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うどんこ病の予防になる|秋採りカボチャとエンバクのコンパニオンプランツ栽培

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、秋採りカボチャとエンバクのコンパニオンプランツ栽培をご案内いたします。

ウリ科のカボチャは、うどんこ病にかかることがありますが、エンバクと混植することにより、病気にかかりづらくなると言われていますので、参考になさってください。

※ 一般地の気候にてご案内いたします。

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カボチャの性格とエンバクの役割

秋採りカボチャとエンバクのコンパニオンプランツ栽培

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今回ご紹介する栽培は、秋採りのカボチャです。

カボチャは、7月~8月頃に種をまき、エンバクの種は、それより早く6月頃にまいておきます。

本来、エンバクの種まき適期は晩秋ですが、今回の栽培はあえて時期を外して種をまきます。

時期外れに種をまいたエンバクは、夏の暑さで草丈が高くならずに横に広がり、グリーンマルチになります。

すると、カボチャは エンバクの葉に巻きヅルを絡めながら、ツルを伸ばします。

※栽培の詳細は、後の章にてご紹介いたします。

カボチャを地這い栽培にする理由

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カボチャは、乾燥した砂漠のような荒れた土地が原産地で、ツルの途中から不定根ふていこんを出し、草につかまって地を這うように育つことを好みます。

支柱に誘引してカボチャを栽培することも可能ですが、木嶋先生によりますと 地這い栽培にしたほうが、樹勢が強くなり、美味しいカボチャを収穫することができます。

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カボチャを草の中で育てますと、巻きヅルを草に絡ませてからだを地面にしっかり固定することができ、強風でツルが振られることがなくストレスレスで育ちます。

エンバクをコンパニオンプランツにする理由

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草ではなく、エンバクをコンパニオンプランツに利用する理由は、エンバクがカボチャのうどんこ病を防ぐ効果が期待できるためです。

 

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※ カボチャのうどんこ病(aobakun0224さんのInstagramより)

木嶋先生によりますと、時期外れのエンバクはひ弱に育ち、十中八九 うどんこ病を発症するのだそうです。

すると、そこにうどんこ病の重寄生菌じゅうきせいきん「アンペロマイセス・クイスクアリス」が寄生します。

この重寄生菌は、カボチャに発生するうどんこ病も死滅させますので、結果的に カボチャのうどんこ病を防ぐことが出来るのだそうです。

うどんこ病の予防になる|カボチャとエンバクのコンパニオンプランツ栽培

土づくりとウネ立て

カボチャの原産地は乾燥した砂漠のような荒れた土地ですので、水はけが良い畑でよく育ちます。

粘土質の畑の場合、もみ殻堆肥などの粗い有機物を入れて、高さ10cm程度の高畝をつくり、水はけをよくします。

壌土の畑の場合は、ゴロゴロと粗く耕す程度で大丈夫です。

水はけの良い砂質の畑は、カボチャづくりに最も適しており、土づくりに気を付けることはありません。

元肥について

カボチャの根は、スっと下ろして養分を吸う性質がありますので、元肥は、20cmほどの深いところに埋めておきます。

種をまく4週間ほど前に、1株あたり油かすを施します。

砂質 壌土 粘土質
畝の高さ 平畝 高さ10cm
元肥 壌土の2割増 油かす
250g/1株
壌土の2割減
追肥 基本的に不要で、様子を見ながら伸びたツルの先にボカシ肥料などを薄く広くまきます。

秋採りカボチャとエンバクのコンパニオンプランツ栽培のポイント

1.通路にもエンバクの種をまきます

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カボチャのツルを伸ばすスペースを2mほど用意し、6月にエンバクの種をばらまきします。

2.畝づくり

水はけの良い畝を用意し、20cmの深さに元肥を施します。

3.カボチャは3本仕立て

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カボチャの本葉 5節目で親ヅルを摘心し、勢いの良い小ヅルを3本伸ばします。

わき芽はこまめにかいて、小ヅルを同じ方向に並べて這わせ、3本仕立てにします。

4.10節目くらいで活着させます

根元近くになった実は小さいうちに摘果し、10節目あたりについた実を大きく育て、適期に収穫します。

まとめ

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草につかまりながら地を這うように育つことを好むカボチャと、自らがうどんこ病にかかって身代わりとなるエンバクのコンパニオンプランツ栽培をご紹介いたしました。

この栽培は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 野菜の特性を活かしたアイデア栽培ですので、参考になさってください。

[参考文献]

木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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