トイレットペーパーの芯を再利用して、野菜とお花用の育苗ポットを作る方法をご紹介いたします。
ポリポットで育てた苗を植え付ける際、根鉢(植物を鉢から抜いたときにその株に付いている、根と土の集まった部分)が崩れて、うまく植え付けられなかったご経験はないでしょうか。
今回ご紹介するトイレットペーパーの芯から作る育苗ポットは、紙パルプが原料ですので ポットごと土の中に植えることができます。
また、土の中で分解されますのでゴミになることもありません。
お手軽にお作りいただけますので、参考になさってください。
作り方1「トイレットペーパーの芯で育苗のポットを作る方法(そのまま使う方法)」
特に手を加えずに、直接土を入れてポットにする方法です。
用意するもの
・トイレットペーパーの芯
・トイレットペーパーのポットを入れる容器
・土を入れるスプーンなど
トイレットペーパーの芯の育苗ポットの作り方
トイレットペーパーの芯の中に、土を入れて完成です。
このポットは底がないため土がこぼれてしまいますので、お団子が作れる程度に湿らせた土を少しずつ入れて、上と下から数回 鎮圧します。
上と下から手や棒などでぎゅうぎゅう鎮圧すれば、土が下に落ちにくくなります。
作り方1のメリット
お団子が作れる程度の湿り気がある土に種をまきますと、種と土がよく密着しますので、発芽率が良くなります。
作り方2「トイレットペーパーの芯で育苗のポットを作る方法(底を作る方法)」
もう1つの作り方は、トイレットペーパーに切れ込みを入れて、底を作る方法です。
用意するもの
・トイレットペーパーの芯
・カッター、ハサミなど
つくり方
4か所切り込みを入れます
トイレットペーパーの芯に4カ所 切り込みを入れます。
切り込む長さは芯の直径の半分くらいにします。
内側に折り畳みます
1辺ずつ、内側に折り込んでゆきます。
最後に折り込んだ辺の半分を下に入れ込みます
完成です
底ができましたので、土を入れても下からこぼれづらくなります。
作り方2のメリット
底があるため、土が下からこぼれづらくなります。
排水性はバッチリありますので、根が傷む心配もあまりないでしょう。
トイレットペーパーの芯で作る育苗のポットで気を付けたい点
薄いペーパーは剥がれやすいです
わが家の(コストコの)トイレットペーパーの芯は薄い紙で作られていますので、種をまいてからポットが崩れてしまうのではないかと 気になりました。
そこで、30時間ほど水に漬けて、ペーパーの芯がどうなるかを観察してみました。
30時間水に漬けていた結果、糊付けが取れてペラっとはがれてしまいました。
土を入れて種まきした後は、常に濡れている状態にはなりませんので、あまり心配はないかもしれませんが、ご報告までにお伝えいたします。
トイレットペーパーの芯で種まき用のポットを作られる場合は、厚めの芯のほうが頑丈そうですね。
このまま植えられるのが嬉しい!トイレットペーパーの芯で作る育苗ポット
トイレットペーパーの芯は原料が紙パルプです。
したがいまして、このまま植木鉢や花壇、畑に直接植え付けることが出来ますので、土が崩れて根を傷める心配がありません。
実証:トイレットペーパーの芯で育苗した野菜の例
コマツナ
11月頃に植えつけたコマツナです。
雪が降ったり寒波がきたりと、とても寒い冬でしたが、無事に越冬して青々した葉が大きくなってきました。
ほうれん草
こちらはほうれん草です。
1株 収穫してみました。
根っこにトイレットペーパーがありますが、土に還ってきているようです。
まとめ
トイレットペーパーの芯を再利用して、野菜とお花用の育苗ポットにする方法をご紹介いたしました。
ポットから取り出さずにそのまま植え付けられます。
根を傷めずに栽培することができますので、おためしになってみてください。
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