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カブのコンパニオンプランツは?害虫忌避・病気予防・生育促進に効果的な4つの野菜

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されているカブのコンパニオンプランツをご案内いたします。

カブとある野菜を一緒に栽培しますと、害虫忌避の効果、病気の予防、生育が促進の効果が期待できると言われていますので、参考になさってください。

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カブのコンパニオンプランツ

農学博士の木嶋利男先生が紹介されているカブのコンパニオンプランツは次のとおりです。

コンパニオンプランツ栽培の興味深い点は、異なる科の作物を混植することで、害虫病気を避けることができ、病気予防の効果が高まることです。

 

コンパニオンプランツ 病気予防 害虫忌避 生育促進
 ニンジン
 葉ネギ・チャイブ
 リーフレタス
 シュンギク
 ヨモギ

参考文献
・木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり
・木嶋利男著「コンパニオンプランツで野菜作り

カブのコンパニオンプランツ「葉ネギ」

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害虫忌避に効果のあるネギ属

アブラナ科のカブは、アブラムシやアオムシ、コナガの幼虫などの害虫が付きやすい野菜です。

そこで、ネギ属の葉ネギやチャイブをそばに植えますと、害虫はネギの香りを嫌がり、寄り付かなくなります。

アブラナ科のカブとネギ属の葉ネギは、寄り付く害虫が異なります。

別種の害虫は互いを避けあう性質がありますので、異なる科の野菜を混植することで、野菜全体の害虫被害を軽減させる効果があります。

病気の発生が少なくなる効果

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、アブラナ科とネギ属の根っこに付く「根圏微生物」は大きく異なり、そのため 病気の発生が少なくなります。

美味しいカブに育ちます

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葉ネギは、アンモニア態窒素を好んで吸収する特徴があります。

一方で、カブはアンモニア態窒素がさらに分解した硝酸態窒素を好んで吸収します。

そのため、互いの養分を奪い合うことが起こらず、また肥料過多にもなりません。

その結果、カブは丸く育ち、苦みが少ない甘いカブに生長し、葉っぱもエグミがなくなり美味しくいただくことが出来ます。

カブと葉ネギの品種について

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カブ、葉ネギとも品種は問いません。

葉ネギとの条間を調整しますと、カブは小さいものから大きなものまで何でも栽培することが出来ます。

春まき・秋まき 同時に栽培OK

カブと葉ネギの栽培は、春は3月下旬~4月上旬、秋は9月中旬~下旬が適期です。

カブのタネまきと、葉ネギの苗の植え付けは、時期をずらさず同時に行うことができます。

春の栽培 3月下旬~4月上旬
秋の栽培 9月中旬~下旬
栽培ポイント カブと葉ネギの間隔は、15センチほどとります

葉ネギの植え方

太い苗は1本植えします。葉ネギの苗が幼い場合は、3本まとめて植えますと生育が良くなります。

葉ネギは根元から3~5センチほど残して収穫しますと、また芽が伸びてきます。

なお、カブを収穫した後は、葉ネギを掘り上げて、別のウネに移植することも可能なので便利ですね。

葉ネギがコンパニオンプランツになる野菜

カブの代わりに、チンゲンサイやコマツナなどのアブラナ科の葉物野菜と、葉ネギを一緒に育てても、同様の効果があります。

カブのコンパニオンプランツ「キク科の野菜」

キク科の野菜で害虫忌避

カブとキク科の野菜の組み合わせも、害虫よけに効果があります。

キク科の作物は「アレロパシー」という、他の動植物を寄せ付けない成分を放出していますので、害虫忌避に効果があると言われています。

キク科野菜「リーフレタス」

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カブとリーフレタスを一緒に栽培しますと、アレロパシー効果とリーフレタスの独特の香りで モンシロチョウやコナガが飛来しなくなり、卵を産み落されことが少なくなります。

またリーフレタスによく付くアブラムシは、カブの香りを嫌いますので、双方に付く害虫が寄り付かなくなる効果があります。

リーフレタスの栽培ポイント

木嶋先生によりますと、カブ4~5列に対して、リーフレタスを1列植えるだけで、害虫忌避の効果は十分あります。

なお、リーフレタスを1列植え付けなくても、株のところどころに植える方法でも効果的です。

リーフレタスを先に大きくしておくのがポイント

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リーフレタスは、カブの種まきより先に苗を植え付けておくのがポイントです。

カブは、生長する前に害虫の被害にあってしまいますと、収穫できなくなる場合がありますので、リーフレタスを先に大きく育てて対策します。

また、カブの栽培中は、リーフレタスの外葉から収穫しますと、長い期間、害虫忌避の効果を継続することが出来ます。

おすすめはサニーレタス

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レタスであれば 品種は選びませんが、赤い葉のサニーレタスが特にオススメです。

なぜなら、モンシロチョウやコナガは「赤色」を嫌う性質がありますので、赤いサニーレタスが害虫を寄せ付けない効果を高めるからです。

キク科野菜「春菊」

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春菊もキク科の野菜で、リーフレタスと同様の効果がありますので、カブのコンパニオンプランツとして役立ちます。

カブと春菊の栽培時期は同じタイミングで行えますので、カブ、リーフレタス、春菊の3セットで植えても良いですね。

カブのコンパニオンプランツ「ニンジン」

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アブラナ科とセリ科で害虫忌避効果

セリ科のニンジンも、カブに付く害虫を忌避する効果があります。

ニンジンの栽培ポイント

品種選びについて

春まきの場合は、トウ立ちしにくい品種を選びます。

夏から秋にまく品種は、なんでもOKです。

ニンジンの栽培期間を利用

カブの栽培期間は約50~60日で、ニンジンは100~120日ほどかかります。

ニンジンの栽培期間中に、カブを2週間ずつ ずらして種まきをしますと、長い期間にわたってカブを収穫することが出来ます。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されているカブのコンパニオンプランツと、栽培のポイントについてご案内いたしました。

この栽培は、アブラナ科のカブと異なる科の野菜を一緒に育て、それぞれに付く害虫を忌避する方法です。

カブを単体で栽培するより美味しく生長するコンパニオンプランツ栽培を、おためしになってみられてはいかがでしょうか。

[参考文献]

育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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