家庭菜園で、スナップエンドウを育てています。
スナップエンドウの種まきの時期(10月頃)に、ホームセンターで種を選んでいたところ、「スナップエンドウ」と「スナックエンドウ」の2種類あることに気が付きました。
種の袋を眺める限り、どちらも同じエンドウ豆に見えるのですが、なぜ名前が違うのだろう?と、疑問に思い調べてみました。
本日は、スナップエンドウとスナックエンドウの違いについて、レポートいたします。
スナップエンドウとスナックエンドウについて
結論を先に申し上げますと、「スナップエンドウとスナックエンドウは同じ豆で、正式名称はスナップエンドウである」ことが判りました。
正式名称は「スナップエンドウ」
スナップエンドウは、今から約50年前の1970年代にアメリカから上陸した品種です。
当時からスナックエンドウとも呼ばれていたそうですが、農林水産省によって1983年に「スナップエンドウ」と呼ぶことが推奨されました。
「スナックエンドウ」は商品名
同じ豆であるのに、「スナックエンドウ」という異なる名称が存在する理由は、種メーカーであるサカタのタネさんが、スナックエンドウという「商品名」で販売しているからです。
例えば、食品を包むラップフィルムのことを、私たちは「サランラップ」と呼ぶことがありますね。
実は、サランラップは 米国のダウ・ケミカルと、日本の旭化成が共有する登録商標で、他メーカーの商品をサランラップと呼ばないのと同じです。
したがいまして、正式名称はスナップエンドウで、スナックエンドウはサカタのタネ社が付けた商品名であることを、おわかりいただけたかと思います。
スナップの由来
スナップエンドウは、アメリカから輸入された豆ですが、英語表記にしますと「snap-bean」です。
snapは「パキンと折れる、ポキンと割れる」という意味がありますので、直訳すると「パキンと折れる豆」になります。
召し上がったことがある方はご存知かと思いますが、スナップエンドウは皮ごと食することができ、ポリポリと歯ごたえがあります。
お豆の特徴が そのまま名前になったわけですね。
一方で、日本で名前が統一されるまで、スナックエンドウとも呼ばれていたのは、この豆は食味が良くお菓子感覚で皮ごとサクサク食べられるという意味で、スナックと呼ばれていたのもうなずけますね。
まとめ
スナップエンドウとスナップエンドウの違いは、どちらも同じ豆であることがわかりました。
・スナップエンドウ 正式名称
・スナックエンドウ サカタのタネ社の商品名
これでモヤモヤが解消されましたので、安心してスナップエンドウを栽培することが出来そうです(笑)。
スナップエンドウの収穫は、一般地で4月頃から始まりますが、店頭にはそれより少し早い時期から並びます。
色味がとてもきれいで、ポリポリとスナック感覚で皮ごと食べられるスナップエンドウを美味しくお召し上がりください。