月刊「現代農業」で紹介されている黒テグスを使ったカラス対策について、ご案内いたします。
トウモロコシの収穫時期になりますと、わが家は 毎年 カラスに狙われ、辟易しておりました。
透明の釣り糸や、防鳥ネットなどを駆使し、上から下まですっぽり囲んでトウモロコシを守っても、破られたり切られたりで、日々 奮闘しておりましたが、今年初めて黒テグスを使ってみたところ、被害が激減しました。
黒糸がカラス対策に有効な理由については、はっきりしたことは解明されていないようなのですが、効果的であることを実感いたしましたので、参考になさってください。
わが家のカラス対策
従来、わが家が行っていたカラス対策を、ご紹介いたします。
対策「防鳥ネット」
2021年は、ネットでトウモロコシをすっぽり囲み、上部もピンチで留めていました。
ところが、ネットの下のすき間から侵入されました。
対策「透明の釣り糸」
2022年は、不織布でトウモロコシの周囲を囲み、上部を透明な釣り糸で張り巡らせました。
カラスだけでなく、四つ足の動物に下から侵入されないよう、支柱でガードしておりましたが、やわらかい不織布だったため、簡単に破られてしまいました。
黒テグスを使ったカラス対策
驚きの効果「黒テグス」
茨城県で有機野菜を栽培されている石田真也さんは17年前に就農し、トウモロコシなどを栽培されていますが、カラスの被害を受けたことはほとんどないのだそうです。
対策の仕方は 驚くべきことに、防鳥用の黒い糸で畑を一回り囲うだけで、お父様の代から続けていらっしゃるそうです。
黒テグス(黒糸)の使い方
畑(畝)の外周のトウモロコシの茎を支柱の代わりにして、黒糸を巻き付けてゆきます。
1本の茎に2~3周させ、黒糸がたるまないよう 3メートルおきに次の茎に巻き付け、畑(畝)を一回り囲んで完成です。
石田さんは、黒糸の高さを出入りする側は120cmに、トウモロコシの実に近い部分は80cmほどにして巻き付けています。
黒糸について
石田さんが使われている黒糸は、ミヤライン糸 0.24mmです。
わが家は、タカギの防鳥びっくり黒テグスを使いました。
効果を実感!黒テグスを使ったカラス対策と効果
黒テグス(黒糸)を使ったわが家のカラス対策
わが家は、強風対策として支柱も使っていますので、それに巻き付けたり、トウモロコシの茎に直接巻き付けたりして1周させました。
分かりづらいかと思いますが、黒テグスを張っています。
黒テグスの効果について
トウモロコシ
2022年、トウモロコシの畝を初めて黒テグスのみで対策してみたところ、実に1本もカラスに奪われることはありませんでした。
正確には、1本だけ齧られた形跡がありました。その果実は、黒糸から少し離れたところに実っていたため、狙われたのかもしれません。
かじられた果実は、スイカ用のネットをかぶせてガードしましたが、それ以外のトウモロコシ(約20本)はすべて無事でした。
黒テグスのみという一見 無防備そうな防鳥対策が非常に不安で、畑に行く度に、毎日毎日ドキドキしておりましたが、食べられた形跡がないことがないことから、黒テグスの効果は大きいことを実感いたしました。
落花生
2022年の秋、落花生の畝に黒糸で1周囲みました。
こちらも全く荒らされることなく、無事に収穫することが出来ました。
カラスは下から狙う!
石田さんは、畑の外側だけに黒テグスを張っています。
一般的な防鳥対策のように、糸を交差させない理由は、カラスの動きを熟知されているからです。
石田さんによりますと、カラスは上方から飛んでトウモロコシ畑に入ることはなく、まず畑の近くに下りて着地し、歩いて畑に接近して、側面から侵入するのだそうです。
まとめ
月刊「現代農業」で紹介されている黒テグスを使ったカラス対策について、ご案内いたしました。
黒糸でトウモロコシの周りを囲っただけで、わが家はカラスの被害から免れることが出来ました。
なお、トマトなど、ほかの野菜にも効果があることを十分に実感いたしましたので、参考になさってください。
[参考サイト:現代農業 2019年8月号]
[紹介アイテム]
[参考サイト:CrowLab]
CrowLab「コラム2 カラスが嫌いな色はあるのか?黄色が嫌いは本当?」
[参考動画:ウェザーニュース]