家庭菜園2年目の初心者の枝豆栽培「土づくり~マルチがけ編」」のつづきです。
地域によって前後しますが、4月の下旬が枝豆のタネまきのタイミングです。
きょうは、「枝豆のタネをまく~防虫・防鳥ネットを張る」までをご紹介いたします。

枝豆栽培のスケジュール
4月下旬に、枝豆のタネをまきます。
枝豆のタネまきに使う道具
・マルチカッター(穴あきマルチの場合は不要です)
・移植ごて(小さいスコップ)
枝豆のタネのまきかた
マルチに穴を開けます
穴が開いていないマルチにタネをまく場合、マルチカッターで穴をあけます。
マルチカッターを上からギュッと押して、刃でマルチに跡をつけます。
もう一度ギュッと押し入れます
もう一度、今度は力をより強く、上からギュッとマルチカッターを押し入れます。
③
マルチカッターを、左右 小刻みにねじりながら引き上げますと、穴が開きます。
土の高さを調節します
枝豆は深さ2cmがベスト

タネをまく土の深さは2cmくらいがベストです。写真は深すぎましたので、土を入れて高さを調節します。
1つの穴に対して、枝豆のタネを4粒まきます。このまき方を「点まき」といいます。
タネの上に土をかぶせて、手でギュウギュウとしっかり鎮圧します。
すべての穴に4粒ずつタネをまいたら、ジョウロで水やりします。
これで、タネまきは終わりです。
枝豆のタネまき後はどうするの?
栽培方法はいろいろ
枝豆の栽培方法はいろいろあります。
② 不織布(ふしょくふ)を張って発芽を待ち、発芽したら不織布を取り除き、ネットを張る方法。
③ 収穫までずっとネットを張って栽培する方法(不織布は張らない)
野菜作りに正解というものはありません。
プロの農家さんのアドバイスや、野菜作りの教科書どおりに作っても、芽が出なかったり、順調に育っても気候に左右されて枯れてしまったり、いい加減に作っても虫に付かずに意外に上手に作れたりします。
今シーズン、カジトラではシェア畑が推奨している「③ 収穫までネットを張って栽培する方法(不織布は張らない)」をご紹介します。
ネットを張る3つのメリット
ネットを張るメリットは、主に3つあります。
1.鳥や動物から守る
ムクドリなどの鳥に、タネを掘り返されないように防御します。鳥はとても利口で、人間がタネまきをするのを、遠くから見ているのが分かります。
2.害虫の侵入を防ぐ
これからの季節、畑は害虫とのたたかいになります。
枝豆は「カメムシ」の被害が多いので、ネットを張って害虫が近づくのを防ぎます。害虫は土の中にも潜んでいますので、ネットの中をチェックして、害虫を見つけたら駆除するようにします。
3.強風から守る
ネットは風を防御する役割も果たしてくれます。強い風で、枝豆の苗が倒れるのを防ぐ役目を果たしてくれます。
ネットを張るのに使う道具
畝(うね)の大きさ「たて140cm×よこ70cm」の場合
・防虫ネット 2メートル
・ダンポール 3本
・トンネルパッカー 6個
・スコップまたはクワ
ネットの張り方
まずネットを張る骨組みをつくります。
ダンポールで骨組み
この青い支柱が「ダンポール」です。これはトンネル用の支柱で、曲げることができます。
これをしならせて、防虫ネットを張るトンネルの枠をつくります。
ウネの両端に、ダンポールを20~30センチの深さに挿し、等間隔に3本立てます。
ネットをかけます
ネットをフワッとかけて、地面に挿入したダンポールの端(矢印)をトンネルパッカーで留めます。
水色のピンがトンネルパッカーです。
スコップまたはシャベルを使って、ネットのスソに土をかぶせて固定します。
土をかぶせることによって、風によるでネットの剥がれ・虫などの侵入を防ぎます。
枝豆のタネまきにおけるQ&A
Q:枝豆のタネをまく前夜、水に漬ける?
結論を言いますと、「水に漬けなくても発芽します。」
シェア畑のアドバイザーさんいわく、タネをまく前の晩に水に漬けても漬けなくても発芽しますとのことです。
これも諸説あります(笑)
去年のわたしの経験では(家庭菜園1年目)、タネを水に漬けない方法でまきましたが、無事に発芽しました。
何日くらいで発芽する?
タネまきをしてから、10~14日ほどで発芽します。
気温が20℃になると、枝豆の発芽スイッチが入ると言われています。地域によって異なりますが、4月中旬~下旬がタネまきの適期と言われているのは気温が20℃になるからですね。
もし芽が出てこなければ、おなじ要領で、もう一度タネをまきます(再まきと言います)。
水やりのタイミングは?
枝豆は、芽が出て花が咲くまであいだ、水のやりすぎは禁物です。
土が乾いてきたら、軽く水やりする程度でOKです。ただし、枝豆の花が咲いてツボミが付いてきたら、実を大きくするために水やりを積極的に行うようにします。
ネットはいつまで張っておく?
ネットは、収穫までずっと張ったままにします。
ネットの中にカメムシなどの害虫を発見したら、そのままにせず除去します。(これが怖いのです・・・。)
まとめ
地域によって前後しますが、4月下旬が枝豆のタネのまき時です。遅くとも5月初旬にはまきましょう。
次の記事は、「枝豆栽培日記|畑生活2年目の初心者が枝豆に挑戦!「芽が出ない」」です。