4月になり、私の住んでいる地域は 里芋の植え付け時期になりました。
今年から、里芋の逆さ植えと普通栽培の両方を行ってみることにしました。
どちらの栽培がたくさん採れるか(収量が多くなるか)実験してみたいと思いますので、参考になさってください。
たくさん採れるのはどっち?里芋の逆さ植えと普通栽培の比較実験_2022年
2022年3月
土づくり
種芋を植え付ける3週間前に、牛ふんたい肥とボカシ肥、米ぬかを施して土づくりをしました。
2022年4月
2022年4月6日
普通植え
逆さ植え
昨年、畑の土の中に保存をしておいた親芋(子イモは食べました)を種イモにして植え付けました。
普通植えは、里芋の芽を上にして植え付け、逆さ植えは芽が下を向くように植え付けます。
普通植え
逆さ植え
植え溝に種芋を置きました。
芽出しも同時に行います
本来であれば、種芋の植え付け後、土をしっかり覆って芽が出るのを待つと思うのですが、里芋はなかなか芽が出ないので、はやく発芽するよう土は軽くかけるだけしました。
軽く土をかけたあと、その上に米ぬかを振りかけました。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、米ぬかは、微生物の良質なエサとなり、2~3週間で分解されてアンモニア態窒素の肥料分として根から吸収するのだそうです。
なお、米ぬかを土の表面に置いておきますと、害虫を引き寄せることがあるようですので、このあと更に土を軽くかけました。
2022年5月
2022年5月17日
普通植え
逆さ植え
種イモを植え付けてから、一か月以上経ちました。
芽を上向きにして植え付けたサトイモは、本葉が展開し始めました。
一方で逆さ植えは、ようやく芽が出てきたところです。
2022年9月
2022年9月6日
更新が滞り、申し訳ございません。
画像では分かりづらいかと思いますが、逆さ植えより、普通植えのほうが草丈が高く育っています。
今年は全体的に草丈が低いように思います。
2022年11月
11月。収穫時期を迎えたサトイモですが、今年はなぜか生育が悪く、ご覧のとおり、小さい株ばかりになってしまいました。。。
植え付けた種イモの質が良くなかったのでしょうか。
今年は日照り続きで、雨が足りなかったせいかなとも考えましたが、同じ菜園の方々のサトイモは、大きく育っているので、水不足だけが原因ではないかもしれません。
今回は、残念ながらジャッジをせず、次回のシーズンに持ち越そうと思います。
このページにご訪問くださった皆様、ありがとうございました。
たくさん採れるのはどっち?里芋の逆さ植えと普通栽培の比較実験_2024年
2024年、比較実験を行います。
2024年4月
2024年4月13日
普通栽培
逆さ植え
昨年、庭で栽培した里芋(親芋)を種芋にします。
今年は、畝の左側に普通植えを5個、右側に逆さ植えを5個です。
植えた親芋の大きさは、公平に同じ大きさのものを選びました。
わが家の里芋の植え方は、畝に20cmほど穴を掘り、その中に種芋を置きます。
そして、芽が出てきたら少しずつ土をかけて最終的に畝が平ら(もしくは少しこんもりする)になる状態に戻します。
2024年5月
2024年5月2日
5月になりました。
普通植えのサトイモの芽が出てきました。
逆さ植えは、いつ頃芽を出すのでしょうか。楽しみに待っていようと思います。
2024年6月
6月になりました。
普通に植えたサトイモの葉がずいぶん大きくなってきました。
一方で、逆さ植えにしたサトイモもやっと芽が出てきました。
普通植え_6月1日
逆さ植え_6月1日
発芽に約1か月ほど差がでました。
なお、今年は普通植えと逆さ植えを各5個植えましたが、どちらもすべて芽がでました。
うれしいです。
このまま観察してゆきます。
2024年6月22日
サトイモ普通植え
サトイモ逆さ植え
6月の初旬にようやく発芽した逆さ植えのサトイモが、凄まじい勢いで生長しております。
ご覧のように、普通に植えた種芋と、遜色のない大きさになりました。
木嶋先生が紹介されているように、逆さに植えた種芋はよく育つのが分かります。
今日は、土寄せを行いました。
土寄せというよりむしろ、植え穴に土を戻す作業ですね。
これで、株元がほぼ平らになりましたが、十分に土寄せになっていると思います。
2024年9月
2024年9月2日
9月になりました。
逆さ植えのサトイモは、芽が出る時期が普通植えより1か月も遅かったにも関わらず、今では普通植えと同じくらい生長しています。
今年は、ガの幼虫に葉を食害されることも少なく、順調に育っております。
2024年11月
2024年11月23日
11月になりました。
サトイモの茎が垂れてきましたので、収穫時期を迎えたようです。
まず、普通に植えた株を2本、収穫してみました。
1本目は、1つくらいしか小芋が付いておらず ショックを受けました。結構大きな葉だったのに、何故でしょう・・・。
気を取り直して、2本目の株を掘り上げてみました。上の画像が2本目の収穫です。右側の大きなイモは1本目と2本目の親芋です。
わが家にしてみれば、結構な数の小芋が付いていたので、とてもうれしかったです。
一度に収穫はできないので、少しずつ掘り上げて記録してゆきますので、追って結果をご報告いたしますね。
2024年里芋栽培_普通植えと逆さ植えの収量レポート
11月28日に、里芋を全て掘り上げました。
画像の左が普通植え、右が逆さ植えです。
重さを量ってご報告しようと思っておりましたが、ご覧のように、逆さ植えの収量が多い結果となりましたので計量を省略いたします。
普通植え
こちらが普通に植えた里芋です。
こちらが逆さ植えにしたものです。
2024年、普通植え・逆さ植えにした里芋を収穫した感想
2024年は、里芋の「親芋」を5個ずつ普通植えと逆さ植えにして比較をいたしました。
結果は、「逆さ植え」の収量が多い結果となりました。
植え付けした時は、普通植えのほうが発芽も生長も早かったのですが、いつの間にか 逆さ植えのほうが旺盛に育っていたようです。
今回、比較栽培をして感じたことですが、普通植えも 逆さ植えも、「小芋が採れたというよりも、親芋が大きく育った」という手ごたえを得ました。
つまり、親芋が大きいと 小芋もたくさん付くのではないでしょうか。
来年も引き続き、今年掘り上げた親芋を種芋にして、栽培してみようと思います。
深い穴を掘って、親芋を埋めました。
土を覆い、落ち葉をたっぷりかけました。
まとめ
里芋の逆さ植えと普通栽培で、たくさん採れるのはどちらかを比較栽培しております。
実験する里芋の数が少ないので、良いデータにならないかもしれませんが、参考になさってください。
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[参考文献]
木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ」