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ニンジンの種まき時期と発芽率を上げるコツ「ずらしまき」で1年で9カ月収穫できる裏技!

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ニンジンの種まきのコツと、一年で9カ月収穫することが出来る裏技「ずらしまき」について、ご案内いたします。

この方法は農学博士の木嶋利男先生が紹介されているもので、昔農家さんが季節に合わせて行ってきた栽培です。

当方はニンジンの種まきを苦手としておりましたが、木嶋先生が紹介されている方法を行うようになってから、発芽率が上がってきたように思います。

ニンジンの種を何度まいても芽が出ないとお困りになっている方が このページをご参考にしていただけましたら幸いです。

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ニンジンの種まき時期と発芽率を上げるコツ「ずらしまき」

1年で9カ月収穫できる「ずらしまき」

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野菜の種は、適期に種まきをして栽培するのが鉄則と言われていますが、ニンジンは春と秋に種まきすることができるため、種をまく時期をずらして栽培しますと 1年で約9カ月収穫することが出来ます。

まき時(旬)に育てたニンジンは、病気や害虫被害が少なく健全に育ちますので、味もよくなります。

日照時間で決まるニンジンの生長

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ニンジンの生長は、本葉が出始めた頃の日照時間の長さによって違ってきます。

昔農家さんは短日条件(昼の時間がが夜より短くなること)を古くから熟知して、春まきと秋まきの栽培方法を変えて作り分けていました。

春まきニンジンの特徴(通常型)

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春に種をまいたニンジンの生長は早いですが、根はやや細くなります。

また、ニンジンの葉は上向きに伸びて、株立ちぎみに育ちます。

秋まきニンジンの特徴(越冬型)

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秋に種をまいたニンジンは、葉が胚軸を中心に放射状(ロゼット状)に広がり、草丈が春まきニンジンより低く育ちます。

越冬型ニンジンは氷点下でも凍らないように糖分などを蓄えますので、甘く美味しく栄養価も高くなります。

1年で4回収穫できる「ニンジンのずらしまき」の方法

まき時と収穫期、栽培のポイント

 

種まき・収穫 栽培のポイントと特徴
春まき まき時 3月中旬~
4月下旬
🥕 とう立ちしにくい品種を選ぶ
🥕 ベタ掛けやトンネル栽培で前倒しスタートOK
🥕 日光で肩が緑色になるので土寄せが必要
🥕 夏どりの爽やかな味
収穫期 7月上旬~
8月中旬
初夏まき まき時 6月下旬~
7月中旬
🥕 梅雨時で発芽しやすいが、病害虫の発生が多め
🥕 日光で肩が緑色になるので土寄せ必要
🥕 秋にとれる貴重なニンジン
収穫期 9月下旬~11月上旬
夏まき まき時 7月下旬~
8月下旬
🥕 梅雨明け後の高温乾燥でなかなか発芽しないこともあるがまき直しが可能。
🥕 お盆過ぎは雨が多くなるのでまきやすい
🥕 日光で肩が緑色になるので土寄せ必要
🥕 気温が下がってくるので甘く美味しくなる
🥕 土に長くおくと裂根する場合もあり
収穫期 10月中旬~12月下旬
秋まき まき時 9月中旬~下旬 🥕 本葉の出はじめが秋分の日を越えると、放射状に広がり伸びる
🥕 冬の寒さで生長は遅め。葉は傷むが太く育つ
🥕 土寄せは不要
🥕 甘みとうま味が濃くジュースにも向く
🥕 とうが立ち始める前に掘り上げる
収穫期 12月中旬~3月中旬

出典 木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ」家の光協会

ニンジンの種まきのコツ

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発芽率が上がるニンジンの種まきのコツを、ご案内いたします。

木嶋先生が紹介されている方法で行うようになってから、発芽率がいちじるしくアップしましたので、参考になさってください。

ポイント1「土はお団子が作れる湿り気」

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ニンジンに限らず、種の発芽を良くするためには、土の湿り具合が肝心です。

種が高確率で発芽する土の状態は、手で握ってお団子が作れるくらいの湿り気のある土であると言われています。

木嶋先生は、雨が上がった2~3日後がベストタイミング、雨が降らない場合はウネにたっぷり水をまき、2日ほどして土が落ち着いてから 種をまきましょうと紹介されています。

ちなみに当方は、畝に水をたくさんまいた当日に種まきをしておりますが、これでもよく芽が出るようになりました。

ポイント2「種まき後は土をかける程度で」

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ニンジンは好光性種子こうこうせいしゅし(光の照射で発芽する種)のため、覆う土はごく薄くかけます。

ふるいで土をパラパラふりかけますと、土のかけすぎを防ぐことができますが、私は土を二本指でつまんでかけています。

ポイント3「土をかけたらしっかり鎮圧」

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ニンジンの種に土をかけましたら、体重をかけてしっかり鎮圧します。

もしくは靴で踏み付けても構いません。

鎮圧(踏み固める)することによって、種と土が密着して水を吸いやすくなりますので、発芽の確率が高くなります。

なお、粘土質の畑の場合は、鎮圧しすぎますと反対に発芽が抑制されてしまいますので気を付けます。

昔農家さんは、わらじで踏んで鎮圧していたそうです。靴底はできるだけ平らなもので踏み固めましょう。

ポイント4「種まき”直後”は水やりしない」

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木嶋先生によりますと、ニンジンの種をしっかり鎮圧してタネと土が密着していれば、発芽に必要な水分は自然に吸収できるので、種まきした直後は水やりをしなくても発芽します。

発芽がそろう イコール、病気が出ない健全な苗に育ってゆきます。

ポイント5「わが家の場合」

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種まきの後、もみ殻をまいたり、不織布などを覆っておきますと 土が保湿され、より発芽しやすくなります。

暑い夏の間は、土の乾燥が激しいので、私は種をまいた翌日から毎日潅水して発芽を待っています。

発芽した後も、雨が降らず 乾燥が続く場合は、本葉が展開してくるまで 水やりを行うようにしております。

まとめ

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※夏はニンジンとエダマメのコンパニオンプランツ栽培を行っております。

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ニンジンを1年で9カ月収穫できる「ずらしまき」、ニンジンの種まきのコツについてご案内いたしました。

時期をずらしてニンジンの種をまきますと、一年をとおして旬の新鮮なニンジンを収穫することができます。

ニンジンの種をまいても なかなか芽が出ないとお困りの方は、木嶋先生が紹介されている方法をおためしになってみてくださいね。

[関連記事]

基本の種のまき方「点まき・すじまき・ばらまき」をご紹介します

[参考文献]

昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ

農薬に頼らない病虫害対策 (学研ムック 学研趣味の菜園)

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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