家の光協会)

 

ソルゴーの植え方とポイント

ソルゴーを、3~4条ほど植えます。

上の図は、風上と風下ですが、畑のまわり全体を囲んで育てても構いません。

🍆 ナスは日当たりを好みますので、ソルゴーの陰にならないように植えます。
🌽 ソルゴーの近くに植える野菜は日陰でも大丈夫な(耐陰性)野菜であれば、よく育ちます。

風よけになります

風上と風下に植えますと、強風が吹いた時に壁になってくれますので、野菜の茎が倒れたり傷んだりするのを防いでくれます。

害虫の目隠し効果

ソルゴーは草丈が高いので、カメムシ、コガネムシ、ヨトウムシなどが、野菜を見つけにくくなります。

天敵もやってきます

害虫も寄ってきますが、害虫をエサとする天敵もやってきます。

そのため、害虫から野菜を守る効果が高まります。

緑肥の効果もあります

ソルゴーが枯れましたら短く刈り込んで土に鋤き込みますと、土の中の有機物を増やすことが出来ますので、よい土になります。

まとめ

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ヒマワリ・ラベンダーを畑に植える理由は、障壁作物として強風から野菜を守り、テントウムシなどの天敵を呼びよせ害虫を撃退するため、そして、ミツバチが野菜の受粉を手助けしてくれるためです。

障壁作物を上手に利用して、美しい畑をつくってゆきたいですね。

この方法は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている栽培ですので、ご参考にしていただけましたら幸いです。

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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