PR
スポンサーリンク

トマトを使った害虫対策|トマトの葉と茎でアブラムシ・ガの幼虫を忌避する方法

tomatoes leaves-4

トマトを使った害虫対策について、ご紹介いたします。

この方法は、昔の農家さんが行ってきた対策で、農学博士の木嶋利男先生が紹介されています。

やり方は簡単で、芽かきしたトマトの葉っぱや、取り除いた茎を煮出して 抽出したエキスを野菜の葉に吹きかけるだけです。

アブラムシや蛾の幼虫の被害を抑えることが出来る対策ですので、参考になさってください。

スポンサーリンク

トマトの葉と茎でアブラムシを抑えることが出来る理由

soramame27

トマチンが嫌いなアブラムシ

トマトの葉や茎には「トマチン」という成分が含まれており、これをアブラムシは嫌います。

トマチンは、ジャガイモの芽に含まれている毒素「ソラニン」に似ている成分で、私たち人間も青いトマトを大量に食べますと下痢や嘔吐、麻痺などの中毒症状を引き起こす場合があります。

トマトの葉から抽出したトマチンをナスの若葉などのアブラムシが付きやすい場所に散布しますと、被害を抑えることが出来ます。

トマトの葉と茎からトマチンを抽出する方法

tomatoes leaves

トマトの葉と茎からトマチンを抽出する方法はとても簡単で、葉っぱと茎に熱湯を注ぐだけです。

🍅 トマトのわき芽や、混み合った葉を剪定したものを使います。

用意するもの

tomatoes leaves-2

・トマトの葉と茎
・鍋(バケツなど)
・熱湯
・スプレー容器

作り方

鍋の中にトマトの葉と茎を入れてお湯を沸かします

tomatoes leaves-3

鍋の中に熱湯を入れます

熱湯を注ぎましたら、ときどき混ぜます。

tomatoes leaves-4

冷めるまで待ちます

tomatoes leaves-5

鍋の水が緑褐色なりましたら出来上がりです。しっかり冷ましてスプレーボトルに入れます。

なお、葉と茎をボトルに入れますと、ノズルが詰まる場合がありますので、抽出液のみを入れてくださいね。

トマトの葉スプレーの利用法

aburamushi (1)

アブラムシが多発する場所に散布します

ナスやピーマンの若葉などアブラムシがよく付く場所に集中的に散布しましょう。

食用にする果実にはかけないで

トマチンはジャガイモの芽に含まれる毒素「ソラニン」に似ていますので、食用にする果実にはできるだけ吹きかけないように気を付けましょう。

トマト葉スプレーの効果について_わが家の検証

バラの新芽

aburamushi (3)

庭のバラの新芽に大量のアブラムシ(写真上)が付いて困っていましたので、さっそくトマト葉のスプレーをかけてみました。

散布した回数
① アブラムシを発見した当日に1回
② 翌朝 まだアブラムシが付いていたので1回
③ その日のお昼頃に1回の合計3回です。

aburamushi (4)

上は 3回スプレーした日の午後の写真です。1匹もアブラムシが付いていません!!!

薬剤ではないため、スプレーをしなくなるとまたアブラムシが寄ってくるかもしれませんが、「トマチン」の効果は十分に発揮されているようです。

レモンの葉

lemon-companionplants (20200713)-3

梅雨の時期、植木鉢で育てているレモンの葉が ハモグリバエらしき害虫に食害されて困っていました。

新芽が出てくるとすぐに葉に白い筋が入り縮れてしまいます。

葉が小さいうちにトマトスプレーを散布してみたところ、食害されずにきれいな葉に生長しています。

lemon-companionplants (20200805)

散布のタイミング
毎朝 水やりのあと1回だけ、レモンの葉の表と裏にたっぷりスプレーしています。

散布を始めて一週間経ちましたが、今のところ食害されていませんので、効果があることを実感しています。

トマトの葉スプレーの保存方法

tomatoes leaves-6

木嶋先生の著書には特に保存法の記載はありませんでしたが、保存料が入っていないので早めに使ったほうが良さそうですね。

わが家はスプレーを冷蔵庫に入れて保存しています。

アブラムシ以外にも使えるトマト葉スプレー

トマトの葉を抽出したスプレーは、アブラムシのほかにも蛾の幼虫などを寄せ付けなくする効果が期待できますので、おためしになってみてください。

古くから伝わる昔農家さんの裏ワザ

トマトの葉を利用した防虫法は、昔農家さんの裏ワザです。

トマトの葉を摘みとり桶に入れて熱湯を注ぎ、その液が深緑色を呈する程度に濃くし、これを冷たくなつたところで、あぶらむしの発生した被害部に充分注ぎかけるのがなほ有効です。

「家の光」昭和9年6月号「農業の實験」竹原玉次郎さんの投稿

出典 昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ 木嶋利男著(家の光協会)

まとめ

tomatoes-1

今でこそ、アブラムシをはじめとする害虫対策の薬品が販売されるようになりましたが、昔の農家さんは野菜に含まれる成分や特性を活かして害虫の対策をなさっていました。

今回ご紹介しましたトマトの葉や茎を熱湯に注いでトマチンを抽出する方法は、アブラムシや蛾の幼虫の忌避に効果があると言われています。

個人の感想になりますが、実際使ってみて、その効果は十分にあると感じております。

トマトの芽かきや剪定した枝で作ることが出来ますので おためしになってみてくださいね。

[関連記事]

強い味方!唐辛子スプレーでアブラムシを退治!お庭にも菜園にも使えます。

ハッカの効果とハッカ油スプレーの作り方|応用できる超ストロングなハーブの話

最強!アブラムシを死滅させる「油石鹸水の作り方」自然農薬で優しい暮らし

「酢水スプレー」抜群の3つの効果|病気対策・害虫予防・新陳代謝アップ!

簡単に作れるニンジンの葉の防虫スプレー|無農薬栽培の害虫対策におすすめです

[参考文献]

created by Rinker
家の光協会
¥4,027 (2024/10/12 00:02:37時点 Amazon調べ-詳細)
425956644X