農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「発芽率が上がる 人参の種まきのコツ」についてご案内いたします。
わが家は木嶋先生の方法で行うようになってから、発芽率が確実に上がり、芽が出ないとヤキモキすることがなくなりました。
今回は、種まきのコツと、栽培のポイントについてご紹介いたしますので、参考になさってください。
人参の種まきのコツ|発芽率が確実に上がる方法
家庭菜園の定番野菜 人参は、あまり芽が出ないのが難点ですね。
比較的 発芽しやすいコーティングされた種(写真上)もありますが、今回はコーティングされていない(裸種子)の種まきについてご紹介いたします。
集団で種をまいて発芽を促進
農学博士の木嶋利男先生は、セリ科の植物は互いに競い合う性質があるため、集団で育てると旺盛に育ちます。と、述べられています。
そこで、0.5~1cmの狭い間隔で種をまき、発芽を促進させます。
土の状態が肝心です
人参をはじめとする野菜の種は、土の水分量に左右されます。
種まきに適した土は、手で握ると固まり、押すと崩れるような適度な水分がある状態で、お団子が作れる程度の湿り気を帯びている土をイメージしていただければ良いかと思います。
畑のたねまき
畑に人参の種をまく場合、雨が降った2~3日後を目安にします。
雨の降り具合にもよりますが、雨が降った2~3日後あたりが 土がよいあんばいに湿っているかと思います。
なお、雨が降らず乾燥が激しい場合は、十分に潅水し、1~2日ほど置いて、適度な水分状態にしてから種をまきます。
プランター栽培
プランターで人参を栽培する場合は、種をまく前に水やりを十分に行います。
種まきした直後は水やりをおこなわず、その後は 土が乾燥しないように新聞紙や不織布等にて覆います。
発芽率を上げるコツ
発芽率を上げるコツは、種をまいた後、手でしっかり押し付けて、種と土を密着させることです。
畑が乾燥気味の場合は、足で踏んで強く鎮圧しても構いません。
なお、粘土質などの乾きにくい土の場合は、土が固まりますと発芽が抑制されてしまいますので、鎮圧しなくても大丈夫です。
人参栽培のポイント
残った肥料でよく育ちます
人参は肥料分をあまり必要としませんので、春に野菜を育てたウネでは、残った肥料だけでもよく育ちます。
新規の畑の場合
はじめて野菜をつくる畑や、痩せた畑の場合、有機肥料を施します。
人参は、根が未熟な有機物に触れますと又根になりやすいので、完熟たい肥などの利用がおすすめです。
間引きは2回
人参の芽が出ましたら、2回に分けて間引きをします。
🥕1回目 草丈が4~5cmの頃、株間が5~6cmになるように間引き。
🥕2回目 根の太さが5mm前後の頃、株間10~15cmになるよう間引き。
越冬できる人参
人参は、年内の収穫が一般的ですが、土に潜って大きくなります。
周囲の土が割れ、肥大が確認できた人参から引き抜いて収穫します。
また人参は 凍霜害に強く、そのまま越冬させることが出来ますので、一度に収穫しなくても大丈夫です。
人参の種まきに適した時期
人参は、12℃~28℃と比較的 冷涼な気候を好みます。
種まきの時期をずらす「ずらしまき」を行いますと、一年で約9か月収穫することが出来ます。
この栽培は昔農家さんが古くから行ってきたもので、木嶋先生がその方法を紹介されています。
[詳細]ニンジンの種まき時期と発芽率を上げるコツ「ずらしまき」で1年で9カ月収穫できる裏技!
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「発芽率が上がる 人参の種まきのコツと栽培のポイント」についてご案内いたしました。
なかなか芽が出ないとお困りの場合は、解決の糸口になるかもしれませんので、おためしになってみてくださいね。
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