ナスの更新剪定に挑戦します。
春から夏にかけて栽培するナスを秋以降も収穫する場合、栄養を使い果たした枝と根を短く切り詰めて若返らせる「更新剪定」は、失敗することも多いと耳にしますので、実がなれば嬉しいな!という気持ちで臨みました。
今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ナスの更新剪定の時期、方法、失敗しないポイントについてご案内いたしますので、参考になさってください。
ナスの更新剪定の時期
ナスは収穫の最盛期を過ぎますと、わき芽が伸びてこなくなります。
そこで収穫真っ盛りの時期に、葉を数枚残してすべての枝をカットする「更新剪定」を行います。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、ナスの更新剪定の時期の目安は、一般地で8月上旬です。
地域によって8月上旬では遅い場合、早い場合がありますので、ナスがたくさん採れている時期を目安にされると良いかと思います。
ナスの更新剪定の方法
更新剪定のやり方は、ナスの枝と根っこをカットします。
枝を切るだけでは秋ナスの収穫は難しく、なぜなら植物は根と葉がつながっていますので、枝を切った分だけ根も切断しなければ生長しなくなるからです。
ナスの更新剪定の手順1「ナスの枝をカット」
ナスの葉を少しだけ残して枝を短く切り詰めます。
今年は2本仕立てにしましたので、枝を1~2節残して切りました。
思い切って大胆にカットするのが失敗しないポイントです。
ナスの更新剪定の手順2「ナスの根をでカット」
ナスの枝を切った分だけ根っこも切断します。
株元から約30cm離れた位置ににショベル差し込み、ジャキっと根っこをカットします。
当方の経験ですが、ショベルのすくう部分をを自分側に向けて根を切りますと、ショベルを引き上げる際、ナスの根が持ち上がらない(引っ張られない)ように思います。
ナスの更新剪定の手順3「追肥」
ショベルで根を切断したすき間に、ボカシ肥や鶏ふんなどを施し、株元に水をたっぷり与えて更新剪定は終了です。
ナスの更新剪定で失敗しないポイント
枝を大胆にカット
ナスの更新剪定のやり方はいろいろありますが、当方が利用していたサポート付き貸農園「シェア畑」で教えていただいた初心者が失敗しにくい方法は、3本仕立ての場合、枝を1~2節残して切り戻しをすることでした。
カットした枝は1m以上にもなり、さっぱりしたナスの木を見て枯れてしまわないか不安になりましたが、根を切り戻すことにより栄養をよく吸収するようになるためみるみる生長し、新しい葉が出て収穫を再開しました。
根っこも必ずカットして
枝だけをカットして根っこを切りませんと、不要になった根が腐ってしまいますので 必ず根切りも行います。
ナスの更新剪定の結果
2021年
更新剪定を行って2週間経ちました。
ナスに花が咲き始めました。
わき芽が伸びてきましたので、取り除きます。
更新剪定を行ってから、25日経ちました。
新鮮な実が付き始めました。
秋ナスも、早採り(大きくならないうちに収穫すること)を心掛けようと思います。
※ これより下は、2020年のレポートになります。
2020年
ナスの更新剪定を行って約3週間後、実が付き始めました。
葉っぱも青々して元気そうです。
上の写真は2020年10月30日のナスです。
更新剪定で株が若返りましたので、みずみずしい実が付きました。
もう少し大きくなるのを待って収穫します。
晩秋までフレッシュなナスを収穫できるのは嬉しいですね。
霜が降りる頃まで、秋ナスを楽しむことが出来そうです。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「ナスの更新剪定」に挑戦したところ、秋ナスを実らせることが出来ました。
夏の暑い時期に栄養を使い果たした枝と根を短く切り詰めて若返らせる「更新剪定」は、昔農家さんの知恵の賜物といっても過言ではないですね。
[参考文献]
[参考サイト]